ビジネスの現場で優れた設置性を確保できる約0.74Lの超小型PCが登場! エプソンダイレクトの「Endeavor ST60E」を試す(2/4 ページ)
エプソンダイレクトから設置性に優れた超小型デスクトップPCの新モデルが登場した。受付やレジカウンターなどあらゆる場所に設置しやすいサイズ感が魅力だ。気になるパフォーマンスがどうか、実機を試してみた。
設置方法のオプションが豊富
ST60Eにはさまざまな周辺機器のオプションが用意されているが、その中でもタッチパネル液晶とスタンドにフォーカスしよう。小型PCはディスプレイ裏にマウントするニーズが高い。オフィスにおいてはスペースの有効活用が主な理由だが、タッチパネル液晶と組み合わせることで用途が広がる。
1つ目は「コンパクトタイプ」だ。周辺機器として用意されているタッチパネル液晶のラインアップは11.6型、15.6型、21.5型で、液晶ディスプレイ裏とスタンドとの間にST60Eを固定するVESAブラケット、背面カバー、HDMIケーブル、二股電源コードがセットとなっている。
本体や配線を含めて、そのディスプレイ裏にスマートに格納できる他、汎用(はんよう)品を用いてVESAマウントタイプと比べるとタッチ操作時でも安定したスタンド設計、管理面ではディスプレイONでPCが起動する「電源連動」といった特徴がある。
受付端末やセルフオーダー端末、キッチンディスプレイなど、限られた場所でも設置できるコンパクトなタッチ端末を求めるニーズに向いている。
もう1つは「ドッキングスタンドタイプ」だ。POSやキオスク端末、セルフ発券機などのニーズに向けた形状となっている製品だ。スタンド部も大きく安定しており、台座の中にST60Eを格納できることに加え、台座上は決済端末などを置くスペースとして利用できる。
ディスプレイは前面、背面の2画面まで拡張できるので、対面での利用も可能になる。前面タッチパネル液晶は15.6型または21.5型、背面タッチパネル液晶は11.6型または15.6型から選べる。
また、VESAブラケットは単品でも用意されている。既に使っているVESAマウント対応のディスプレイを流用したい場合に適する。ただ、このVESAブラケットにはもう1つの設置方法もある。VESA固定用のネジ穴を利用して、ST60Eを壁面に固定する方法だ。この場合、建物の壁面に十分な強度が必要なことと、壁面材質に合うネジを別途用意する必要があることには注意したい。
これら2点に気を付ければ、机も何もない壁面でもST60Eを設置可能だ。机の横に設置すれば、ディスプレイ裏と同様に省スペースかつ前面のインタフェースへのアクセスしやすさを確保できるだろう。
利用するシーンに合わせてさまざまな設置方法を実現できるのは、ST60EがエプソンダイレクトのPC製品の中でも特に小型のモデルだからだ。
エプソンダイレクトの小型PCはラインアップが充実!
エプソンダイレクトにはST60E以外にも豊富な小型PCのラインアップがある。
「Endeavor ST210E」はST60E(約0.74L)と似た縦型デザインだが、若干のサイズアップ(約1.6Lまたは光ディスクドライブ搭載の約2.4L)が施されたモデルだ。サイズアップによってCPUはCore i7まで対応できる他、メモリーも2スロット備えるなど、さらなる性能を求めるニーズに適している。
本体一体型の光ディスクドライブ搭載モデルも用意されているため、これを必要とするニーズに適している。サイズの関係もありST60Eのようなタッチパネル液晶オプションには非対応だが、専用の一体型キットやVESA対応スタンドが用意されている。
「Endeavor SG150」は、もう一段大きな約2.8Lのモデルになるが、それでもまだオフィス向けで一般的なスリムタワーPC(およそ10~15L)の1/3程度のサイズだ。拡張性が大きな特徴で、CPUはCore i9まで対応できる他、ストレージはM.2 SSDで最大4基、さらにグラフィックスボードを搭載できるオプションも用意されている。高性能グラフィックスボードによって映像制作や監視カメラ用途、エッジAIなどに活用できる。
このように、エプソンダイレクトでは一般的なスリムタワーPC以下のサイズだけでも3つの製品がある。限られたスペースにおいてもさまざまなニーズに幅広く対応できるだろう。
提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年9月1日
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