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セキュリティとシームレスな使い勝手、そしてハイブリッドクラウドに注力――Synology Japan代表に聞く(2/3 ページ)

ネットワークストレージで知られるSynology Japanが、現状の事業展開、2020年に向けた展望と今後の製品ロードマップなどを紹介するイベント「Synology 2020 Tokyo」を開催した。この記事では、今回のイベントをレポートする。

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写真管理やクラウド連携も強化

 現行のSynology NASでは、写真管理ソフトウェアとしてフォルダベースで管理する「Photo Station」とタイムラインベースで管理する「Moments」の2つが提供されている。2020年内に、これらのソフトウェアを統合して「Synology Photos」という新ソフトウェアに移行する予定だ。

 Synology Photosでは、写真のアップロード後のインデックス作成やサムネイルの作成に要する時間が従来の3分の1にまで短縮。写真の共有も、Googleドライブでのファイル共有に近い操作で「共有リンク」を作って行える。閲覧権限、パスワードや有効期限といったセキュリティもリンク作成時に設定できるので安心だ。


「Synology Photos」は、タイムラインベースの管理はもちろん……

フォルダベースの管理にも対応している

共有の方法も分かりやすいUIとなった

 プライベートクラウドとしてファイル共有などを行う「Synology Drive 3.0」は、外部とのデータ共有の際の管理をより細かく行なえるようになった。

 Synology Driveの機能の1つである「オンデマンド同期」はバージョン2.0となり、WindowsだけでなくmacOSからも利用可能になる。


データの共有ルールをより細かく設定可能に

オンデマンド同期もバージョンアップ

 ビジネス向けの新機能「Synology Hybrid Share」(以下「Hybrid Share」)は、Synology C2と連携するものだ。

 Hybrid Shareを使うと、Synology C2上に共有フォルダが作成でき、この共有フォルダは手元のSynology NASの共有ドライブと同様に扱うことが可能になるという。

 この機能を活用すれば、手元のNASの容量不足を解決することも可能だ。頻繁にアクセスするホットデータは手元のNASに、コールドデータはSynology C2上に置くといったデータ配分をすることで、クラウド側への頻繁なアクセスを抑制することもできる。Synology Driveで作成した共有リンクでも、ローカルのNASではなくSynology C2側のデータにアクセスさせることで、帯域のバランスをとることができる。


Hybrid Shareは、Synology NASとSynology C2によるハイブリッドクラウドを実現する

ローカルキャッシュによって、手元のデータのように扱うことを可能とする

ローカルNASで共有したファイルを外部からアクセスする場合、社内ではなくSynology C2から取得させることで社内ネットワークへのアクセスを抑制できる

提供:Synology Japan株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年11月15日

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