“Yours is here”をテーマに個人向けブランドを刷新――デル10年の総決算
「Inspiron」シリーズの国内投入から今年で10年。デルは従来の「Dimension」を新生Inspironに統合し、デザインや機能面を強化してコンシューマー層にアピールしていく。
デルは6月27日、個人向けに展開しているPCのラインアップを刷新し、それにともなう製品ブランドの統合を発表した。
従来のデスクトップPC「Dimension」シリーズは、ノートPCの「Inspiron」に統合され、ハイエンドに位置付けられる「XPS」シリーズとの2本に整理された。また、これにあわせてInspironシリーズに7モデル、XPSに1モデルの計8機種を投入している。同日行われた発表会では、新生Inspironシリーズの概要やXPSシリーズを含む新製品の特徴などが説明された。
同日発表された新機種8モデル
Santa Rosa×SSD×HDMIのスタイリッシュモバイル――XPS M1330
17インチWUXGA液晶×BDドライブのハイスペックノート――Inspiron 1720
デルが放つ次世代スタンダードノートPC――Inspiron 1520
14.1インチワイド液晶搭載のエントリーモデル――Inspiron 1420
インテルプラットフォームのミニタワー──Inspiron 530
AMDプラットフォームのスリムタワー──Inspiron 531s
AMDプラットフォームのミニタワー──Inspiron 531
インテルプラットフォームのスリムタワー──Inspiron 530s
冒頭の挨拶では、クライアント製品マーケティング本部 本部長の中島耕一郎氏が壇上に立ち、デルのコンシューマー市場における軌跡を語るとともに、新しいブランドのスローガンを解説した。
国内で初めてInspiron/Dimension XPSが販売されたのは1997年――つまり今年で10年め。その節目を迎えて、中島氏は「日本というユニークで競争の激しいマーケットで、この2つのブランドが継続して発展してこれたのはお客様から頂いた意見の賜物。それと同時に我々デルの製品が常に変化し続けてきた、顧客のニーズに適応してきた証だと思う」と振り返り、顧客とのダイレクトな関係を常に最優先で築き上げてきた点を強調した。
また、新Inspironはロゴの変更に加えて新たに「Yours is Here」というスローガンも掲げている。中島氏によれば「Yours」はこれから投入される同社のコンシューマー向けラインアップを指し、「Here」は電話やメールなど顧客と同社とのすべての接点を意味するという。同氏は「我々デルはワールドワイドベースで毎日300万人と対話を行っており、これを通じて顧客が求めるPCライフスタイルの動向をすぐに把握できるのが強み」と述べ、今後もユーザーニーズに迅速に対応したラインアップを武器に、コンシューマー市場で製品展開を行っていく方針を示唆した。
会場の“展示品”をちょっとだけ紹介
製品ごとの詳細な解説はすでに掲載した関連記事にゆずり、発表会場の様子をリポートしよう。展示されていた製品で最も人を集めていたのは、やはり「XPS M1330」。13.3インチで世界最薄といううたい文句は、たとえそれが前面部の厚さだけを指していても惹かれるものがある。また、Inspironで選択できる天板のカラーバリエーションも全色が並んでいると華やかだった。
なお、XPS M1330をもう少しねっとりと見たい方は、フォトレビューを参照してほしい。
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4機種投入されるデルの新生コンシューマーー向けデスクトップPCのうち、Inspiron 531sはAMD製CPUとNVIDIA製チップセットを搭載するスリムタワーモデルだ。ベーシック構成価格は5万9850円から。AMDプラットフォームのミニタワー──Inspiron 531
4機種投入されるデルの新生コンシューマーー向けデスクトップPCのうち、Inspiron 531はAMD製CPUとNVIDIA製チップセットを搭載するミニタワーモデルだ。最小構成価格は5万7850円から。インテルプラットフォームのスリムタワー──Inspiron 530s
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