レビュー
林信行の「iPhone XR」先行レビュー 2018年の本命iPhoneから見えた「iPhone X」の定義(3/3 ページ)
10月26日にいよいよ発売される「iPhone XR」を林信行氏がレビュー。“X世代”のiPhoneをより手軽に体験できるiPhone XRは2018年版iPhoneの大本命だ。しかし、AppleはそのiPhone XRで、たった1つの過ちを犯したかもしれない。
XRでしかできない写真の楽しみ方も
さて、筆者によるレビューは、例によってサンプル写真のギャラリーで締めくくるが、最後の方に幾つかiPhone XRでしか撮れない写真を混ぜてみた。
既に書いた通り、iPhone XRの背面カメラのポートレート撮影機能は、デュアルレンズ型iPhoneのそれと異なり、被写体との距離を認識しておらず、単純に像の中に人の形が写っているかどうかだけを頼りにしている。
「ということは、もしかして?」とポートレート撮影モードで人物を撮った写真にiPhone XRを向けてみたら、きちんとポートレート撮影機能が有効になった。そして背景をぼかさずきれいに写していた写真の背景を、後から自動加工でぼかすことができたのだ(名付けて、平面ポートレート撮影!)。
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これはAppleが予期して用意した使い道ではないかもしれないし、あまり実用性もないが、距離を頼りにして背景をぼかすデュアルレンズ仕様のiPhoneでは使えない技であり、iPhone XRに搭載されたA12 bionicのAI処理のスゴさを生で実感できる側面だ。iPhone XRユーザーが、XSユーザーに自慢できる使い方の1つになるかもしれない。
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