LTEフルサービスで平均4175.4円/月、純正よりおトク──「@nifty do LTE」のコスパを検証(2/3 ページ)
スマホもタブレットもPCも、新世代のLTEに。原則速度制限なしの定額プラン+よりリーズナブルな価格設定としたLTEサービスが登場。ニフティが用意する「@nifty do LTE」サービスの使い勝手とコストパフォーマンスをチェックする。
12台同時接続、長時間動作が可能なモバイルルータをレンタルで提供
@nifty do LTEは、LTE対応のモバイルルータ「AtermMR01LN」がレンタル機器として用意される。こちら、家庭用無線LANルータやWiMAXモバイルルータでも定評のあるNECアクセステクニカ製の機器だ。小型化の進んだ3G対応モバイルルータと比較すると若干大きめだが、片手に収まるサイズであり、携帯には不自由しない。もちろん@nifty do LTEで利用するための初期設定済みの状態で届くので、即使い始められる。
AtermMR01LNは当然ながら@nifty do LTEで利用可能なXiとFOMAエリアの両方で利用でき、その回線を最大12台もの無線LAN機器──ノートPCやスマートフォン、タブレット、携帯ゲーム機などで共有できる。無線LANはもっとも一般的な2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nをサポートするので、現時点、利用できない無線LAN機器はほぼないといえる。セキュリティ面でもWEP、WPA-PSK、WPA-PSK2サポートする。
簡単無線LAN接続設定機能は、世界標準の「WPS」と、スマートフォンやタブレット、携帯ゲーム機などでもサポートされる「Atermらくらく無線スタート」の2つをサポートし、PCはもちろん、多くのスマートデバイスで容易に接続設定できるよう工夫してある。特にAtermらくらく無線スタートはWindows PCやAndroidスマートフォン/タブレット向けに自動認証用のアプリが無償提供されているので、WPSをサポートしないちょっと古めの機器でも自動認証が利用できる点はメリットの1つだ。
バッテリーは内蔵式だ。着脱・交換はできないがその分大容量となっており、LTE接続時で連続最大6時間、3G接続時で連続最大8時間のバッテリー動作を実現する。無線LAN機器からの一定時間アクセスがなかった場合、設定した時間で自動的にスリープ(無線オフモード)あるいはスタンバイ(高速起動モード)に移行するかしこい省電力動作機能により、実質の動作時間をさらに延ばすことも可能だ(スリープは約30時間、スタンバイは約250時間の動作が可能)。
さらに特徴的な機能が2つある。
1つ目は「公衆無線LANサービス共有機能」。こちらは、@nifty do LTEのLTEと3G回線に加え、街の公衆無線LAN回線も1台で、1つのIDで使い分けられる便利機能である。公衆無線LANサービスのうち、「HOTSPOT(※2012年11月にOCN ホットスポットへ一本化)」と「BBモバイルポイント」はサービスエリア内に入れば自動認証もしてくれる。
こちら、サービスエリアが広い@nifty do LTEにおいて“エリア補完”のために公衆無線LANサービスを利用する必要性はあまりないかもしれないが、バックボーンに固定インターネット網を用いる公衆無線LANサービスであれば、“速度面”でメリットを享受できることがある。
2つめは「USBモバイルバッテリーとしても利用できる」点だ。USB充電対応のスマートフォンやポータブル機器を接続すると、その機器を充電・給電できてしまう。もちろん機器の充電に使用すると相応に本体のバッテリー動作時間も短くなるが、普段はルータとして、時には緊急用バッテリーとして多目的に使えるのがとても便利である。
通信速度の参考値として、利用者が特に多いと想定される平日20時、東京都・JR山手線某ターミナル駅前で下り10Mbps前後は普通に記録した。@nifty do LTEは開始間もない新サービスだが、NTTドコモのXiネットワーク自体はすでに多くのユーザーが利用していることを考慮しつつ、下り二ケタMbpsが出るならばモバイル利用では大変サクサクと快適に利用できることを示すといえる。
特にWebサイト表示までのレスポンスが良好。PINGコマンドで応答速度を確認すると、平均50ms前後、LTEサービスならではの極めて高速はレスポンスが得られた。こちらは、ドコモのLTEネットワークからISPとなる@nifty間のネットワークも高速なことのあかしと言える。
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