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これからPCを導入する際に欠かせない視点 「サステナビリティー」を追求し続けるレノボの取り組みを最新モデル「Lenovo ThinkPad T14 Gen 5(AMD)」に見る(2/2 ページ)

最近、企業活動の環境配慮という観点から「サステナビリティー(持続可能性)」を求める声が高まっている。それはPCでも例外ではない。レノボ・ジャパンは、早くからPCメーカーとしてサステナビリティーの向上に取り組んでおり、最新製品でもその点に抜かりはない。ThinkPad T14 Gen 5(AMD)を例に、どのような取り組みをしているのかチェックしてみよう。

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より修理しやすくなった「ThinkPad T14 Gen 5(AMD)」

 レノボが「製品の使用中」のサステナビリティーにおいて重視しているのが「電力効率」と「リペアビリティー(修理可能性)」だ。

 電力効率は分かりやすい。電力効率の良いPCを使えば、同じ作業なら電力消費をダイレクトに減らせる。近年のプロセッサは電力効率の向上が著しいだけに、大きな効果が見込めるだろう。

 一方、リペアビリティーという要素は、基本的にユーザーによるパーツの交換/増設がどれだけ可能なのかにかかっている。故障や不調に伴うダウンタイムを減らす観点から強調されることが多いが、確かにサステナビリティーの観点からも重要な要素だ。

 メモリやストレージ、バッテリーなどの交換/増設によって1つの製品をより長く使用することができればPCを長く使うことができ、結果として製造/回収/輸送の回数も減らせる

 ThinkPad Tシリーズ、特に最新のThinkPad T14 Gen 5(AMD)は、リペアビリティーを高めるべく設計されている。底面カバーは、特殊な工具を用意することなく簡単に開けられる。メモリとストレージは、オンボードではなくソケットにモジュールを装着する形式となっているので、交換/増設がしやすい。

 加えて、バッテリーについても、フレキシブルケーブルを使うことなくIT管理者やユーザーが安全に脱着できる「プラグイン形式」となっている。キーボードも、簡単な手順で交換可能だ。


ThinkPad T14 Gen 5(AMD)は、リペアビリティーをさらに向上するための工夫が施されている

 なお、レノボでは、ユーザーが交換可能なパーツを「CRU(Customer Replacable Units)」と呼称し、他の部品(FRU:Field Replacement Unit)と区別している。ThinkPad T14 Gen 5(AMD)の場合、以下のパーツがCRUとして指定されている。

  • メモリ
  • ストレージ
  • キーボード
  • 大容量バッテリー(※1)

(※1)標準容量バッテリーはCRUではありません(レノボの技術員による交換が必要です)

 元嶋氏によると「雇用が流動化している中、新しい従業員に新品のノートPCを支給できない場合でも『キーボードだけでも新品にできれば……』と考える企業は少なくない」ということで、キーボードの交換対応もニーズがあるそうだ。

 確かに、キーボードはノートPCにおいて最も手がよく触れる部分だ。汚れていたり劣化していたりすれば気分が良くないし、新品であればうれしくなる。キーボードだけでも新品になれば、従業員のモチベーションが上がるかもしれない。


ThinkPad T14 Gen 5(AMD)では、バッテリーを簡単かつ安全に交換できる設計を取り入れている。ただし、CRU指定されているのは大容量バッテリーのみとなるので注意しよう

カーボンフットプリントで見るリペアビリティーの貢献

 では、ThinkPadが実際にどれくらいのCO2を排出しており、長く使えばどれだけのCO2を削減する効果があるのだろうか?

 レノボでは、製品ごとに「Carbon Footprint Report(カーボンフットレポート)」を公開しており、製品ごと(一部は構成単位)のCO2排出量を知ることができる。


Carbon Footprint Reportは「ESG and Regulatory Compliance Document Library」からダウンロードできる

 最新製品の1つであるThinkPad T14 Gen 5(AMD)のレポートも、早速公開されている。

 それによれば、標準的な構成の本機は、ライフサイクルを4年間と仮定した場合に約196kgのCO2を排出するのだという。1年当たりに換算すると約49kgだ。

 「使用」に絞って1年当たりの排出量を計算すると、「196×0.175÷4=約8.575kg」となる。CO2を一番排出するのは「製造」のプロセスで、排出総量の76.1%を締める。「使用」で排出されるのは17.5%だ。

 それでは、3年で本機をリプレースした場合、1年当たりの排出量はいくらになるだろうか。この場合「使用」以外の排出量は変わらないので、「使用」の2年分だけ差し引けば計算できる。つまり、1年あたりの排出量は「196÷2-8.575×3=約67.275kg」となる。つまり、長く使うほどにCO2の排出量は抑えられるのだ。


ThinkPad T14 Gen 5(AMD)のCarbon Footprint Report。製品を4年間使ったと仮定した場合のCO2の総排出量を示している。利用期間が短いほど、期間当たりのCO2排出量は増えるので、できるだけ長く使えることは理想的といえる

 長く使えるPCを短期間でリプレースするというのは、それほど多くはないだろう。しかし、業務で必要なメモリやストレージの要件が変わってしまったら、どうだろうか……?

 リペアビリティーの高いThinkPad T14 Gen 5(AMD)なら、これらの要件が変わっても増設/交換によって使い続けられる。しかし、リペアビリティの低いノートPCの場合、本体ごと交換しなければならないかもしれない。

 こういう事態が避けられることが、ThinkPad Tシリーズの大きなメリットだ。

 ちなみに、ThinkPadの想定使用年数は「5年間」に設定されている。

 確かに、長く使う場合には業務上の生産性も考慮しなければならない。長く使うことばかり考えて生産性が落ちてしまっては本末転倒なので、総合的に判断する必要があるだろう。

今すぐサステナビリティーに貢献できる「CO2オフセットサービス」

 レノボでは、今すぐサステナビリティーに貢献できる「CO2オフセットサービス」も実施している。これはCO2の排出権(いわゆる「カーボンクレジット」)を購入できるサービスで、PC本体の購入がベースとなっているため気軽に始められる。

 ThinkPad T14 Gen 5(AMD)を例にすると、 直販サイトでの購入時に簡単な手続きでこのサービスをオプションで購入できる。価格は、製品の製造/出荷から使用までに想定されるCO2排出量に基づいて決められている。購入者にはクレジットの購入証明書が交付される。

 CO2オフセットサービス自体は、サポートサイトを通して後から購入することも可能だ。しかし、本体と同時購入すると特別なステッカーが貼付されることから、「社用PCに貼られていると、使用する社員やそれを見た取引先にもサステナビリティーへの意識をアピールできる」という理由で本体と同時購入するケースが多いという。

 確かに、サステナビリティーへの意識を浸透させたい企業にとっては、効果的かもしれない。


CO2オフセットサービスのイメージ。レノボ・ジャパンが窓口となって、PCに関するCarbonクレジットを購入できる。購入者は手軽にCO2を削減した“実績”を証明書という形で得られる

サステナビリティーに本気で取り組むなら「ThinkPad T14 Gen 5(AMD)」

 これまでみてきたように、レノボは広範囲にわたって積極的にサステナビリティーに対する取り組みを行っている。製品だけでなく、CO2オフセットサービスなどサービス面でも企業に恩恵がある内容となっている。

 特に今回例に挙げたThinkPad T14 Gen 5(AMD)は、最新のThinkPadシリーズの中でも高いリペアビリティーと優れた電力効率を備えており、サステナビリティーへの貢献度も見逃せない。CO2オフセットサービスを利用すれば、すぐに実績を得ることができるのも魅力で、サステナビリティーへの意識が高い企業、これから取り組んでいきたいと考えている企業には、ぜひ注目してもらいたい。

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提供:レノボ・ジャパン合同会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年6月23日

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