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5万円切りでIntel N100搭載の片手に収まる超小型デスクトップPC「GeeLarks X2」を試して分かったこと(1/2 ページ)

手頃な値段で買えるデスクトップPCに注目が集まっている。今回取り上げるGlotureの「GeeLarks X2」は、Intel N100を搭載した胸ポケットに入る超小型ボディーが特徴だ。

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 Glotureは7月13日、Intel N100を搭載した超小型設計のデスクトップPC「GeeLarks X2」を発売した。価格は512GB SSD搭載モデルが4万7800円、1TB SSD搭載モデルが5万4800円となる(いずれも税込み、以下同様)。

 何といっても、本機の魅力は約190gで片手で持てる超小型ボディーだ。早速チェックしていこう。


Glotureから発売されたIntel N100搭載の超小型デスクトップPC「GeeLarks X2」(中央)

手のひらサイズのWindows搭載超小型デスクトップPC

 GeeLarks X2のサイズは、約72(幅)×72(奥行き)×44.5(高さ)mmで重量も約190gと、まさに手のひらサイズのミニPCだ。似たようなミニPCはこれまでも数多くリリースされていたが、本機はプロセッサとしてIntel N100(4コア4スレッド/最大3.4GHz)を採用しているのが特徴だ。

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 よくあるミニPCと比べると、やや背が高い印象もあるが、これは最上部に大型ヒートシンクと静音ファンを内蔵しているためのようだ。


コンパクトなボディーは約44.5mmとやや背が高めだが、上部にファンとヒートシンクを搭載しているためだ

片手でつまめる程にコンパクトなサイズに仕上がっている

同社の製品ページにある分解図

 インタフェースはHDMI 2.0出力が2基、USB 3.0(Type-A)が3基、3.5mmオーディオジャックに有線LAN(RJ-45)、microSDメモリーカードスロット、ケンジントンロックが用意される。HDMIは2画面への4K(3840×2160ピクセル)同時出力に対応している。

 背面にUSB Type-C端子も見えるが、これは本体への給電用となり、データ転送や周辺機器の接続などには使えない。給電は付属のACアダプター(12V/3A)で行う。


正面の左端にあるのは電源ボタンで、起動中は中央のLEDが青く光る。2基のUSB 3.0端子もある

背面の左上にあるUSB Type-C端子は給電用で、外部接続には利用できない。ファンの排気は上部の排気口から行われる

右側面には、microSDメモリーカードスロットとセキュリティ用のケンジントンロックがある

付属ACアダプターの出力は、12V/3A出力だ(36W)だ。コンセント部分は折りたためる

 底面には用途不明のネジ穴(おそらくM1.6/ピッチ約54mm)があるが、VESA規格などには対応していないようだ。


底面にネジ穴などがある

 この他、無線チップはかなり古めのIntel 7265AC(Wi-Fi 5)で、Wi-Fiは2.4GHz/5GHzのデュアルバンド(最大867Mbps)に対応する。もちろん、Wi-Fi 6/6Eには非対応だ。Bluetoothも4.2と、こちらも古めの規格となる。

 メモリはミニPCとしては多めの12GB(DDR5- 4800)で、交換や増設は行えない。また、ストレージはM.2 2242のSSD(SATA/PCIe 3.0 x2対応)で、容量は512GBまたは1TBとなる。

 なお、評価機は容量512GBのSSD(SATA)とWindows 10 Pro(64bit)のOSを搭載したモデルだが、Windows 11 Proも選べる。

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