240Hz液晶にメカニカルキーボードと魅力満載のゲーミングノートPC「G-Tune H5」は何が変わったのか(1/5 ページ)
IntelやAMDから新型CPUが登場したことを受け、各社のゲーミングPCに新モデルが相次いで登場している。マウスコンピューターの「G-Tune」で最上位モデルとなる「G-Tune H5」を細かくチェックした。
今回取り上げる「G-Tune H5」は、マウスコンピューターのゲーミングブランド「G-Tune」シリーズのフラッグシップノートPCだ。
CPUに8コア16スレッドの第10世代Core i7-10875H、GPUにGeForce RTX 2070 SUPERを搭載する高い性能に加えて、240Hzという高リフレッシュレートに対応した15.6型液晶ディスプレイ、さらにはメカニカルキーボードなど、eスポーツタイトルのプレイにも通用する仕様を備える。標準構成の評価機を入手したのでレビューしよう。
スリムで扱いやすいサイズ感のボディー
ボディーは、スリムでフラットなフォルムと若干色みの入ったブラックが印象的だ。カラフルに光るRGB LEDとの相性もとても良く、見ているだけでもテンションを上げてくれる。
ボディーの公称サイズは約359.8(幅)×243.2(奥行き)×24.7(厚さ)mm、重量は約2.21kgと、高性能ゲーミングノートPCとしては薄型かつ軽量で、誰にでも扱いやすいサイズ感にまとまっている。
液晶ディスプレイ周囲がスリムなベゼルデザインを採用しており、従来の14型クラスのモデルに近い横幅で、15.6型の大きな画面の搭載を可能にしている。
バッテリー駆動時間は約10時間だ。JEITA 2.0を基準にしているため、ゲームを10時間できるわけではないが、ビジネスアプリ中心の使い方ならば、公称値に近い駆動時間が期待できる。
240Hzの高速リフレッシュレートに対応する液晶ディスプレイ
G-Tune H5シリーズの特徴の1つが、240Hzの高速リフレッシュレートに対応した15.6型液晶ディスプレイを搭載していることだ。
一般的な液晶ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzで、1秒間に60回画面を更新する。動画などを滑らかに再生させたり、eスポーツで使われるようなFPS(ファーストパーソンシューティング)や格闘ゲームなどでは、わずかな反応の差が勝負を分けたりするため、高速な方が望ましいとされ、単体販売のゲーミング液晶の多くが、144Hz以上のリフレッシュレートに対応している。
画面解像度は1920×1080ピクセルに対応する。表面は映り込みにくいノングレア仕様だ。リフレッシュレート以外のスペックは公開されていないが、目視の印象では視野角は広く、明るさ、発色ともに良好だ。
エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」で作成したICCプロファイルを基に、Phonon氏制作の色度図作成ツール「Color AC」でsRGBの色域と比較した。実戦で示した本製品は、ほぼsRGBの色域(点線)と重なっている
8コアCPUとGeForce RTX 2070 SUPERを搭載
CPUには、IntelのCore i7-10875Hを搭載している。ノートPC向けの第10世代Coreプロセッサ(開発コード名:Comet Lake-H)のCore i7としては最上位モデルで、8コア16スレッド、最大周波数5.1GHzとデスクトップPC向けCPU並みのパワフルな仕様を持つ。
ゲーム体験を大きく左右するGPUには、NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER(グラフィックスメモリは8GB)を採用する。リアルタイムレイトレーシングやDLSS(AIを活用した高画質機能)に対応した先進のタイトルを含め、多くのゲームタイトルを高画質で楽しむことができる。
FPSや格闘系ゲームなど、フレームレートが重要となるタイトルを高フレームレートでプレイするには、高リフレッシュレート対応のディスプレイだけでなく、描画パフォーマンスも必要だ。
GPUはもちろんだが、CPUの性能、特にシングルスレッド性能も重要になってくるが、その点においても本製品のスペックであれば十分に高いフレームレートでプレイすることができるだろう。
GPUはGeForce RTX 2070 SUPER(グラフィックスメモリは8GB)を搭載。描画性能に優れ、FPSや格闘ゲームを高フレームレートでプレイできる。リアルタイムレイトレーシングやDLSSなど先進の高画質機能にも対応する
続いて、メモリやストレージ、インタフェースを見ていく。
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