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扱いやすい機能を凝縮したハイコスパなスマホジンバル「Insta360 Flow 2」 Proとの違いは?武者良太の我武者羅ガジェット道(2/3 ページ)

特別な使い方をするのでなければ、Insta360 Flow 2で十分だと感じるモデルだったのです。

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シャツの胸ポケットに入れられるサイズ感

 Insta360 Flow Proよりは出っ張ってしまう部分がありますが、総じてコンパクトな収納状態で、グリップ感も優れています。

 パンツのポケットだけではなく、シャツの胸ポケットに挿して持ち運べます。ただし底が浅すぎるポケットだと、歩いているときに落ちる危険性があるので注意が必要です。


収納状態。グリップとジンバルアームがピッタリとくっつくように収まる

 ジンバルアームを開くと自動的に電源が入ります。磁気スマートフォンクランプ装着前だとモーターへの電源供給/制御が行われずフリーに動かせる状態になります。

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展開状態。ジンバルアームは長めで、大きな画面のスマートフォンでもバランスを取ってくれる

 スマホは付属の磁気スマートフォンクランプで固定します。できる限り中央部分を挟み込むようにしましょう。対応するスマートフォンの厚みは約6.9~10mmで、幅は約64~84mm、重量は約130~300gと大抵のモデルに対応します。開くと8型以上のサイズになるフォルダブルスマホでなければ問題ないはずです。


Insta 360 Flow 2/Pro用の磁気スマートフォンクランプ

 接合部に赤いボタンがありますが、これはInsta360 Flow 2のよくできたポイント。磁気スマートフォンクランプを装着せずに電源を入れるとモーターの制御が行われないと先ほど紹介しましたが、この赤いボタンによって装着しているかどうかを判断しています。

 スマートフォンジンバルの中には何度かモーターを動かして、負荷が軽すぎるときにやっとモーターをストップさせるものがありますが、Insta360はできるかぎりモーターの負荷がかからないように設計しているんですね。この点はお見事といったところですね。


ジンバルアームの赤いボタンが押されるように磁気スマートフォンクランプを装着する

内蔵三脚・自撮り棒が構図の幅を広げる

 内蔵三脚の存在も、Insta360 Flow 2の大きな利点です。筆者の記憶が正しければ、メジャーメーカーで内蔵三脚を初めて採用したのはInsta360です。外付けの三脚を持ち歩かなくても自立してくれるので、運用しやすいですね。


Flowシリーズ伝統の内蔵三脚。三脚穴も備わっている

 自撮り棒としての機能も内蔵しています。さらにヒンジも備わっているため俯瞰(ふかん)位置、または超ローアングルからでも目的の画角で撮影できます。本来はバストアップ撮影向けの画角となっているインカメラで、周辺の景色も捉えながら自撮りするためのものですが、多くの人で混み合う展示会場で、人々の頭上から展示物を撮影するときも役立ちます。この一点においては、ジンバルとカメラが一体化しているVlogカメラより優れています。


3本の脚を引き出して開くだけで自立する

 そんな自撮り棒とヒンジを使うことで、据え置き真俯瞰(ふかん)からの撮影も可能になります。ほら、料理動画とかでよく見るあの画角です。


ヒンジがついた内蔵自撮り棒機構もFlowシリーズ伝統の装備

 Insta360 Flow 2の三脚が映り込んでしまう角度なので、実際に使うときは少しだけななめ下を向くようにセッティングすることが多くなるでしょうけど、手持ちだと疲れやすい画角でも撮影できるのはうれしいですね。


据え置きの俯瞰撮影も可能だが、スマホのサイズによっては不安定になる。要注意な部分だ

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