BenQの高輝度プロジェクターが実現する“空間演出”とは:DLPプロジェクター活用事例(2/2 ページ)
“映像投影”を行うプロジェクター、その設置・用途における特殊性を活用して、インタラクティブな空間演出が行われている。そのソリューション事例と、そこで活躍しているBenQの高輝度プロジェクターの役割を紹介しよう。
徳川家康ミュージアムには、5台のPB8263で構成された“IKEPOCHA”を導入
基本的なハードウェア構成は、IKEPOCHAソフトウェアインストールずみのMacintosh、必要な画面数と同じ台数のCCDカメラ、画面数×4台の赤外線照射機などで、プロジェクターは別途必要。既存の機材を流用してもいいし、プロジェクター込みで発注を行うことも可能だ。(株)空間コム 販売代理店(有)アミュージア 藤沼さんに話をうかがったところ、その際、同社が主に提案しているのが、BenQのDLPプロジェクターだという。
「プロジェクターの取付位置、床面との間隔、周囲の明るさなど、クライアントの環境に応じて、投影時の画面サイズと距離のバランス、輝度といった必要仕様が異なるので、事案ごとに製品を選んでいます。ただ、その中でも、BenQのプロジェクターを提案する事例は多いですね」(藤沼さん)
その理由は本体の小ささ、および、コストパフォーマンスの高さである。天井に設置するとはいえ、現場の状況はまちまちなため、よりコンパクトで、シンプルな形状の本体のほうが扱いやすい。さらに、BenQのプロジェクターは側面のみで吸気/排気を行うモデルがほとんどのため、下へ向けて設置する際にも有利だ。
また、空間演出システムでは複数のプロジェクターによる構成での導入が多いため、一般的な利用にもまして、コストパフォーマンスの高さが重要となる。トータルコストを大幅に抑えたいケースなどでは、「MP611c」「MP721c」といったエントリーモデルの存在が重宝がられているようだ。
「もちろん、安定した光度の高さも理由の1つです。画面が鮮明でないと、肝心の“映像内での反応”が伝わりづらいですから。特に高い光出力性能が必要な環境では、ほとんどの場合、4000ルーメンを提供してくれるハイエンドDLPプロジェクター“PB8263”を導入しています。今後は様子を見ながら、同じく4000ルーメンが出力可能な新製品“SP831”を検討していくことになるかと」(藤沼さん)
実際の設置事例としては、静岡県静岡市「徳川温泉城下町すんぷ夢広場」内にある「徳川家康ミュージアム」が挙げられる。ミュージアム内の順路に江戸時代の橋がかかっており、下を流れる川の部分、および、橋の上に飛び交う蝶々の演出を担当しているのが「IKEPOCHA」。川面の映像に手を近づければ波立ち、橋の上を歩けば、そのあとを蝶々がついてくる仕掛けだ。この設置事例では、計5台の「PB8263」が採用された。
訪れた人は空間演出システムはおろか、プロジェクターの存在にすら気づいていないのかもしれない。しかし、その映像や演出が、純粋に見物客を楽しませているだろうことは想像に難くない。今後、アミューズメントスポットやショッピングモールなどで、“空間演出”に触れられるケースは増えていくだろう。もし、そういう機会に出くわしたら、天井にBenQのDLPプロジェクターが設置されていないか、探してみてほしい。
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提供:ベンキュージャパン株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年9月30日
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