世界のTOSHIBAが放つ、Windows 8時代の新たなPCのカタチ──可変Ultrabook「dynabook R822」検証:メカニカルなヒンジ機構にうっとり(2/4 ページ)
タブレットの機動力+タッチ操作とノートPCの汎用性+入力環境を併せ持つ可変Ultrabookが東芝から登場した。もちろんOSはWindows 8を搭載。世界の東芝が送りだした最新鋭機の実力を検証しよう。
超低電圧版Ivy Bridge/ChiefRiverプラットフォームを採用
基本スペックは、2012年PC秋冬モデルにおけるUltrabookとして一般的なもので、さほど目立つものはない。CPUはCore i5-3317Uを採用している。こちら、Ultrabookでは採用例の多い超低電圧版のデュアルコアCPUで、動作クロックは1.7GHz、Turbo Boost 2.0により、高負荷時は最大2.6GHzで動作する。TDPは17ワットだ。
チップセットにはIntel HM76 Expressを、メモリはPC3-12800 SDRAMを4Gバイト搭載する。1枚実装のためデュアルチャネルアクセスには対応せず、本機はシングルチャンネルアクセスとなっている。グラフィックス機能はCPU統合のIntel HD Graphics 4000を利用する。
データストレージは、Serial ATA 6Gbps対応の高速SSDを採用しており、容量は約128Gバイトだ(店頭モデル「R822/T8GS」の場合)。評価機は試作機のため容量256Gバイトのものを実装していたが、同容量のこちらは東芝の直販サイトオリジナルモデルで選択可能となっている。256Gバイトに増強したい人はこちらをチェックしてみてほしい
参考までに、評価機に搭載していた個体はSamsungのmSATA SSD「MZMPC256HBGJ」だった。SSDの公称スペックとしては、シーケンシャルリードで最大450Mバイト/秒、シーケンシャルライトで最大350Mバイト/秒、ランダムアクセスのIOPSは1200 IOPSとなっている。
通信機能はIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN(モジュールはCentrino Advanced-N 6235)と、Bluetooth 4.0を標準装備している。有線LANポートは本体には内蔵せず、USB接続の有線LANアダプタ(IPCN129A)をオプションで用意する。
本体装備の端子類は、2基のUSB3.0のほか、SDメモリーカードスロット(標準サイズ)、HDMI出力(標準サイズ)、マイク/ヘッドフォン共用端子を備える。Webカメラは液晶ベゼルの上部に100万画素のフロントカメラを、またディスプレイ背面にも300万画素のリアカメラを装備し、Skypeなどでの動画チャット、およびちょっとしたものの撮影も手軽に行える。本体左側面に電源ボタン、音量調整ボタン、画面自動回転オン/オフボタンが用意されている。
OSは64ビット版のWindows 8を導入。付属ソフトウェアも充実しており、オフィススイートはOffice Home&Business 2010を(後日、Office 2013に無償アップグレードが可能)、さらにAdobe Photoshop Elements 10、Adobe Premiere Elements 10のほか、Skypeと連携できる録画ソフト「Corel VideoStudio」、オリジナルのWindowsストアアプリとして「思い出フォトビューワ」「MediaBook Express/Reader」などが付属する。
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