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新モデルは“置き配対応” Ringのスマートドアベル「Ring Battery Doorbell Plus」を試す山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/3 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする連載。今回は、Amazonのドアベル新モデル「Ring Battery Doorbell Plus」を試した。

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 Amazon傘下のRingから、ドアベルの新モデル「Ring Battery Doorbell Plus」が登場した。従来モデルにあたる「Ring Video Doorbell 4」とはほぼそっくりの外観だが、どこが進化したのだろうか。メーカーから借用した実機を用いてチェックしていく。


Amazonのドアベル新モデル「Ring Battery Doorbell Plus」。実売価格は2万4980円だ

見た目やサイズは従来モデルと全く同じ

 今回のRing Battery Doorbell Plusは、ボディーデザインが従来モデルとほぼ同一で、サイズは約6.2(横)×12.8(奥行き)×2.8(厚さ)cmと全く同じだ。着脱可能な内蔵バッテリーも、従来と同じくRingシリーズの汎用(はんよう)タイプを採用している。

 付属の取り付け用オプション類も、ホームページ上の呼び名が変わっていたり、パッケージ形態が変わっていたりする場合もあるが、見る限りは同一のようだ。

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製品本体。従来と同じくカマボコに似た形状で、ボディーサイズも同一だ

500mlペットボトルとのサイズ比較。およそ3分の2の高さとなる

Ringシリーズ共通のバッテリーで駆動する。着脱にはカバーを外す必要がある

下からスロットインさせる方式なので、玄関に取り付けたまま着脱を行える

パッケージ。製品名がドアベル“プラス”になっているが、一目で違いが分からない

安全ネジが紙袋入りになるなどの細かな違いはあるが、オプションは基本的に同一のようだ

従来モデルからの大きな変更点

 では、本製品と従来モデルの違いは何だろうか。真っ先に挙げられるのが、カメラの視野角だ。本製品は上下方向のカメラの視野角が、従来の「水平160度/垂直84度」から「水平150度/垂直150度」へと、垂直方向が大きく広がったことが最大の特徴になる。

 一般的なカメラは、視野は横に広く、縦は狭い。向きを自由に変えられる監視カメラならば、角度を調整することで縦方向の視野角の狭さをカバーできるが、ドアベルは正面向きで完全固定されているので、この手は使えない。結果的に足元、さらに真上は見えづらいといったことがよく起こる。

 本製品は、この垂直方向の視野角を150度という、水平方向と大差のないレベルまで広げたことで、足元までを余裕を持って見られるようになった。これにより、ドアベルの真下に置き配の荷物が置かれた場合でも、問題なく確認できるようになった。カメラの死角から置き配の荷物をこっそり盗もうとしても、カメラにばっちり写ってしまうというわけだ。


カメラの垂直方向の画角が、広くなったのが大きな特徴だ。台座部分を見ると正方形に近い形状をしている

こちらは従来モデル。台座部分は円の上下が隠されたような形になっており、カメラ部が変更されたのが分かる

 それでは、設置してみよう。

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