MSIのイチオシパーツに“ユーザー目線”スピリッツを感じた!:2011年のTAIPEIは「Z68」マザーと「特製」のN580GTX Lightningで(2/4 ページ)
COMPUTEX TAIPEI 2011のMSI注目製品は“Z68”マザーと特製のハイエンドグラフィックスカードだ。その特徴をガツガツと紹介する!
MSIの独自機能もフル装備
MSIではIntel P45 Express搭載モデルから一部の製品で採用するなど、Unified EFIには早期から取り組んでいる。当然ながら、Intel 6シリーズチップセットを搭載したマザーボードでもUnified EFIを採用する。MSIでは、マウス操作を重視したユーザーインタフェースが特徴の「Click BIOS」を用意している。従来のBIOSに慣れたユーザーが初めて使うと戸惑うが、キーボードでの操作も可能なので1度使えばすぐに慣れる。そして出来ることはBIOS以上だ。初心者や英語に慣れないユーザーのために日本語表記に切り替える機能も付いている。
Unified EFIを採用したことで、64ビット版 OSで2.2Tバイト超の容量を持つHDDをシステムブートドライブとして利用できることになった。これは、OSのインストールで光学ドライブをUnified EFIブートにすればOKだ。フォーマット済みのHDDでは、Windowsインストール時にMBR(Master Boot Record)からGPT(GUID Partition Table)への変換が必要という点でまだ煩雑だが、その手順も解説されている。一般的には、Windowsの復旧コンソールを利用する。
Z68A-GD80の基板に目を向けると、まずは「OC Genie II」ボタンに目が留まるだろう。これは、MSI独自のOC機能で、ボタンを押すだけでマザーボードが自分で適切なオーバークロック設定を探し出してくれる。オーバークロックというと、本来はBIOSから1MHz刻みで再起動を繰り返して限界を探るような作業だったが(それがいいっ、というベテランも少なくないが)、OC Genie II機能はそうした手間を省いて誰にでもできるオーバークロック設定を可能にする。
なお、“Sandy Bridge”世代のCPUから動作クロックの設定環境が変わった。型番末尾に「K」が付いたモデルと組み合わせた場合には、ベースクロックに対する倍率を変える手法でオーバークロックが可能だが、それ以外のモデルでは、Intel P67 Expressチップセット搭載マザーボードと組み合わせた場合に限って、わずかなオーバークロックができるように制限されている。CPUの統合グラフィックスコアが有効になるIntel H67 Express搭載マザーボードでは、オーバークロックができないようになっている。Intel Z68 Expressチップセット搭載マザーボードなら、オーバークロックも可能で、かつ、CPUに統合されたグラフィックコアも有効になる。
また、基板には「V-Check Point」と呼ぶ端子が並ぶ。マザーボード上には各種のセンサーがあり、CPUやCPU内部で利用する駆動電圧や、メモリやPCHの駆動電圧などを監視しているが、通常はBIOSやOS上から確認する。V-Check Pointにテスターのリード棒をあてることで各種電圧を確認できる。全画面表示のベンチマークテストやPCゲームを動作させていても各部の駆動電圧を測定できるあたり、自作PCユーザーの遊び心を刺激してくれる。
マザーボードを使い続けていると、「BIOSのアップデート」が必須になる。初心者にはちょっと手強く思える作業だが、MSIが用意する「Mフラッシュ」はBIOS更新がUSBメモリで可能にする機能だ。ちょっと前まで、BIOSの更新ではフロッピーディスクが必要とされていたが、FDDが過去のパーツとなった今、USBメモリがこの代わりを務めている。また、「Live Update 5」というMSI独自のアップデートユーティリティなら、OS上からドライバとBIOSの更新が一発で行える。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年6月30日
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