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量子ドット採用、付属のスタイラスでペンタブのようにも使える EHOMEWEIの17型モバイルディスプレイ「E170DSR」を試すモバイルディスプレイの道(1/3 ページ)

量子ドット方式を採用した17型のモバイルディスプレイ「E170DSR」をレビューする。付属のスタイラスタッチペンを用いたペン入力にも対応するなど、付加価値も多い一品だ。

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 中国EHOMEWEI(イーホームウェイ)の「E170DSR」は、量子ドット方式を採用した17型のモバイルディスプレイだ。DCI-P3カバー率100%を実現していることに加え、付属のスタイラスタッチペンを用いたペン入力にも対応するなど、付加価値も多い。メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けする。


イーホームウェイの17型モバイルディスプレイ「EHOMEWEI E170DSR」。ボディーサイズ(最厚部)は実測で約380(幅)×252(奥行き)×15(厚さ)mmだ

スタンド背面が大きく空いた独特のデザイン

 まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは17型、量子ドットを採用しており、DCI-P3カバー率100%の広色域を実現している。解像度は2560×1600ピクセルと、やや縦方向に長い16:10というアスペクト比が特徴だ。

 応答速度は1ms、明るさは400ニト、コントラスト比は1500:1、リフレッシュレートは60Hz、視野角は水平垂直ともに178度となっている。

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 タッチ操作にも対応しており、指先でのタッチはもちろん、付属のスタイラスタッチペン(後述)でペン操作も行える。ちなみに製品ページなどには記載はないが、画面はグレア調でかなりの映り込みがある。この他にスピーカーも内蔵している。

 なお製品ページに記載されている本製品のサイズ(最厚部)は正しくなく、実測では約380(幅)×252(奥行き)×15(厚さ)mmだった。アスペクト比の関係で、一般的な17型モバイルディスプレイと比べて縦方向に長い。


画面サイズは17型、タッチ操作にも対応する。ベゼルと画面の間に段差はない

背面。スタンドは本体と一体化している

もっとも垂直寄りに立てた状態。薄型であることがよく分かる

もっとも開いた状態。後述するペン操作などではこのポジションが便利だが、もう少し倒せればと思わなくもない

 スタンドは本体と一体化しており、背面に折りたたむ構造になっている。USB Type-CおよびHDMIポートや、OSDメニューを表示するためのボタン類は、本体ではなくこのスタンドに搭載されているのが特徴だ。

 特にポート類は、スタンドの中央付近に空いた穴の内側に配置されるという珍しい構造になっている。そのためノートPCを真横に並べた場合も、ケーブルのコネクターが干渉せず、ケーブルを横方向に配線できる。リコーのモバイルディスプレイに似た設計だが、本製品はこのポートが本体ではなくスタンドに配置されているので、配線時の融通はより効きやすい印象だ。


スタンドを折りたたんだ状態

スタンドを開いた状態

スタンドに設けられた穴の内側にポートが配置されている

ケーブルは左方向だけでなく右方向にもカールさせられる

OSD操作のためのボタンやイヤフォンジャックもスタンド部に配置されている

スタンドをたたんだ状態。背面には段差がある

ベゼルは左右および上ともに7mmとスリムな部類に入る

下部ベゼルも、左右および上ほどではないものの、15.5mmと十分スリムだ

 続いて、付属品などをチェックしていこう。

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