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Windows 8を“極楽”に変える「マルチディスプレイ」のすすめ「2つのUI」を「2つの画面」で使いやすく(2/3 ページ)

PCの作業効率を高めたいならば、マルチディスプレイに注目だ。特にWindows 8では、マルチディスプレイの機能が大きく拡充され、より快適に利用できるようになった。今回は知ってトクするWindows 8でのマルチディスプレイ環境構築テクニックを紹介しよう。

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活用テク2――Windows 8スタイルUIやチャームをマルチ画面で使いこなす

 Windows 8スタイルUIは、メインとサブ、どちらのディスプレイにも表示可能だ。各ディスプレイの左下にカーソルを移動すれば、スタート画面のプレビューが小さく表示され、クリックするとそのディスプレイにWindows 8スタイルUIを映し出せる。一度スタート画面を表示する画面をメイン画面からサブ画面に移動すれば、次回からWindowsキーを押した際に、そのディスプレイにWindows 8スタイルUIが映るようになる(再起動するとリセット)。

デスクトップUIを表示中のディスプレイでも、左下にカーソルを移動すれば、スタート画面のプレビューが小さく現れる(写真=左)。プレビューをクリックすると、そのディスプレイにスタート画面の表示が切り替わる(写真=右)。

 Windows 8では、2つのUIでアプリ実行中でも手軽に呼び出せる新しいポップアップメニューの「チャーム」が追加され、検索やSNSでの情報共有、各種設定などにアクセスしやすくなった。

 マルチディスプレイでは、このチャームも各画面に表示可能だ。各ディスプレイの右上か右下にカーソルを移動すれば、その画面の右端にチャームバーが現れる。ディスプレイの右側に別のディスプレイを並べている場合、カーソルが画面間を移動しないよう注意が必要だ。一度チャームを表示する画面が変わると、次回からチャーム呼び出しのショートカットキー(Windowsキー+「C」キー)を押した際、そのディスプレイにチャームバーが現れるようになる(再起動でリセット)。

マルチディスプレイの場合、チャームは各画面で呼び出せる。各ディスプレイの右上か右下にカーソルを移動すれば、その画面の右端にチャームバーが現れる仕様だ

 なお、ノートPCと外付けディスプレイを接続し、プレゼンテーションなどを行う場合は、チャームバーから簡単にマルチディスプレイの表示切り替えが行える。外付けディスプレイを接続したら、先ほどの要領でチャームバーを呼び出し、「デバイス」から「セカンドスクリーン」と進み、「複製」(クローン表示)や「拡張」など表示の仕方を選ぶだけだ。チャームバーを表示した状態から、3ステップで手軽に表示切り替えが行える。

 さらにチャームバーの「セカンドスクリーン」は、ショートカットキー(Windowsキー+「P」キー)でも呼び出せるので、これを覚えておけば、より素早い操作も可能だ。

マルチディスプレイの表示切り替えは、チャームバーから簡単に行える。チャームバーを起動し(画像=左)、「デバイス」から接続したディスプレイ(セカンドスクリーン)を選択(画像=中央)、あとは「複製」や「拡張」といった表示方法を指定するだけだ(画像=右)

活用テク3――進化した拡張デスクトップをカスタマイズする

 Windows 8では、デスクトップUIのみを拡張表示する場合の使い勝手も向上した。

 まずは壁紙のカスタマイズだ。Windows 7では標準でマルチディスプレイの全画面に同じ壁紙を表示していたが、Windows 8では各画面にそれぞれ違う壁紙を適用できるようになった。任意の時間で表示する壁紙を自動的に切り替えることも可能だ。複数の画面にまたがるパノラマ画像も壁紙に適用できるため、パノラマ撮影した写真をマルチディスプレイに大きく表示して楽しめる。

Windows 8は画面それぞれに違う壁紙を設定できる(写真=左)。Windows 7ではマルチディスプレイで同じ壁紙しか表示できなかった(写真=右)
デスクトップを右クリックし、「個人設定」を選ぶ(画像=左)。「個人設定」ウィンドウから「デスクトップの背景」メニューに入る(画像=中央)。「デスクトップの背景」ウィンドウから「画像の配置」を「ページ横幅に合わせる」に設定した後、任意の壁紙を右クリックすると、それぞれの画面に異なる壁紙が適用できる(画像=右)
複数の画面にまたがるパノラマ画像も壁紙に利用できる。上の「デスクトップの背景」ウィンドウから「画像の配置」を「スパン」に設定して、パノラマ画像を右クリックし、「すべてのモニターに設定」を選べばよい

 マルチディスプレイにおけるタスクバーの機能が改善された点も見逃せない。Windows 7ではメイン画面にしかタスクバーを表示できなかったが、Windows 8ではすべての画面に表示可能となった。これにより、サブ画面で作業しながらカーソルをメイン画面まで移動させて、タスクバーのアイコンをクリックするといった面倒が解消された。もちろん、よく使うアプリはWindows 7と同様、タスクバーにピン留めしておくこともできる。

 タスクバーのアイコン表示は、好みに合わせて3種類から選択可能だ。「すべてのタスクバー」を選ぶと、全画面で起動している機能のアイコンをすべてメイン画面とサブ画面に同じように表示。「メインタスクバーと、開かれているウィンドウのタスクバー」を選ぶと、メイン画面にすべてのアイコン、サブ画面にはその画面で起動している機能のアイコンのみ表示する。「開かれているウィンドウのタスクバー」を選ぶと、各画面で使っている機能のアイコンを個別に表示する仕様だ。

Windows 8ではマルチディスプレイの全画面にタスクバーを表示できるようになった(写真=左)。Windows 7ではタスクバーがメイン画面にしか表示できなかった(写真=右)
デスクトップのタスクバー上で右クリックし、「プロパティ」を選択(画像=左)すると、タスクバーのプロパティが現れ、「タスクバーボタンの表示先」メニューからアイコンの表示方法を選べる(画像=右)
「すべてのタスクバー」を選ぶと、全画面で起動している機能のアイコンをすべてメイン画面とサブ画面に同じように表示する
「メインタスクバーと、開かれているウィンドウのタスクバー」を選ぶと、メイン画面にすべてのアイコン、サブ画面にはその画面で起動している機能のアイコンのみを表示する
「開かれているウィンドウのタスクバー」を選ぶと、各画面で使っている機能のアイコンを個別に表示する
タスクバーの表示位置は、各画面の上下左右に設定できる。ワイド画面で縦解像度を少しでも広く使いたい場合、左右の端にタスクバーを置くのも手だ(右端に置くとチャームバーと重なってしまうが)

マルチ画面に最適なEIZOディスプレイ――(2)目に優しく、省電力

 昨今はディスプレイを長時間見続けることで目にかかる負担が懸念されている。マルチディスプレイでは複数の画面に囲まれて作業するため、なおさら見過ごせない部分かもしれない。

 今回使用したFlexScan EV2436W-FSはこの点にも力を入れており、独自の疲れ目軽減技術を搭載している。周囲の明るさを検知し、ディスプレイ表示を最適な輝度に抑える自動調光機能「Auto EcoView」、紙に似せて落ち着いた色味とコントラストで表示する「Paper」モード、LEDバックライトの低輝度域で発生しやすい画面のちらつきを抑制した「EyeCare調光方式」を採用し、目に優しい表示を徹底追求しているのだ。

 また、画面がノングレア(外光反射を低減する処理)であることも有利に働く。特にノートPCの液晶ディスプレイはグレア(光沢処理)が主流なので、鮮やかな発色で映像コンテンツを表示できる半面、外光の反射が視認性を阻害することもあるだろう。画面が大きくないノートPCでは、画面の角度や位置を調整することで、照明の映り込みを回避しやすいが、机上に固定して置く大画面の液晶ディスプレイはおいそれと移動できないため、表面反射を抑えたノングレアが扱いやすい。

「Auto EcoView」機能は、画面下の「リーフ」アイコンのボタンからオン/オフを設定できる(写真=左)。ノングレアパネルは照明が映り込みにくく、ぼんやりと明るくなるだけで、視認性に与える影響が少ない(写真=中央)。グレアパネルはバックライトの光が拡散しないため、高い色純度とコントラストを得やすいが、ユーザーの姿や照明が映り込みやすい(写真=右)

 マルチディスプレイでは同時に動作させるディスプレイの数が増えるため、消費電力の増加も気になるところだが、FlexScan EV2436W-FSは省エネの面でも申し分ない。

 前述した自動調光機能に加えて、表示映像をリアルタイムで解析し、画面全体の明るさやコンテンツの視認性が確保できるよう補正しつつ、映像の内容に応じて輝度を抑制する機能も持つ。さらに、ユーザーの離着席を検知し、自動的に電源のオン/オフ操作が行える機能まで備えており、特にユーザーが意識することなく節電できるのがありがたい。標準消費電力は19ワット、節電時や待機時は0.3ワット以下の省電力設計だ。

提供:株式会社ナナオ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2013年3月31日

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