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初のHSA対応APUとなる次期Aシリーズ“Kaveri”の出荷計画を明らかに発売は2014年1月14日(1/2 ページ)

AMDの次期主力APU“Kaveri”は年末から出荷が開始され、2014年1月14日にデスクトップ向けモデルを発表、同時発売する。4コアCPU+512コアGPU構成では演算性能が856GFLOPSに達する。

AMD Developer Summit 2013の会場となったSan Jose McEnery Convention Center

 AMDは、米国時間の11月11日~13日の3日間、米カリフォルニア州San Jose市のSan Jose McEnery Convention Centerにおいて、第3回目となる「AMD Developer Summit 2013」(以前はAMD Fusion Developer Summitとして開催されていた)を開催した。

 同技術会議は、CPUとGPUが密に連係するヘテロジニアス・コンピューティング(異種混合コンピューティング)環境となる「HSA:Heterogeneous System Architecture」を推進するプログラミング環境や、アプリケーション開発、半導体設計などに関して最新動向が披露され、とくに今年はHSAに対応したAMDの次期APUのお披露目の場としての意味も込め「APU13」というニックネームが与えられている。

 その初日となる11月11日は、米国では復員軍人を称え、戦没者を追悼する祝日、ベテランズ・デイ(退役軍人の日、または復員軍人の日)であったこともあり、夕方からAMD幹部によるオープニングキーノートが行なわれたのみで、本格的な技術会議は、12日、13日に集中する。

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 初日のオープニングキーノートには、同社で製品ビジネスを統括するリサ・スー上級副社長(Senior Vice President and General Manager, Grobal Business Unit)と、HSAの開発を指揮するフィル・ロジャース氏(Corporate Fellow)が登壇し、同社のHSAに対する取り組みなどがアップデートされた。

 スー副社長は、まずARMなども参画する業界標準化団体のHSAファウンデーションの現状に触れ、AMDに加えARM、Imagination Technologies、 MediaTek、Texas Instruments (TI)の5社で2012年6月にスタートしたHSA Foundationは、その後、QualcommとSamsungを正式メンバーに迎え、主要なARM SoCベンダーを取り込んだ。これにより、2012年に出荷された約12億機のインターネット接続機器向けプロセッサのうち、3分の2(約8億ユニット超)をHSAファウンデーションメンバーの製品が占める状態になっていると説明。そして、新しいコンピューティングの時代を切り開く、世界初のHSA対応APUとなる“Kaveri”(カヴェリ:開発コードネーム)を2014年初頭に市場投入することをアナウンスした。

Kaveri搭載ノートPCを披露するリサ・スー上級副社長(写真=左)。第3回目となるAMD Developer Summitは、ヘテロジニアス・コンピューティングを中心に、最新技術などが披露される(写真=右)
AMD APUの歩み。2014年にはHSA機能をAPUに統合する計画だ(写真=左)。2012年に出荷された約12億機のインターネット接続機器向けプロセッサのうち、3分の2(約8億ユニット超)をHSAファウンデーションメンバーの製品が占める状態になっていると説明する(写真=右)
AMDの次期主力APU“Kaveri”は、856GFLOPSの演算性能を持ち、HSA機能を統合した初のAPUとなる

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