Windows Analyticsで「Spectre」「Meltdown」の脆弱性対策チェックが可能に
Microsoftはプロセッサ脆弱性問題の「Spectre」および「Meltdown」について、ファームウェア、Windows OS、アンチウイルスソフトの対策状況がチェックできる機能を、デバイス監視ツール「Windows Analytics」に追加した。
MicrosoftのIT管理者向けデバイス監視ツール「Windows Analytics」に、「Spectre」および「Meltdown」と呼ばれるプロセッサ脆弱(ぜいじゃく)性問題の対策状況をチェックできる機能が追加された。米Microsoftが2月13日(現地時間)にWindowsブログで発表した。
Windows Analyticsは、クラウド経由でWindowsデバイスの監視ができるIT管理者向けツール。組織内にあるデバイスの稼働状況、正常性のチェック、バージョン情報や更新プログラム適用状況などをダッシュボードで把握できる。
SpectreおよびMeltdownは、2018年1月に明らかになったIntelやAMD、Armの“モダン”なプロセッサに存在する潜在的な脆弱性問題。プロセッサの対策パッチ提供後にPCの再起動が頻発するという不具合が報告され、Microsoftが対策パッチを無効化するWindowsのアップデートを配信し、プロセッサの対策パッチも更新するなど、関係各社が対応に追われている状況だ。
この問題に対応するには、CPUマイクロコード(ファームウェア)とWindows OSの両方のアップデートが必要で、アンチウイルスソフトも最新のWindowsアップデートとの互換性が求められる。企業のIT管理者は今回の新機能を使うことで、管理下にあるWindowsデバイスにおけるこれらの対応状況がWindows Analyticsから確認可能となる。
Windows AnalyticsのダッシュボードでSpectreおよびMeltdownについて、アンチウイルスの状態、Windows OSのセキュリティ更新状況、ファームウェアのステータスを確認できる
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