レビュー

iPhoneで自宅のPCを遠隔操作してみた手軽にリモートデスクトップ(1/2 ページ)

1月にリリースされたiOS版「Chrome リモートデスクトップ」をレビュー。

 Googleは1月12日、「Chrome リモートデスクトップ」のiOS版をリリースした。iOS 7.0以降を搭載するiPhone/iPad/iPod touchに対応しており、iPhone 6/6 Plus にも最適化済みだ。Android版は2014年4月に公開されていたが、今後はiPhoneやiPadでもPCのデスクトップにアクセスできるようになる。

 iOS端末でMacやWindowsを遠隔操作することで何ができるだろうか。さっそくインストールしてみた。

 Chrome リモートデスクトップを利用するには、iOS版アプリのほかに、GoogleアカウントやWebブラウザのChromeが必要だ。Webブラウザをすでにインストールしている場合は、Chrome リモートデスクトップアプリをChrome ウェブストアからダウンロードする。

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ウィンドウ右上にある青色の「+ 無料」ボタンをクリックしてダウンロードする。Chromeリモートデスクトップアプリは、Windows、Mac、Linux(ベータ版)に対応している

 確認ダイアログで「追加」を選択すると、アプリランチャーにChrome リモート デスクトップのアイコンが表示されるのでこれをクリック。初めてChrome リモート デスクトップアプリを開くときはアプリの承認が求められる。

最初は数回に分けて承認画面やログイン画面が表示される。意外と時間がかかるので、余裕があるときにインストールしよう

 その後ログイン画面が表示されるので、iOS端末で使用するGoogleアカウントでログイン。さらに承認をクリックする。

 次に自分のPCへのリモートアクセスを有効にする。Chrome リモート デスクトップアプリを開くと設定画面が表示されるので、「マイパソコン」ボックスの「ご利用開始」ボタンを選択。リモート接続オプションが表示されたら「リモート接続を有効にする」をクリックしよう。

リモート接続を有効にすると、ホストインストーラーがダウンロードされる

 インストールが終了したら、次にiOS端末からPCにアクセスするためのPINコードを6ケタ以上の数字で設定する。PINを使用することで、通常のGoogleアカウント パスワードを使用するよりもセキュアな接続が可能となる。アカウントがもし乗っ取られたとしても、PCは安全に守られる可能性が高い。

もちろん、登録するPCごとに異なるPINにし、電話番号や誕生日といった推測されやすい番号や、ほかのサービスで利用している数字は避けたほうが無難

 ホスト側でPINを登録すれば、PC側の設定は終了だ。アイドル状態のときのスリープ設定を解除していれば、PCの電源を入れておくことで、好きな場所からリモートコントロールが可能となる。

 次はiOS版アプリの設定。PC版と違い、こちらは2ステップで簡単に接続できる。まずApp Storeから入手し、アプリを立ち上げ「ログイン」をタップ。Googleアカウントにログインすれば、さきほどデスクトップで登録したPCのリストが表示されているはずだ。

もし表示されない場合は、PCでログインしたときと同じGoogleアカウントかどうか、PCの電源が入っており、スリープ状態になっていないかなどを確認する

 これをタップするとホストへの認証画面が出てくるので、リモートパソコンで設定したPINを入力。「接続」をタップし10秒ほど待機すれば、めでたくPC画面が表示される。

 PC側の接続が少し面倒だが、いったん設定してしまえばあとはボタンをクリックしてPINを入力するだけで、リモートアクセスが可能だ。

これまでVPN接続していたユーザーも、今後はより手軽に運用できるのではないだろうか
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