光学ドライブ付きの14型モデルやタッチパネル液晶モデルも登場――「VAIO T」:2012年PC秋冬モデル
ソニーのUltrabook「VAIO T」シリーズは、光学ドライブ付きの14型モデルが新たに追加されたほか、静電容量式のタッチパネル液晶を搭載したモデルも登場した。
- VAIO 2012年秋冬モデルまとめはこちら→新シリーズの“Duo 11”と“Tap 20”でWindows 8を推進――ソニー「VAIO」秋冬モデル
“ときどきモバイル”なオールインワンUltrabookの14型モデル
2012年VAIO夏モデルで同社初のUltrabookとして復活を果たした「VAIO T」シリーズは、この秋冬モデルで既存の11.6型/13.3型モデルに14型モデルを加えた3シリーズを用意した。ラインアップは、14型の「SVT14119CJS」、13型の「SVT13129CJS」と「SVT13128CJS」、11.6型の「SVT11129CJS」。価格は上から順に14万円前後、13万円前後、12万円前後、11万円前後。いずれも10月26日に発売される予定だ。
新たに追加された14型ワイド液晶搭載(1366×768ドット)モデル「SVT14119CJS」は、Ultrabookカテゴリに位置づけられる製品ながら、DVDスーパーマルチドライブを備え、オールインワンノートPCとしての使い勝手を実現しているのが特徴だ。本体サイズは345(幅)×238.2(奥行き)×20.8(高さ)ミリ、重量は約1.92キロと、A4ノートPCとしては薄型で、持ち運んでの利用も可能な重さに収まっている。普段はホームモバイルで使い、ときどき外に持ち出す、といった用途を想定した製品といえる。
主な基本スペックは、CPUにCore i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz)を搭載し、4Gバイトメモリ(PC3-12800)と、32GバイトSSD(キャッシュ用)+750GバイトHDD、DVDスーパーマルチドライブを搭載する。グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 4000を利用する仕様だ。OSには64ビット版Windows 8をプリインストールする。
インタフェースも豊富で、メモリースティックDUO/SDメモリーカードスロットのほか、USB 3.0×1、USB 2.0×1、HDMI出力、アナログRGB出力、音声入出力などを搭載。液晶画面上部に131万画素Webカメラを内蔵するほか、ネットワーク機能としてギガビットLAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0+HSを備える。
なお、仕様をカスタマイズできるVAIOオーナーメードモデルでは、Blu-ray Discドライブをはじめ、Core i7-3517U(1.9GHz)や512GバイトSSDなど、より上位のパーツを洗濯できる。また、メッセージ刻印サービスにも対応する。
タッチパネル搭載モデルが加わった13型モデル
13.3型(1366×768ドット)モデルは、Windows 8にあわせて静電容量式タッチパネル液晶搭載モデル「SVT13129CJS」を用意したのがトピックだ。なお、通常モデルの「SVT13128CJS」とは、ディスプレイ回りのデザインが異なる(フラッシュサーフェイス)ものの、基本的なスペックは共通化されている。
具体的には、CPUがCore i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz)、メモリ4Gバイト(PC3-12800)、32GバイトSSD(キャッシュ)+500GバイトHDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 4000となっている。インタフェースは、14型モデル同様にメモリースティックDUO/SDメモリーカードスロット、USB 3.0×1、USB 2.0×1、HDMI出力、アナログRGB出力、音声入出力などを搭載。131万画素Webカメラや、ギガビットLAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0+HSを備える点も同じだ。
本体サイズは323(幅)×226(奥行き)×17.8(SVT13128CJS)/19(SVT13129CJS)(高さ)ミリ、重量は約1.51(SVT13128CJS)/1.71(SVT13129CJS)キロと、タッチパネル液晶搭載モデルは若干厚みがあり、重くなっている。OSは64ビット版Windows 8をプリインストールする。
11.6型(1366×768ドット)の「SVT11129CJS」は、液晶ディスプレイのサイズを除くと、基本的なスペックやインタフェースは13型モデルとほぼ同じ仕様だ。本体サイズは297(幅)×214.5(奥行き)×17.8(高さ)ミリ、重量は約1.42キロ。OSは64ビット版Windows 8だ。
なお、14型モデルと同様に、VAIOオーナーメードモデルでCore i7などの上位パーツを選択できるほか、CTOツリーにはAdobe Premiere ElementsやPhotoshop Elementsなどの動画/画像編集ソフトも用意されている(なお、メッセージ刻印サービスは、タッチパネル液晶搭載モデルでは選べない)。このほか、Tシリーズ専用アクセサリとして、14型/13型モデルに合わせたキーボードウェア(VGP-KBV14)も発売される。
- VAIO 2012年秋冬モデルまとめはこちら→新シリーズの“Duo 11”と“Tap 20”でWindows 8を推進――ソニー「VAIO」秋冬モデル
VAIO Tシリーズ店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO T (14) | SVT14119CJS (シルバー) | 2スピンドル (Ultrabook) | 追加の大画面モデル | Core i5-3317U (1.7GHz/最大2.6GHz) | 4GB (DDR3L) | 750GB HDD + 32GB SSD (ISRT) | 64ビット版 Windows 8 | 14万円前後 |
VAIO T (13) | SVT13129CJS (シルバー) | 1スピンドル (Ultrabook) | 追加の上位モデル、タッチパネル採用 | Core i5-3317U (1.7GHz/最大2.6GHz) | 4GB (DDR3L) | 500GB HDD + 32GB SSD (ISRT) | 64ビット版 Windows 8 | 13万円前後 |
SVT13128CJS (シルバー) | 1スピンドル (Ultrabook) | Win 8採用 | Core i5-3317U (1.7GHz/最大2.6GHz) | 4GB (DDR3L) | 500GB HDD + 32GB SSD (ISRT) | 64ビット版 Windows 8 | 12万円前後 | |
VAIO T (11) | SVT11129CJS (シルバー) | 1スピンドル (Ultrabook) | Win 8採用 | Core i5-3317U (1.7GHz/最大2.6GHz) | 4GB (DDR3L) | 500GB HDD + 32GB SSD (ISRT) | 64ビット版 Windows 8 | 11万円前後 |
VAIO T店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV/オフィス | 重量 |
VAIO T (14) | SVT14119CJS (シルバー) | 14型ワイド | 1366×768 | Intel HM77 | DVDスーパーマルチ | CPU統合 (HD 4000) | Office Home and Business 2010 | 約1.92キロ |
VAIO T (13) | SVT13129CJS (シルバー) | 13.3型ワイド | 1366×768 | Intel HM77 | - | CPU統合 (HD 4000) | Office Home and Business 2010 | 約1.71キロ |
SVT13128CJS (シルバー) | 13.3型ワイド | 1366×768 | Intel HM77 | - | CPU統合 (HD 4000) | Office Home and Business 2010 | 約1.56キロ | |
VAIO T (11) | SVT11129CJS (シルバー) | 11.6型ワイド | 1366×768 | Intel HM77 | - | CPU統合 (HD 4000) | Office Home and Business 2010 | 約1.42キロ |
関連記事
2012年PC秋冬モデル:新シリーズの“Duo 11”と“Tap 20”でWindows 8を推進――ソニー「VAIO」秋冬モデル
ソニーは「VAIO」の2012年秋冬モデルを10月26日より順次発売する。全モデルにWindows 8を搭載し、新たなPCの利用スタイルを提案する新シリーズの「VAIO Duo 11」と「VAIO Duo 20」がラインアップに加わった。2012年PC秋冬モデル:Windows 8に最適化したタブレット/ノートのハイブリッドPC――「VAIO Duo 11」
「VAIO Duo 11」はタブレットモードとキーボードモードを切り替えて利用できるハイブリッド型のモバイルノートPC。IPS方式の11.6型フルHD液晶を採用し、指でのマルチタッチ操作に加えて、デジタイザペンでの手書き入力も行える。2012年PC秋冬モデル:“テーブルトップ”PC登場、家族で楽しむ新基軸スタイル──「VAIO Tap 20」
新シリーズの20型液晶一体型デスクトップ「VAIO Tap 20」は、180度に寝かせてタッチ操作できる“テーブルトップスタイル”を採用。立てる/寝かせる/タッチ操作用を自在に調整できる独自のスタンド機構を備える。新色“レッド”が映えるオールインワンモバイル――「VAIO S」
光学ドライブ搭載の薄型軽量モバイルノートPC「VAIO S」は、店頭モデルのラインアップを集約しつつ、CPUやHDDを強化。直販モデルは新色を追加した。Windows 8+タッチパネル搭載機を追加した主力ノート――「VAIO E」
OSがWindows 8となった2012年秋冬モデルの「VAIO E」は、CPUやHDDといった基本性能を強化したほか、ディスプレイのタッチ操作に対応するモデルが追加された。タッチ対応モデルが増えた“BRAVIA”な液晶一体型PC───「VAIO L」
ソニーは、10月1日に液晶一体型PC「VAIO L」の新製品を発表した。すべてのモデルでWindows 8を導入し、ミドルレンジモデルでもタッチパネルを搭載した。2012年PC夏モデル:初のUltrabook、15周年記念ノート、BRAVIAテレパソも――ソニー「VAIO」夏モデル
ソニーは「VAIO」の2012年夏モデルを6月9日より順次発売する。Ivy Bridgeこと第3世代Coreの採用とともに、同社初のUltrabook、ハイエンドモバイルノートPCの15周年記念モデル、BRAVIAの高画質回路を搭載した液晶一体型など、ラインアップを大幅に強化した。完全分解×開発秘話:ソニー初のUltrabookはなぜこうなった?――新生「VAIO T」を丸裸にする
シルバーに輝くアルミ天板と剛性感あるフルフラットボディを備えた新生「VAIO T」。ソニー初のUltrabookはどのように生まれたのか、開発者に話を伺いつつ、分解して内部構造を明らかにする。Zとは違う最強がココに:BRAVIAを吸収してテレパソの完全体となったか?――「VAIO L」を今こそ見直す
VAIOノートからテレビチューナー搭載機が姿を消した今、PCならではの高度なテレビ機能を存分に味わいたいならば、この「VAIO L」が筆頭候補に挙げられる。メモリ増設+SSD化で再レビュー:「VAIO Sシリーズ15」を自己責任でパワーアップしてみた
コンサバな仕様のVAIO店頭モデルだが、意外に内部パーツを拡張しやすい構造のモデルも少なくない。今回は「VAIO Sシリーズ15」のメモリを増設し、HDDをSSDに換装した場合にどれくらい性能がアップするのかを確かめた。大画面のフルHD/IPS液晶で薄くて軽い:ソニーが放つ“もう1つの”最上位モバイルノート――「VAIO Sシリーズ15」徹底検証
多数のモバイルノートPCを擁するソニー。そのハイエンドに位置するのは、13.1型の「VAIO Z」だが、この「VAIO Sシリーズ15」は“もう1つの”ハイエンドといえる実力を秘めた大画面・高解像度モデルだ。16.65ミリ厚に“4コア”Ivy Bridgeを内蔵:クアッドコア×グロッシーカーボンでUltrabookを圧倒せよ――「VAIO Z 15周年記念モデル」徹底検証
Ultrabookもいいけど、もっと高性能で上質なモバイルノートPCが欲しいと考えているなら、「VAIO Z」の2012年夏モデルは実に魅力的だ。特にこの15周年記念モデルは、物欲を大いに刺激してくれる。店頭/直販モデルを4台まとめて集中テスト:ソニー初のUltrabookはやっぱり気になる――「VAIO T」特大レビュー(後編)
Ultrabookに生まれ変わった「VAIO T」は、期待通りの実力を発揮してくれるのか? レビュー後編では仕様が異なる4台のVAIO Tを集め、パフォーマンス、スタミナ、騒音、発熱を検証する。11.6型/13.3型を徹底比較:ソニー初のUltrabookはやっぱり気になる――「VAIO T」特大レビュー(前編)
かつて小型軽量モバイルノートPCの名機として支持された「VAIO T」が、Ivy Bridge搭載のUltrabookとして復活した。まったくの別物となったVAIO Tをどう解釈すべきか。4台の新生“T”でその実力を確かめる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.