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“観光電気街”の巡回ルート? 上海問屋がアキバに古田雄介のアキバPickUp!(2/4 ページ)

PCパーツショップの閉店が続く中、上海問屋が新たにアキバへ参入。その動機に、ネットショップでは満たしきれないリアル店舗の魅力が隠されていた。

Phenom X3解禁も出足は鈍く、ユーザーの関心は地デジチューナーに向いている?

AMD「Phenom X3」。ゴールデンウィーク中も比較的入手しやすい状況となりそうだ

 4月26日に、かねてから登場がウワサされていたトリプルコアCPU「Phenom X3」が登場した。店頭に並んだのは8750/8650/8450の3モデルで、価格はそれぞれ2万2000円前後、1万9000円前後、1万7000円前後。在庫はやや少数だ。

 Phenom X3は、すでに出回っているPhenom X4と同じアーキテクチャを採用し、コアの数を3個にしたモデル。512KバイトのL2キャッシュを3個と、全コア共通のL3キャッシュを2Mバイト搭載しており、製造プロセスは65ナノメートル。TDPは95ワットで、AM2+プラットフォームに対応する。各モデルのクロック数は8750が2.4GHzで、8650が2.3GHz、8450が2.1GHzとなる(関連記事:AMDから登場した“コア3つ”なCPU──「Phenom X3 8750」を試す)。

 各ショップの評判はいまひとつの様子。某ショップは「現在のデュアルコアに置き換わるくらいの価格じゃないとね。熱心なAMDユーザーは3コアではなく、4コアのハイスペックモデルを待っているでしょう。まあ、中間的な製品なので、モノがよければ徐々に売れてくるとは思います」とサラリと答えた。

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 また、パソコンショップ・アークは「新製品で注目されているのは、Phenomではなくて、デジタルチューナーカードです。5月中旬ごろに登場すると言われていますが、ここでPCパーツの大幅な買い換え需要が起きる可能性が高い」と語っていた。

 そのデジタルチューナーカードは、現在バッファローアイ・オー・データ機器ピクセラの3社から計5モデル(外付けタイプ含む)の発売予定が出されている。4月末の時点で、ツートップ秋葉原本店やTSUKUMO eX.など、各ショップで予約受付が行われており、地デジ対応カードは2万~2万5000円、3波対応カードは2万~3万円の予価が付いていた。

 これらの製品が登場したとき、どのような需要が起きるのだろうか。パソコンショップ・アークは続ける。「いままではHDCP対応を気にする人がほとんどいなかったので、ディスプレイやグラフィックスカードを買い換えなくてはならない人が出てくるでしょうね。また、デジタル放送は再生時にCPUの負荷が大きいため、マシンのスペックを底上げする需要も出てくる。そうなってくると、地デジマシンをイチから作るという動きも発生するでしょう」

 Phenom X3は、そういった地デジPCでの使用も想定している様子。5月中旬に地デジチューナーカードが出回ったあと、CPUの需要はどのように変動しているのだろうか? AMDは同日に行った「X3登場 ! ゴールデンウィーク"nagara" スペシャルイベント」にて、ひとつの判断材料を提示した。イベントの詳細は追ってお伝えしたい。

T-ZONE.PC DIY SHOPは発売解禁前からPhenom X3の予価を提示していたが、ユーザーの反応は薄かったという(写真=左)。ツートップ秋葉原本店は、デジタルチューナー各モデルの予約を受付中だ(写真=中央)。フェイス パーツ館もアイ・オー・データ機器の地デジカード「GV-MVP/HS」の予約を開始。リテールボックスが飾られていた(写真=右)

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