レビュー

「Magic Keyboard」とそっくりで激安1万9800円!? iPadで使える保護ケースと一体のキーボード「GeeMagicKey」を試してみた(1/3 ページ)

iPad ProやiPad Air用の純正キーボード「Magic Keyboard」の半額以下で購入できるのが、Glotureの「GeeMagicKey」だ。純正品と何が違うのか、細かくチェックした。

 iPad Proで使えるキーボードが欲しいとなった時に、その筆頭に挙げられるのがApple純正のMagic Keyboardだ。iPadを宙に浮かせて使えるフローティングスタイルは、そのデザイン性の高さはもちろん機能的にも優れており、iPadユーザーの人気も高い。

 もっともこのMagic Keyboard、実売価格が5万3800円(12.9インチ用/税込み、以下同様)と非常に高価なのがネックだ。安価なiPadが1台買えてしまうほどの額でもあり、万一買って使いこなせなかった時のことも考慮すると、購入をためらってしまう人も少なくないのではないだろうか。

 今回紹介するGloture(グローチャー)の「GeeMagicKey」(ジーマジックキー)は、そんなMagic Keyboardとそっくりの見た目の保護ケースと一体型のキーボードだ。外観はMagic Keyboardとウリ二つながら、実売価格は1万9800円と、Magic Keyboardの半額以下のプライスが大きな特徴だ。メーカーから実機を借用したので、Magic Keyboardとの違いを中心に特徴を紹介する。

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Glotureの「GeeMagicKey」に、12.9インチiPad Pro(第5世代)を装着したところ

Magic Keyboardと瓜二つ。接続はBluetooth

 本製品は、iPadに磁力で吸着するパネル部と、アイソレーションタイプのキーボード部が、ヒンジでつながった構造になっている。ふだんはiPadをサンドイッチした状態で持ち歩き、使う時には本体を開いて背面パネルを「く」の字に折り曲げることで、ノートPCに似たフローティング状態でキー入力が可能になる。こういった構造と使い方は、純正のMagic Keyboardと全く同じだ。


カバーを閉じた状態。カメラ穴の位置から、iPadを取り付ける向きがよく分かる

カバーを開いて展開した状態。純正のMagic Keyboardと構造は共通だ

今回は、12.9インチiPad Pro(右)と組み合わせて試用している

iPadを装着した状態。見た目はMagic Keyboardにしか見えない

背面。Magic Keyboardと同じフローティングスタイルだ

最大限後ろに倒した状態。可動域はそれほど広くない

なるべく垂直寄りに立てた状態

 畳んだ状態はもちろん、展開した状態でもMagic Keyboardと外観はそっくり、なおかつ保護カバーとして使える点も同一だが、実際に使っていると、Magic Keyboardとはいくつかの違いがあることが分かる。

 1つはiPadとの接続方式がSmart Connector経由ではなく、一般的なBluetoothであることだ。そのため利用にあたってはペアリングが必要になり、本体内のバッテリーによる駆動となるので、iPad本体とは別に充電が必要となる。

 バッテリーの駆動時間はキーボードバックライトなしで最長80時間ということで、それほど長持ちではなく、定期的な充電が必要になる。もしその時にiPadも充電が必要だったとすると、両方にケーブルをつないで充電しなくてはならず、見た目はスマートではない。

 またMagic Keyboardは、ヒンジのシリンダー部にUSB Type-Cポートがあり、そこからiPadに対してパススルー充電が行えたのに対して、本製品にはそうしたギミックはない。


充電は本体右側面にあるUSB Type-Cポートから行う。ちなみに、バッテリー容量は500mAhだ

iPadとは電源が独立しているため、両者ともにバッテリーが減っている場合は、それぞれにケーブルをつないで充電する必要がある

Magic Keyboardであれば、このシリンダー部側面にUSB Type-Cポートがあったが本製品にはない

 Magic Keyboardとの最大の違いは重量だ。本製品は公称で約1060g、実測で1132gもあり、今回組み合わせている第5世代12.9インチiPad Proと足すと実測1815gと、据え置き型のノートPC並に重い。

 Magic Keyboardも重さは相当なものだったが(初代モデルで実測696g)、本製品はさらに+400gほど重い計算になる。14インチMacBook Proは約1.61kg(M3 Proモデルの場合)とされているので、本製品の方が重い。ここがなかなか難しいところだ。


重量は実測で1132gあった。純正のMagic Keyboardよりも約400g重い計算になる

12.9インチiPad Proと組み合わせた状態では、実測で1.8kgを超えている。据え置きタイプのノートPC並だ

 続いて、キーボードの詳細を見ていこう。

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