MSI、HTCと共同開発したVR向けリュック型PC「MSI VR One」 バッテリーのホットスワップに対応しケーブルの呪縛から解放
MSIが発表したリュック型PC「MSI VR One」は、3.6kgの重量にGeForce GTX 1070とCore i7、2つのバッテリーパックを搭載。バッテリーのホットスワップに対応し、バッテリーを換えることで駆動時間を延ばすことができる。
MSIコンピュータージャパンは9月12日、HTCのVIVE開発チームと共同開発したリュック型のVR向けPC「MSI VR One」を発表した。9月17、18日が一般公開日の「東京ゲームショウ2016」のHTCブースで体験できる。
VR Oneは3.6kgの重量に、Nvidia GeForce GTX 1070とCore i7(型番は検討中)、2つのバッテリーパックを搭載した。PCと連携するVRデバイスは有線で接続する必要があるため、デスクトップPCとつないでしまうとケーブルによって行動が制限される欠点があった。そこで、そういったVRデバイスのために2016年からPCメーカー各社が検討し始めたのが「身につけるPC」だった。MSIでは、ゲーミングノートPCを背負うところから検討を始め、「軽量で優れたデザイン、高性能」を持った背負えるPCとしてVR Oneを今回発表したということだ。
VR Oneの特長として2つのバッテリーパックによるホットスワップ機能がある。2つのバッテリーで約90分間の連続駆動が可能とのことだが、これらのバッテリーパックは外側から容易に取り外すことができ、電源を入れたまま取り換えることで連続駆動時間をいくらでも延ばせる。また、PCの発熱が人に伝わらないように背中に当たる面にはプラスチックを挟み、効率的な放熱設計をしたという。
9月下旬から量産を始め、11月に発売する。価格は30万円台後半とのこと。また、HTC VIVEとのセット販売も行う予定だ。
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