“3000”から“4000”へ進化した新世代Intel HD Graphicsの秘密!:なるほど、こういうことか!(2/3 ページ)
第3世代Core iシリーズで最も性能が向上した統合グラフィックスコア。だが、動作クロックは従来から抑えて消費電力を削減。省電力と性能を両立する秘策とは!
Media Converter 7.5で感じる“変換プロファイル”の進化
同様に、Quick Sync Video 2.0に最適化したArcSoftの「Media Converter 7.5」でも検証したのが下のグラフだ。こちらも、比較対象として従来製品の「Media Converter 7.0」でも同様のテストを行なった。この検証では、Quick Sync Videoを有効にした場合、Media Converter 7.5のパフォーマンスが、従来バージョンよりも1秒劣るという結果が出た。
ArcSoftは、MediaConverter 7.5で動画変換出力ビデオの“高品質化”を図ったと説明しており、そのことによる演算処理の増加が従来バージョンとのパフォーマンスの差となった可能性もある(ただ、現時点でそのことを裏付ける確証は得ていない)。ただ、Quick Sync Videoを無効にしたときのパフォーマンスは、Media Espressoの新旧バージョン比較と同様に、最新版で性能が大きく向上することから考えると、変換プロファイルの変更が、性能の違いになって表われたと考えるべきだろう。
性能向上と省電力向上はいまや必須条件!
ここで、統合するグラフィックスコアの仕様で、改めて確認しておきたいことがある。それは、コアクロックの関係だ。
CPU | 統合グラフィックスコア | ベースコアロック | Dynamic Clockにおける最大コアクロック |
---|---|---|---|
Core i7-3770K | Intel HD Graphics 4000 | 650MHz | 1050Hz |
Core i7-2600K | Intel HD Graphics 3000 | 850MHz | 1350Hz |
このように、Core i7-3770Kに統合するグラフィックスコアの動作クロックが低いため、マルチフォーマットコーデックエンジンなどの固定機能を利用するだけであれば、このクロックの違いによる影響が出てしかるべきだ。しかし、検証で用いたいずれのアプリケーションでも、Core i7-3770KがIntel Core i7-2600Kより優れた結果を示していることは、グラフィックスアーキテクチャの改良によるところが大きいと見るべきだろう。
さらに、今回行った各パフォーマンス測定における最大消費電力を見てみよう。Quick Sync Video 2.0に最適化したMedia Espresso 6.5やMedia Converter 7.5では、省電力性能も向上している。
提供:インテル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年6月30日
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