Centrino 2の性能を手にしたエプソンダイレクトの主力ノート「Endeavor NJ3100」をチェックせよ!:15.4型ワイドノートの“王道”(2/2 ページ)
エプソンダイレクトのスタンダードノートPCが最新の「Montevina」プラットフォームを採用して生まれ変わった。手の届きやすい価格帯でありながら、高い性能を実現した注目の1台である。
Centrino 2がもたらすワンランク上のパフォーマンス
それではベンチマークテストの結果から本機の性能をチェックしていこう。今回は、過去のレビューで計測したNJ3000のベンチ結果も同時に掲載し、最新のCentrino 2プラットフォームがもたらすパフォーマンス向上を具体的に確認していく。
評価機の仕様は、Core 2 Duo T9400(2.53GHz)、メモリ2Gバイト、7200rpmの120GバイトHDDという構成で、グラフィックス機能には前述のとおりチップセット内蔵のGMA4500 MHDを採用している。Intel Turbo Memoryは未搭載だ。このスペックを見る限り、評価機は性能と価格のバランスを重視したコストパフォーマンス構成といっていいだろう。なお、比較対象となるNJ3000のメモリ容量は、評価機の半分である1Gバイトになっている。
ベンチマークテストに使用した評価機 | |||||
---|---|---|---|---|---|
製品名 | CPU | チップセット | メモリ | HDD | Intel Turbo Memory |
Endeavor NJ3100 | Core 2 Duo T9400(2.53GHz) | Intel GM45(GMA 4500MHD) | 2048MB | 120GB(7200rpm) | なし |
Endeavor NJ3000 | Core 2 Duo T7800(2.6GHz) | Intel GM965(GMA X3100) | 1024MB | 120GB(7200rpm) | あり |
まず、Windows Vistaの動作状況を知る手がかりとなるWindows エクスペリエンス インデックスは、基本スコアがゲーム用グラフィックスの3.8で、従来モデルのNJ3000から0.4の向上となった。さらに、Windows Aeroの動作状況を示すグラフィックステストの結果も、NJ3000を0.7上回る4.1に伸びた。Windows Vista Home Premium以上のエディションでは、本機が確実に使い勝手の向上を果たしているのを確認できる結果だ。またCPU、メモリ、HDDのテスト結果も、メインマシンとして利用するのに不安を感じないスコアとなっている。
PCMark05の結果も、PCMarksが5383と家庭用PCとして十分な性能を示す結果となった。今回の評価機にはIntel Turbo Memoryが搭載されていないにもかかわらず、Intel Turbo Memoryを有効にしたNJ3000を上回るスコアを残している点に注目だ。Centirno 2プラットフォームの優位性がはっきりと確認できる結果と言えるだろう。
3DMark06のスコアも、1024×768ドット時で1104、フルスクリーン表示の1440×900ドット時で904と、これもチップセット内蔵のグラフィックス機能を採用したノートPCとしては良好な結果だ。NJ3000と比較してほぼ倍増となる大幅な伸びを達成している点も見逃せない。本格的なゲーミングPCとして運用するにはやや性能不足かもしれないが、それでも3Dアプリケーションへの対応力は確実に向上している。一方、Final Fantasy オフィシャルベンチマークテスト3の結果は、低解像度モード、高解像度モードともNJ3000とほぼ横並びという結果に落ち着いた。これは同テストがCPU性能に依存するところが大きいためと判断できる。
スタンダードノートPCの「王道」を行く正統派の1台
従来モデルとほぼ同じ価格帯で、最新のMontevinaプラットフォームに移行し、さらにBTOでCentrino 2構成も選択できるEndeavor NJ3100は、メインPCとしての十分な性能を備えつつ、手の届きやすい価格を実現した“究極のコストパフォーマンスモデル”と言っていい。
価格を優先して購入機種を決定することの多いミドルレンジノートPCにとって、コストパフォーマンスの高さは大きな魅力であり、購入を決定付ける有力な動機になりうる。また、CPUやメモリ/HDD容量、Intel Turbo Memoryの有無だけでなく、解像度や画質、視認性にこだわって液晶パネルにまで選択肢を用意した柔軟性の高いBTOは、日本を代表する直販PCメーカーである同社ならではだ。
グレーとブラックの筐体に、性能や使い勝手といった本質の部分をしっかりと練り上げた本機は、スタンダードノートPCのまさに“王道”を行く1台と言えるだろう。
関連キーワード
Centrino 2 | Endeavor | エプソンダイレクト | BTO | IEEE 802.11n | Windows Vista | コストパフォーマンス | ベンチマーク
関連記事
モバイルPCでヴァナ・ディールの世界へ――「Endeavor NA801」を試す (1/2)
13.3型ワイドのボディに強力なGPUを採用した「Endeavor NA801」には、「ファイナルファンタジー XI 推奨認定モデル」が用意されている。いつでもどこでもヴァナ・ディールを旅したい人に。見た目も中身も“F1”級――「Endeavor NJ5200Pro」を試す (1/2)
エプソンダイレクトの最新フラッグシップ機「Endeavor NJ5200Pro」は、Centrino 2プラットフォームに加えて、グラフィックス機能にGeForce 8800M GTXも選択できる超高性能ワイドノートだ。エプソンダイレクトの最強デスクトップ「Endeavor Pro4500」を試す
老舗BTOメーカーであるエプソンダイレクトのフラッグシップ機「Endeavor Pro4500」は、最新クアッドコアの性能をフルに引き出す最高峰のデスクトップPCだ。SSD搭載で圧倒的な性能を――「Endeavor NA104」を検証する
エプソンダイレクトのモバイルPC「Endeavor NA104」には、BTOメニューにSSDが用意されている。どこまで性能が変わるのか、検証してみた。エプソンダイレクト、“Centrino 2”対応のフラッグシップノート「NJ5200Pro」
エプソンダイレクトは、Intel PM45 Expressチップセットを採用したハイスペックノートPC「Endeavor NJ5200Pro」を発表した。低価格ワイドノートでVistaはどこまで使えるのか? 「Endeavor NJ2100」を検証する
エプソンダイレクトの「Endeavor NJ2100」は、15.4インチワイドの液晶ディスプレイと良好な入力環境をそろえながら、6万円台の価格を実現したベーシックモデルだ。プラットフォームの刷新で、Vista適応度はどこまで上がったのか。パソコンが壊れた。修理にかかる時間はどれくらい?
PCが壊れたときの絶望感は、実際に経験したことがある人なら分かるはず。そんなユーザーのためにエプソンダイレクトは6年ほど前から「1日修理」サービスを行っている。土日も休まず動いている工場を見学してきた。
関連リンク
提供:エプソンダイレクト株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年12月31日
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.