わずかな光で充電できるワイヤレスキーボード「Signature Slim SOLAR+ K980」を試す もうUSB充電はいらない(1/3 ページ)
ワイヤレスデバイスの宿命ともいえる「バッテリー切れ」の生じないキーボードが登場した。ロジクール「Signature Slim SOLAR+ ワイヤレスキーボード K980」だ。じっくり試す機会を得たので、本当にバッテリーが切れないのか、また専用アプリケーションの使い勝手も検証する。
ワイヤレスのPC周辺機器は、ケーブルの取り回しという煩わしさからユーザーを解放してくれる一方で、バッテリー切れの不安が常に付きまとう。作業を始めようと重い腰を上げたのに、バッテリー残量がゼロで充電しなければならない、もしくは有線接続を強いられることになったら、せっかく取り戻した“やる気”がまた行方不明になってしまう。
その不便さを解消したのが、11月27日に発売されるロジクールの「Signature Slim SOLAR+ ワイヤレスキーボード K980」(以下、K980)だ。価格は1万6390円で、カラーバリエーションはオフホワイトとグラファイトだ。今回は発売に先立ちグラファイトを試す機会を得た。
製品発表会のようすはこちら。
ソーラーパネルならぬ「ソーラーストリップ」搭載の長寿命ワイヤレスキーボード
K980は、テンキー搭載のフルサイズキーボードだ。サイズは実測値で430(幅)×142.9(奥行き)×20(高さ)mm、重さは697g、キーピッチは公称値で約19mm、キーストロークは約1.8mmだ。
ノートPC内蔵のキーボードと同様のパンタグラフキーボードを採用し、軽い力でタイピングできるため長時間利用しても疲れにくい。静音性も高いのでオフィス利用にも適している。
接続はBluetooth、または独自ワイヤレス通信機能のレシーバー「Logi Bolt」(別売り、2420円)で行う。Bluetoothは3台までのマルチペアリングに対応しており、Easy-Switchボタンで即座に切り替えが可能だ。
最も特徴的なのは、Logi LightChargeテクノロジーと呼ぶソーラー発電機構だ。K980に搭載された吸光パネル(ソーラーストリップ)から取り込んだ、わずかな光で発電し、本体に充電できる。よってK980には充電用のUSBといったポート類が一切ない。
必要な照度は200ルクスとなる。光がある環境では常に充電状態が維持されるため、毎日8時間利用してもバッテリーが切れないという。なお、厚生労働省の労働衛生基準により、事務所では300ルクス以上の明るさを確保するよう企業に求めているので、一般的なオフィスで利用している間にバッテリー切れが生じるとは考えにくいだろう。
バッテリーそのものも10年間の耐用年数がある上に、肝心のキーボードも1キーにつき約1000万回入力しても壊れない耐久性、シルク印刷とUV印刷の複合技術を用いた摩耗に強いキートップ刻印が施され、とにかく長期間に渡り利用できることに重きが置かれている印象だ。
専用のLogi Options+アプリを使えば、23のキーをカスタマイズすることも可能だ。では、実際に使っていこう。
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