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2月24日:日本初となる電信通信の公開実験

 1854年の2月24日、ペリーらによって、日本で初めての有線電信機の公開実験が横浜で行われました。これは、当時の米大統領から幕府に献上された「エンボッシング・モールス電信機」を使ったもの。


「エンボッシング・モールス電信機」郵政博物館より

 エンボッシング・モールス電信機では、受信した信号を人力ではなく自動で記録できるようになっています。実験では、約1.6キロの電線を敷設し、「YEDO(江戸)」と「YOKOHAMA(横浜)」という文字を送信しました。

 これが日本における電信の歴史の幕開けとなりましたが、政府があまり関心を示さなかったこともあり、実際に通信が実現し、動きが出始めたのは1870年以降となりました。

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