レビュー

「ほぼ正方形」の27.6型ディスプレイ「28MQ780-B」は果たして便利か?アスペクト比は何と16:18!(3/3 ページ)

LGエレクトロニクス・ジャパンの「28MQ780-B」は、27.6型でほぼ正方形に近い画面解像度を備えたユニークなモデルだ。実際の使い勝手はどうなのか、ノートPCと接続して分かったことなどをまとめた。

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思い切って投資するだけの価値は十分にある製品

 以上のように、本製品を便利に思えるかはこれまでの利用経験および環境が大きく影響してくるが、ディスプレイとしての性能面および機能面は全く問題がなく、特殊なアスペクト比でありながら極めて完成度の高い、安心して使える製品だ。

 最後になったが、本製品はメインディスプレイとサブディスプレイ、どちらに向いているのだろうか。ポテンシャル的にはメインのディスプレイとして使用しても何ら差し支えないのだが、前述のように既に大画面ディスプレイを使用している場合、本製品をメインにすると、これまでよりも横幅が狭くなってしまうケースも出てきかねない。

 本製品に付属するディスプレイアームは、高さ調節の範囲も狭いため、本製品の手前にノートPCを置く配置だと、画面の下部を隠してしまう可能性がある。そもそも本製品の上端は当初より目線よりも高い位置にあるので、仮に高さ調節の範囲が広く、ディスプレイをさらに持ち上げることが可能でも、目が疲れるのは必至だ。

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 こういった条件を総合すると、本製品はサブで使った方が生きてくるというのが筆者の考えだ。ただしノートPCなどを手前に置かず、また他にディスプレイがない環境であれば、メインディスプレイとしての利用も何ら問題はない。この場合、画面下端をデスク面ギリギリまで下げて利用するのが必須条件となる。


アームは動きこそスムーズなのだが、2軸かつアーム自体が短いこともあり、微妙な位置調整はあまり得意ではない

高さ調節の範囲も決して広くない(130mm)ため、ノートPCを手前に置く配置だと、画面下部が隠れてしまう

アームの硬さは調整可能だ。現在の値は5段階の目盛りで表示される

 なお個人的に評価したいのは、市販のディスプレイアームにも対応することだ。本製品付属のディスプレイアームに不満を感じた時の手段がきちんと用意されているのは、変に囲い込もうとせずにユーザーの利便性を重視した設計で、もっと評価されてよいポイントと言えるだろう。

 価格は8万円台半ばと高価だが、3年保証もついており、思い切って投資するだけの価値は十分にある製品というのが、今回試用した上での結論だ。

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