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“AIBO”が尻尾を立てて出迎える“VAIO”の安曇野工場に潜入 設立2周年で同社が目指すものとは?:大人の工場見学(3/3 ページ)
VAIOが設立から2周年を迎えた。2015年度に打ち立てた「自立」と「発展」はどうなったのか、そして2016年度はどこへ向かうのか。VAIO本社でもある安曇野工場から見えてきたものとは。
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製品の設計や品質チェックに利用される「EMCサイト」
EMCとは「Electro Magnetic Compatibility」の略で、電磁的に他の機器や人体に妨害を与えず、妨害を受けない性能を持たせるといった意味合いを持つ。安曇野工場にも、これらのテスト環境が計8部屋準備されているという。
これらの部屋で、基準値以上の電磁波を発していないか、静電気への対策はしっかりできているかをチェックするのだ。
“安曇野フィニッシュ”は「VAIO Phone Biz」でも健在
VAIO Z以外のVAIO製品は、海外で生産が行われている。しかし、最終的な品質チェックは全て安曇野の工場で行っており、OSのインストールや、法人の要望に合わせたカスタマイズが可能だ。同社はこれを「安曇野フィニッシュ」と呼んでいる。
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各種ソフトウェアのインストールなどは全て安曇野で行う。これはWindows 10 Mobileを搭載するスマートフォン「VAIO Phone Biz」もPC同様に安曇野フィニッシュとなる。海外生産モデルでも、品質を安曇野で担保する。これがVAIOのやり方だ。
最後になるが、同プレスツアーに参加した執行役員副社長の赤羽良介氏は、「商品を開発するにあたってデザインポリシーをしっかり作ろうということになった。それは、最高のアウトプットを生み出すことに挑戦する人々に“カッコイイ・キモチイイ”という価値を提供すること」としている。経営体制が大きく変わり、PCラインアップの選択と集中、新規領域への進出など、“VAIO株式会社”として新しい試みが行われているが、ものづくりに対する真骨頂は変わらない。2年目を迎える同社の展開に期待したい。
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