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【期間限定】コワーキングスペースで“カラマネ液晶ディスプレイ”をMacにつないで体感できるチャンス!色にこだわる、すべてのクリエイターへ(2/3 ページ)

新スタイルの共用オフィス空間である「コワーキングスペース」は、新しいコミュニティが生まれる場所としても注目され、都市部を中心に急増している。そんなコワーキングスペースの中に、EIZOのカラーマネジメント液晶ディスプレイ「ColorEdge」が期間限定で自由に使える場所があるという。これは試してみる価値が大いにありそうだ。

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ハードウェアキャリブレーションでColorEdge CX240-CNXの実力を引き出す

 次にColorEdge CX240-CNXをキャリブレーションしてみる。この場合のキャリブレーションとは、使用環境や用途に合わせて一定の色表示が保持できる状態に調整する作業をいう。ディスプレイのキャリブレーションは、出力信号を調整するソフトウェアキャリブレーションと、出力信号は触らずに表示機器の内部回路で調整するハードウェアキャリブレーションの2種類があるが、ColorEdge CX240-CNXはユーザースキルに関係なく非常に高精度な結果が得られる独自のハードウェアキャリブレーションに対応しているのが特徴だ。

 ColorEdgeのハードウェアキャリブレーションは、EIZO独自のソフトウェア「ColorNavigator 6」と対応センサー(今回は専用センサー「EX2」を使用)を組み合わせて行う。ColorNavigator 6は、EIZOのWebサイトからダウンロードし、接続するPC(今回はMacBook Pro Retina)にインストールしておこう。光学ドライブを搭載したノートPCであれば、付属のCD-ROMからインストールすることも可能だ。

 ハードウェアキャリブレーションというと何やら難しそうだが、ColorNavigator 6の操作は実に簡単だ。起動直後のスタート画面にはキャリブレーションの目標として「印刷用」「Web向けコンテンツ作成用」「写真用」の3つが用意されており、専門知識がなくても画面の案内に従って操作していくだけで、用途別の標準的な表示環境に整えられる。

ColorNavigator 6にプリセットされた目標値
設定名 輝度 白色点(色温度) ガンマ
印刷用 80カンデラ/平方メートル 5000K 2.2
Web向けコンテンツ作成用 80カンデラ/平方メートル 6500K 2.2
写真用 100cdカンデラ/平方メートル 5500K 2.2

 ゴロゥさんは印刷物もWebサイトもデザインしているので、今回は「印刷用」と「Web向けコンテンツ作成用」の2つの目標でハードウェアキャリブレーションを試してもらったところ、「技術的なことがあまり詳しくなくても、画面の案内通りに目的を選んで、センサーをセットすれば、後は数分待つだけでキャリブレーションが終わるので、やってみると意外に短時間で簡単にできますね。このセンサーで実際に色を測って調整していると思うとすごいです」と、その使いやすさと仕組みに感心したようだ。

「ColorNavigator 6」によるハードウェアキャリブレーション。起動直後のスタート画面にはキャリブレーションの目標として「印刷用」「Web向けコンテンツ作成用」「写真用」の3つが用意されており、通常はいずれかを選んで「調整」ボタンを押す(写真=左)。輝度、白色点(色温度)、ガンマを個別に設定したり、キャリブレーション後に手動で微調整を行うことも可能だ。画面の案内に従って、ウィンドウ内のガイドに合うようキャリブレーションセンサーをセットする(写真=右)。使用したセンサーはEIZO専用の「EX2」だ
センサーをセットして「実行」ボタンを押せば、後は自動的にキャリブレーションが始まるので3~4分ほど待っていればいい(写真=左)。キャリブレーションが終了すると調整結果が画面に現れ、作られたICCプロファイルが自動でOSに登録される(写真=右)
キャリブレーション作業の最後には、ディスプレイの上部から内蔵コレクションセンサーが出てきて、調整した輝度と白色点を記録。定期的な表示補正を行う

 さらに、ColorEdge CX240-CNXは画期的な「コレクションセンサー」まで備えている。これはディスプレイ上部に内蔵したコレクションセンサーが、あらかじめ外付けのセンサーで測定した調整目標に沿って、白色点と輝度を保持する定期的な表示補正(コレクション)を自動で行う仕組みだ。初回のキャリブレーションこそ外付けセンサーが必要だが、一度調整してしまえば、再調整の度にセンサーをいちいち着脱することなく、定期的な表示補正を自動化できる。

 ディスプレイのキャリブレーションは定期的(一般に200時間ごとが目安)に実行しなければ、時間がたつにつれ輝度や色温度が確実に変化するが、内蔵コレクションセンサーによって手間いらずで正確な色を保ち続けられるのはColorEdgeだけのアドバンテージだ。「外付けのセンサーだけでなく、画面の上から小型センサーが自動で出てくるのは驚きました。こうした色再現性を保つための工夫は、やはり通常のディスプレイとは全然違いますね」(ゴロゥさん)

キャリブレーションした表示はノートPC内蔵の液晶と大違い

 キャリブレーションしたColorEdge CX240-CNXとMacBook Pro Retinaの画面を見比べてみて、ゴロゥさんがまず気付いたのが色温度の違いだ。通常、PC用ディスプレイの色温度は6500K付近が標準だが、「印刷用」設定は5000Kと低く設定されている。日中の太陽光は色温度が「5000~5500K」といわれており、印刷や写真業界ではこれくらいの低い色温度がスタンダードなのだ。

 「いつもMacの画面で色を見ていたので意識していませんでしたが、印刷用の5000Kという色温度はだいぶ赤いのでびっくりです。印刷した色が画面上とかなり違ってしまうトラブルは半ば諦めて気にしないようにしていました(笑)。そもそも基準となる画面が青すぎた(色温度が高かった)のが原因の1つかもしれないですね」とゴロゥさんは語る。

 実際に画面上の表示と印刷物を見比べてみると、色温度だけでなく、発色の違いも明らかだ。ColorEdge CX240-CNXは色を再現できる範囲が広いので(Adobe RGBカバー率97%の色域)、MacBook Pro Retina(Adobe RGBより狭いsRGB程度の色域)が表示不可能な高彩度の緑色や青色まで映し出せる。ゴロゥさんは「こうして手元でよく見比べてみると、ColorEdge CX240-CNXのほうが鮮やかで、原色の雰囲気が印刷物に近いですね。画面上と印刷物の色が近ければ、作業効率や作品の質も上がりそうです」とのことだ。

「印刷用」の設定でキャリブレーションした後の表示。MacBook Retinaと比べるとColorEdge CX240-CNXが赤っぽい表示に見えるが、印刷業界ではこれが標準的な色温度となる
実際にゴロゥさんが制作したフライヤーを画面上のデータと見比べてみると、ColorEdge CX240-CNXのほうが青色が近く、色鮮やかに再現できている。MacBook Retinaの画面では青色が少しあっさりしており、緑がかった印象だ

 また「Web向けコンテンツ作成用」は色温度が6500Kに上がるが、それでもMacBook Pro Retinaはわずかに青みがある表示で、キャリブレーションしたColorEdge CX240-CNXのやや赤みがあり落ち着いた表示とは少々違っていた。「Web向けの設定だと赤みは弱まりますが、まだMacの画面は少し青っぽく見えます。普段はMacの画面を標準として、色を選択しているわけですが、正確に業界標準の色に整えたディスプレイと並べてみると、意外に違うものですね」とゴロゥさんはいう。

「Web向けコンテンツ作成用」の設定でキャリブレーションした後の表示。ColorEdge CX240-CNXの表示は「印刷用」設定より色温度が上がり、赤みが抜けたが、やはりMacBook Retinaのほうが少し色温度が高く見える

 色再現性の高さに加えて、ゴロゥさんが気に入ったというのが全体的な表示品質の高さだ。「Macのように表面がガラスで光っていないので、目に優しい表示に感じました。画面サイズは24.1型ワイド(表示領域は518.4×324.0ミリ)と大きいので、A3サイズ(420×297ミリ)を実寸表示でき、ポスターなどを作る場合に便利そうです。この広い画面でも端のほうまでムラっぽさがなく表示できていますね」との感想だった。

 もう1つ、可動範囲の広いスタンドも好印象とのこと。「高さ調整はもちろん、画面を90度回転して縦位置表示にできるのがいいですね。縦に長く伸びていくWebサイトの制作で、一度に多くの情報を把握できるので思った以上に便利でした」とのコメントだ。

15.6型ワイド画面のMacBook Pro Retinaに対して、24.1型ワイド画面のColorEdge CX240-CNXは画面を広く使える(写真=左)。デュアルディスプレイ環境ならば、さらに表示領域が広がり、快適に作業できる。ディスプレイを設置面ギリギリの高さまで下げられるのもポイントだ。縦に長いWebページのデザインも縦回転機能を使えば、一覧性がグッと高まる(写真=右)

提供:EIZO株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2013年6月27日

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