極薄軽量のNetbookキラー、「VersaPro UltraLite タイプVS」が“熱くならない”秘密を探る:ええ、確かにカタチはジミですけど(1/3 ページ)
1280×768ドットの10.6型ワイド液晶と重量725グラムの“Netbookキラー”が「VersaPro UltraLite タイプVS」。極薄ボディとファンレス仕様ながら、堅く、熱くならない工夫が随所にあるという。この中身にどんな工夫があるだろうか。
高解像度+極薄軽量の「Netbookキラー」、キーボードも“へこへこ”しない
1280×768ドットの10.6型ワイド液晶ディスプレイ、重量725グラムの薄型軽量ボディ、64GバイトのSSDを標準装備し、さらにWindows XP搭載モデルも選べて9万円台──。NECの「VersaPro UltraLite タイプVS」は、NECのコンシューマー向けノートPC「LaVie」シリーズではなく、質実剛健なビジネス向け「VersaPro」シリーズとして展開するモデルだ。ただ、今まで画面解像度やボディサイズの面で“Netbookではもの足りない”と感じていたユーザーを「おっ」と振り向かせる、さまざまな特徴を備えている。
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確かに、同系色のボディカラーをまとう「MacBook Pro」や、同じくNetbookキラーでサイズ感や価格帯も似通う「VAIO type P」と比べると雰囲気はいささかジミではある。ただ「自分のためだけの道具」と考え、薄く、軽く、堅いを深く追求した本機のストイックさも、なかなか心地よいものである。主な仕様や外観デザインについては、前回の「極薄軽量ノートPC“VersaPro UltraLite タイプVS”はどれだけ薄いか」を参照願うとして、今回はUltraLite タイプVSを分解して、「厚さ」「堅さ」「放熱性」「打鍵感がよいキーボード」の“なぜ”に迫る。
まずは底面パネルをチェックしよう。素材は軽量かつ強度の高いマグネシウムダイキャストを採用し、内部にはリブが縦に16本走っている。これはボディの剛性をより高め、キー入力時のぐらつきを防ぐための加工だ。キーボードは、さらに底面の四角い穴を通してクリップで挟むような3つの金具でしっかり固定され、中央が浮き上がらないよう工夫されている。
奥のスペースには、マザーボードとSSD、インタフェースボードが収まる。黒いシール状のものは「カーボングラファイトシート」だ。CPUなどから発生する熱源は、平面方向への熱伝導性に優れる特性を持つカーボングラファイトシートで拡散され、放熱性の高いマグネシウムダイキャストのボディで効率的に放熱する仕組みとなっている。
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