レビュー

Ryzen 9 5900HX×RTX 3080×300Hz液晶のモンスターPC「ROG Strix SCAR 17」を試す(4/5 ページ)

ASUS Japanから発売されるゲーミングノートPC「ROG Strix SCAR 17」は、ノートPC向けの最新CPUとGPUを搭載するだけでなく、さまざまなギミックを満載したモンスターモデルだ。

ノートPCの枠を超えるパワフルなパフォーマンス

 ベンチマークテストの結果を見よう。評価機は、CPUがRyzen 9 5900HX、メモリが32GB(DDR4-3200/デュアルチャンネル)、GPUがGeForce RTX 3080(16GB)、ストレージがSSD RAID 0(PCI Express 3.0x4)、OSがWindows 10 Home 64bitという内容だ。このうち、ストレージのみ製品版と異なる仕様(製品版はRAIDなし)となっている。Armoury Crateで設定できるパフォーマンスモードは「Turbo」を利用した。

 なお、比較用に第10世代のCore i7-10700K(開発コード名:Comet Lake)、GPUにGeForce RTX 3070を搭載したデスクトップPCを利用している。


Armoury Crateでは複数のパフォーマンス設定が選べる。今回はTurboに設定した

テストPCのスペック

 CINEBENCH R23では、マルチスレッド性能を見るCPUスコア、シングルスレッド性能の目安になるCPU(シングルコア)スコアとともに、Core i7-10700K(8コア16スレッド、3.8GHz~5.1GHz)搭載の自作デスクトップPCを上回るスコアをマークした。Ryzen 9 5900HXの優れたポテンシャルをしっかりと引き出していることが分かる。

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CINEBENCH R23のスコア

CINEBENCH R23のスコア比較。Core i7-10700K搭載の自作PCを上回るスコアを出している

 一方、3DMarkなど3D描画系のスコアでは、デスクトップ向けのGeForce RTX 3070(8GB)を備えた自作PCよりも少し劣っている。GPUのスペックからしてこれは想定の範囲内だ。近年のNVIDIA GPUは、デスクトップPC向けとノートPC向けの性能格差が徐々に広がっている傾向があるので注意が必要なところである。もっとも、ノートPCとしては極めて優秀で、最新の主力級ゲーミングデスクトップPCに匹敵する性能を持っているのは間違いないところだ。


3DMark/Time Spyのスコア。BattleField Vの1440p、Ultra設定で110fps以上が期待できる

3DMarkのスコア比較。Core i7-10700K、GeForce RTX 3070(8GB)搭載自作PCにやや見劣る結果だった

PCMark 10のスコア比較

FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkのスコア。負荷の高い高品質設定で「とても快適」評価だ

 最後に、クリエイティブ系アプリでのパフォーマンスや騒音面を確認する。

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