“まるでiMac”なデスクトップ用スタンドが付属する、極薄16型モバイルディスプレイ「GeeMoni Ultra」を試す:モバイルディスプレイの道(3/4 ページ)
ユニークなモバイルディスプレイを発売するGlotureから、「GeeMoni Ultra」(ジーモニ・ウルトラ)」が発売された。16型と大ぶりな製品を細かくチェックした。
マグネットでの着脱が可能なデスクトップ用スタンドが付属
話がやや前後するが、本製品の特徴の1つであるマグネット式のデスクトップ用スタンドについて見ていこう。
従来モデルでオプションとして用意されていたスタンドは、単にディスプレイを上から乗せるだけで、固定する仕様ではなかった。今回のデスクトップ用スタンドは、MacBookシリーズなどのMagSafeに似た円形のパッドを搭載しており、ディスプレイ背面の中央部を磁力で吸着させる仕組みになっている。
デスクトップ用のスタンドが付属するモバイルディスプレイは本製品以外にもいくつか存在するが、それらはVESAマウントで接続する場合がほとんどで、本製品のように内蔵のマグネットで吸着させるギミックは非常に珍しい。
スタンドは、ネックの部分とスタンドの根元にあたる2カ所が可動するので、上下の角度調整は容易に行える。ただしフットプリントが狭く、安定性は決して高くないため、極端な角度をつけると倒れやすくなる。あくまで微調整用と考えた方がよいだろう。またアームの伸縮ギミックはなく、ノートPCの画面の上部に配置することは不可能だ。
この他、90度回転させて縦向きでの利用にも対応する。可動のギミックはスムーズなのだが、無段階で回転することから、ケーブルに引っ張られて画面が傾きがちなのがややマイナスだ。またスタンドの基部はディスプレイ背面の中央ではなく、やや下にずれた位置にある関係で、縦向きにすると重心が横にズレてしまう。このあたりは少々改善の余地ありだ。
以上のように、着脱のギミックはよくできており、可動もスムーズに行える。高級感もあるのだが、タッチ操作を行う製品としてはやや安定感が足りないというのが率直な評価だ。
ただし本製品は、前述のようにカバー兼用スタンドが別途付属しており、タッチ操作を多用するならばそちらを使うことで、この問題は解決できるだろう。着脱がマグネットゆえ、ひんぱんに付け替えることになったとしても、ネジ止めされている製品と違ってそれほど苦にもならない。
いずれにせよ、デスクトップ用のスタンドと、こういった持ち歩き用のカバーの両方が付属した製品は珍しく、本製品の強みであることは間違いない。
関連記事
厚さ約6mmでタッチ操作にも対応! 銀色ボディーが目を引く15.6型モバイルディスプレイ「GeeMoni」を試す
「GeeMoni」(ジーモニ)は、Glotureが販売する15.6型のモバイルディスプレイだ。約6mmという圧倒的にスリムなボディーで、タッチ操作に対応した本製品を細かくチェックした。厚さ約6mmでタッチ操作にも対応! 銀色ボディーが目を引く15.6型モバイルディスプレイ「GeeMoni」を試す
「GeeMoni」(ジーモニ)は、Glotureが販売する15.6型のモバイルディスプレイだ。約6mmという圧倒的にスリムなボディーで、タッチ操作に対応した本製品を細かくチェックした。コスパに優れる“飛び道具”的なミニPCで仕事環境をレベルアップ 「GeeLarks X2」をリモートデスクトップと定時実行処理に活用
企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。5万円切りでIntel N100搭載の片手に収まる超小型デスクトップPC「GeeLarks X2」を試して分かったこと
手頃な値段で買えるデスクトップPCに注目が集まっている。今回取り上げるGlotureの「GeeLarks X2」は、Intel N100を搭載した胸ポケットに入る超小型ボディーが特徴だ。Gloture、7型サブ液晶を備えたCeleron搭載2画面ノートPCを販売開始
Glotureは、キーボード部にタッチ対応サブ液晶パネルを搭載した2画面ノートPC「RevoPad」の取り扱いを開始した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.