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コーダーの聖地「TopCoder Open」で日本人が2部門制覇

特に優れた者だけが参加を許されるコーダーの聖地「TopCoder Open」のMarathon部門Algorithm部門を日本人が制した。

日本最強のアルゴリズマーたち、世界をうならせる

 プログラミングコンテストを企画・運営する米TopCoderは10月15日、コンピュータ・プログラミングと創造的設計のトーナメントである「2010 TopCoder Open」で、日本人が2部門を制したことを発表した。


左から高橋氏、岩田氏、副島氏。3名ともすばらしい成績で世界を驚かせた(Photo by Yuto Takei)

 TopCoderでは、さまざまなジャンルのコンテストが開催されており、例えばAlgorithm部門では、ほぼ毎週のようにSRM(Single Round Match)が開催されている。TopCoder Open(TCO)は、年に一度開催されるトーナメント制の大会で、オンラインで行われる数回の予選を経て、米国ラスベガスで開催される決勝戦に参加できる。TopCoderで日々しのぎを削る世界中のコーダーたちの中でも、特に優れた者だけが参加を許されるコーダーの聖域ともいえる大会。

 今回のTopCoder Openに日本人としてラスベガスの地に立ったのは3人。ITmediaの人気連載「最強最速アルゴリズマー養成講座」の著者であり、Microsoftが主催するImagine Cup 2008アルゴリズム部門で世界第3位となった慶應義塾大学の高橋直大氏(chokudai)、Googleが主催するプログラミングコンテスト「Google Code Jam 2009」で3位に入賞し、「プログラミングコンテストチャレンジブック」の共著などでも知られる東京大学の岩田陽一氏(wata_orz)、そして2007年の国際数学オリンピックで金メダルを獲得した東京大学の副島真氏(rng_58)だ。

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 TCOでは、「Algorithm」「Design」「Development」「Marathon」「Mod Dash」「Studio Design」の6部門が用意されており、岩田氏はMarathon部門Algorithm部門の両部門に、高橋氏はMarathon部門に、副島氏はAlgorithm部門に参戦していた。

 Marathon部門では、コンテスト終了時の暫定順位では高橋氏が首位だったが、最終的には岩田氏が逆転、岩田氏と高橋氏で上位を独占した。Algorithm部門では、岩田氏がセミファイナルで脱落したが、副島氏がファイナルに進出、その勢いを持続し、Algorithm部門を制した。


Marathon部門の最終スコア。岩田氏と高橋氏のスコアは微差だった

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