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新モデルは“置き配対応” Ringのスマートドアベル「Ring Battery Doorbell Plus」を試す山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする連載。今回は、Amazonのドアベル新モデル「Ring Battery Doorbell Plus」を試した。

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縦方向の画角が広くなり足元の荷物も見えるように

 実際に、どれくらい足元が見えるか実験してみた。本製品を地面から120cm程度の高さに取り付け、その真下にゆうパック専用箱「大」(約395×315×225mm/幅×奥行き×高さ)を置き、どこまでカメラに写るかをチェックするというものだ。

 結論から言うと、荷物を立てずにそのまま置いた場合、つまり「幅395mm」「奥行き315mm」のどちらかならば、アプリを通じてその存在を認識できる。垂直150度という広い画角は伊達ではないようだ。

 ただし荷物を立てた状態、つまり「奥行き225mm」だと、死角に入ってしまい見ることができない。また奥行きがあまりない封筒などを、本製品の足元に立て掛けるように置いた場合も、アプリから見つけることは不可能だ。最近、Amazonはパッケージの簡素化を推進しており、こうしたタイプの荷物は増えているので、これはやや厳しい。

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家屋内の通路を玄関に見立てて本製品を壁面に取り付け、足元に荷物を置いてみた

足元の荷物。この置き方だと、奥行きは約315mmとなる

スマホから見た映像。ほぼ魚眼と言っていい画角で、足元の荷物はきちんと映っている

Echo Show 8」から見た映像。こちらも問題なく表示される

足元の荷物を立てて置いてみた。この置き方だと奥行きは約225mmとなる

こちらは残念ながらカメラには映らない

セットアップ中のガイダンスでは「25cm以上が確実」とされており、その通りの挙動だ

 これに対処するには、壁に直接立て掛けることができないよう、足元にブロックやレンガを積むといった極めてアナログな方法に加え、カメラに写る位置をテープなどで囲い、「この範囲内に置いてください」と指定するという手も考えられる。

 一番確実なのは、本製品を設置する段階で、本体を15度ほど下向きに取り付けることだろう。そうすれば足元まで完全に映るようになるはずだ。ただしドアベルとして使いづらくなるのでは意味がなく、そのあたりは気をつけたいところである。

 余談だが、前回紹介したインドア用のカメラ「Ring Indoor Cam(第2世代)」を本製品の隣に取り付け、どれぐらいまで傾ければ本製品と同じように荷物が写るか実験してみたところ、45度近く下を向けなければ荷物は映らなかった。さすがに一般的なWebカメラの画角とは比べ物にならないことが分かる(Indoor Camは水平115度/垂直59度)。


隣に「Ring Indoor Cam(第2世代)」を取り付けてみた。足元が映るよう下を向けている

45度ほど傾けることで、ようやく本製品と同じくらい荷物が映るようになる。本製品の画角の広さが分かる

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