「マカフィー リブセーフ 2015」製品説明会
マカフィーが2015年版の個人向けセキュリティ製品を発表。iOSやAndroid向けの機能が強化された。
マカフィーは9月30日、2015年版の個人向けセキュリティ製品群を発表した。ラインアップは、クロスデバイス保護を提供する「マカフィー リブセーフ 2015」と「マカフィー オールアクセス 2015」および、Windows向けセキュリティ製品である「マカフィー トータルプロテクション 2015」、「マカフィー インターネットセキュリティ 2015」、「マカフィー アンチウイルス プラス 2015」の5製品。このうち、マカフィー リブセーフ 2015とマカフィー インターネットセキュリティ 2015は量販店とオンラインストアの両方で販売され、これ以外はオンラインストアのみの取り扱いになる。発売日は10月17日。
主力製品であるマカフィー リブセーフは、Windows、Mac、Android、iOSと、デバイス/プラットフォームの垣根なく、台数無制限で包括的な保護を実現するセキュリティ製品だ。前バージョンで搭載された顔や音声による生体認証機能や、各種サービスのパスワードを一元管理できる「McAfee SafeKey」といった特徴を引き継ぎつつ、2015年版はインストールの簡素化や、iOS向けセキュリティ機能の強化、Android向けWi-Fiセキュリティ対策が主な強化点になっている。
これまでマカフィー リブセーフをインストールする際は、まずデバイスごとに専用サイトの「マイアカウント」ページにアクセスしてアプリケーションをダウンロードする手順だったが、新たにメールのリンクからダウンロードできるようになり、より簡単に保護された状態へ移行できるようになった。iOS向けセキュリティ機能の強化では、位置検索やCputureCam(不正なPINコードが連続して入力されるとカメラで撮影して位置をメールで知らせる機能)、連絡先のバックアップ/リストアなど、Android向けに提供されてきた機能を利用できるようになっている。一方、Android向けには、パスワードのないアクセスポイントに接続する際、警告を発する機能が新たに加わった。このほか、Windows向け製品は検知率やパフォーマンスの改善、スキャン時間の短縮などが図られている。
マカフィーがインテル傘下として企業ブランドを「Intel Security」に改めてから今回が初の製品投入になる。発表会に登壇した米McAfeeのギャリー・デイビス氏は、モバイル向けマルウェアの脅威や、個人情報漏えいの急増など、最新のセキュリティトピックを取りあげ、2020年までに260億台以上のデバイスで構成されるといわれるIoTに対して「集約的に課題に対応していく必要がある」と述べ、インテルとの統合により幅広いセキュリティニーズに対応できる同社の強みをアピール。組み込みチップからクラウドまでをカバーする競争力の高いセキュリティを提供することで、ユーザーが最高の体験を享受できるように努めると語った。
関連記事
2014年も2ケタ成長へ――マカフィー事業戦略説明会
マカフィーが2014年の事業戦略を説明。業界で強い影響力を持つインテルブランドを背景に、引き続き2ケタ成長を見込む。McAfee FOCUS JAPAN 2012:30分でできるサイバー犯罪体験――トロイの木馬でPCを乗っ取ってみた
“なりすまし事件”などが大きなニュースとして取り上げられ、サイバー犯罪が社会問題となっている。それでは、攻撃者はどういった手口を使っているのだろうか?Intel、McAfeeブランドを「Intel Security」に
Intelが、2011年に買収したセキュリティ企業McAfeeのブランドを「Intel Security」に刷新し、モバイル向けに提供しているセキュリティソリューションの無料化を検討していると発表した。【UPDATE】Intel×McAfeeで次世代セキュリティへ:マカフィー入ってる――生体認証機能付きセキュリティ「McAfee LiveSafe」説明会
インテル入ってる、マカフィー入ってる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.