「まだ平常時の水準ではありませんが……」 乾電池とUPSが売れるアキバ:古田雄介のアキバPickUp!(3/4 ページ)
大地震から1週間以上が経過し、アキバの人通りは徐々に戻ってきている。物流もある程度回復し、H67のmini-ITXマザーやGeForce GTX 550 Tiカードなどが店頭に並んだ。
「タイミング的には残念でしたが、今後に期待」――GeForce GTX 550 Tiカードが続々登場
グラフィックスカード売り場には、NVIDIAの新GPU「GeForce GTX 550 Ti」を搭載した多くのメーカーのカードが並んだ。価格は1万4000円前後から2万円弱の幅となっている。
GeForce GTX 550 Tiは、GeForce 500ファミリーのミドルレンジGPUで、すでに出回っているGTX 560 Tiの下位にあたる。基本性能はGPUクロックが900MHz、メモリクロックが4100MHzで、CUDAコアは192個となる。対応メモリは1GバイトのGDDR5で、バンド幅は128Gバイト/秒だ。ピーク時の消費電力は116ワット、補助電源は6ピン1個。最小システム所要電力は400ワットとしている。
オーバークロックを施したGALAXY「GF PGTX550TI/1GD5 WHITE」(2万円弱)やGAINWARDの「GTX550 Ti 1GBD5 GS」(1万6000円前後)、ZOTACの「ZT-50402-10L」(1万8000円前後)などの高付加価値モデルは1万円台後半で出回っているが、標準仕様に近いモデルは1万5000円前後かそれ以下で、グラフィックスカードの売れ筋価格に近い。
それでも、初動はいまひとつと答えるショップが多かった。ツートップ秋葉原本店は「高価なモデルが1万6000円前後にならないと動かないでしょう。上位のGTX 560 Tiもそうですが、値が落ち着くのを待っている人が多いと思います」と冷静に話す。また、別のショップは「Radeon側のミドルレンジで新モデルが目立たない現状から、今後の定番としてシェアを伸ばす可能性は強く感じます。ただ、震災直後というタイミングは残念でしたね」と漏らしていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.