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家族みんなで使うプリンタの決定版!! 使って分かった「PIXUS TS9030」の実力これは買い替えのタイミングだ(2/2 ページ)

キヤノンのインクジェット複合機「PIXUS」が5年ぶりにフルモデルチェンジ。しばらくプリンタを買い替えていない家庭で、最新モデルに置き換えてみるとどんなメリットがあるのか、実際に体験してみた。

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印刷速度やコピー速度が大きく向上

 実際の画質や印刷速度はどうなのか、カタログスペックだけでなく、実際に検証してみたが、その結果は驚くべきものだった。MG6130と比べてみると、ものによっては2倍以上高速(つまり印刷速度が半分以下)になっており、十分買い替えを検討するに値する性能向上が感じられた。

 A4普通紙へのモノクロ印刷は、カタログスペックでMG6130が12.5ipm、TS9030が15.0ipm、カラー印刷はMG6130が9.3ipm、TS9030が10.0ipm(数字が大きいほうが速い)で、印刷速度が向上しているのは間違いないのだが、実際に印刷してみると以下のような結果になった。

A4普通紙カラー印刷(MacBook Proから出力)
型番 給紙開始 印刷完了 印刷時間
PIXUS TS9030 2秒64 16秒20 13秒56
PIXUS MG6130 22秒28 41秒67 19秒39

A4普通紙カラー印刷(短い方が速い)

 印刷時間そのものは3分の2ほどの高速化にとどまっているが、印刷開始までの時間が大幅に短くなっており、印刷完了までの時間はかなり短いのが分かる。

 またL判ふちなしでのカラー写真印刷は、キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド使用時でMG6130が約17秒、TS9030が約18秒。ただ、MG6130のテスト環境はIntel Core2 Duo 2.66GHzのWindows Vista環境、TS9030のテスト環境はIntel Core i7 2.93GHzのWindows 7環境なので、単純な比較はできない。以下はiPhone 6s Plusを使って、L判ふちなしカラー写真印刷をしてみた結果だ。

L判ふちなしカラー写真印刷(iPhone 6s Plusから出力)
型番 給紙開始 印刷完了 印刷時間
PIXUS TS9030 9秒48 25秒90 16秒42
PIXUS MG6130 20秒91 52秒95 32秒04

L判ふちなしカラー写真印刷(短いほうが速い)

 印刷時間そのものが短くなっているのはもちろんだが、普通紙カラー印刷同様、印刷開始までの時間が短いのも注目だ。印刷命令を実行してから完了までの時間は、環境によって大きく変わるが、スマートフォンからの印刷でもこれだけの速度差が出るのには驚いた。

A4カラーコピー
型番 給紙開始 印刷完了 印刷時間
PIXUS TS9030 2秒40 16秒40 13秒00
PIXUS MG6130 11秒83 38秒27 26秒44

A4カラーコピー(短い方が速い)

申し分ないプリント画質

 速度は大幅に向上しても、それによって画質が落ちていては意味がない。そこで実際に印刷サンプルを見てみよう。MacBook ProからAdobe Photoshop CS 2015.5を使って、TS9030でキヤノン写真用紙・光沢 プロ[プラチナグレード] に実際にL判ふちなし写真を印刷してみたのがこちら。印刷したサンプルを、MG6130のスキャナで600dpiで読み取り、保存したものを部分拡大している。


印刷に使用した元画像

TS9030でキヤノン写真用紙・光沢 プロ[プラチナグレード] にL判ふちなし写真として印刷したものを600dpiで取り込み

 窓枠やレンガ、天然スレートの屋根材が1枚1枚しっかり表現できており、とても高画質であることが分かる。

ランニングコストに違いは?

 印刷コストは、実のところ6年を経てもそれほど変わっていはいない。ただ、大容量インクタンクが発売されたことで、単価を下げることは可能になっている。

 A4普通紙カラー印刷のインクコストは、TS9030の大容量インクタンク使用時で約8.9円、標準インクタンク使用時で約13.2円。一方MG6130は10.2円。大容量インクタンクは1個あたりの価格が標準より高く感じるかもしれないが、たくさん印刷する場合のランニングコストで考えると割安になる。

 キヤノン写真用紙・光沢 ゴールドを使用し、L判ふちなし写真をプリントしたときのインクと用紙を合わせたコストは、TS9030の大容量インクタンク使用時で約15.9円、標準インクタンク使用時で約23.1円。MG6130の場合は約18.3円。こちらも大容量インクタンクを活用することで1枚あたりのコストは下げられるわけだ。

 ランニングコストの低減という観点では、コピー時に自動両面印刷や割り付け印刷が指定できる点も、家計にやさしい仕組みと言える。ふちなしコピー機能もあるので写真の焼き増しなどにも活用できる。

これは買い替えたい進化

 プリンタの買い替えサイクルは、5~6年程度が最適と言われているそうだが、今回、実際に6年前のモデルから最新モデルに置き換えてみて、その理由がとてもよく理解できた。特に印刷やコピーの速度が向上している上に、画質はよくなっており、満足度は高い。

 写真を印刷する人はもちろん、家庭でコピー機能などを活用している人にもお勧めできる1台だ。古いプリンタを使い続けている人は、そろそろ新しいインクジェット複合機に買い替えてみてはいかがだろうか。

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提供:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2016年10月20日

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