わずかな光で充電できるワイヤレスキーボード「Signature Slim SOLAR+ K980」を試す もうUSB充電はいらない(2/3 ページ)
ワイヤレスデバイスの宿命ともいえる「バッテリー切れ」の生じないキーボードが登場した。ロジクール「Signature Slim SOLAR+ ワイヤレスキーボード K980」だ。じっくり試す機会を得たので、本当にバッテリーが切れないのか、また専用アプリケーションの使い勝手も検証する。
減らないバッテリーとLogi Options+が便利
K980を最大限活用するには、ロジクールが用意している専用ユーティリティー「Logi Options+」の利用が欠かせない。まずは同アプリを公式サイトからダウンロードしておこう。
K980の電源をオンにすると、自動的にペアリングモードに入るので、接続したいデバイスのBluetooth設定を開いてペアリングする。デフォルトではEasy-Switchの「1」に設定されるが、2台目以降は「2」や「3」を選ぶ。
初めて接続して早速Logi Options+を確認したところ、既に満充電状態になっていた。そこで、試しにソーラーストリップにマスキングテープを貼り付け、さらにペンを載せて光量不足の状況を作り出し、光量をチェックしてみた。
試しにこの状態で使い続けたが、2週間経過してもほぼバッテリー残量は減ることなく、原稿納品時点で100%のままであった。4カ月間、暗闇で使い続けられるという仕様に偽りはなかった。
実際に、どれほどの光量で「照度OK」あるいは「照度不十分」と判定されるのだろうか。まず、上記の状態で不十分なのは確認できたので、マスキングテープのみの状態にしてみたところ、光量不足が確認できた。
マスキングテープを外した状態で、ペンなどの小物をソーラーストリップに置いてみても、やはり光量不足と表示された。
キーボードを使わないときに、デスク上のスペースを有効活用するためにディスプレイスタンドあるいはキーボードトレイなどを使ってキーボードを収納することがあるだろう。真っ暗ではないものの、かなりの光が遮断される。その状態でもやはり光量不足と表示された。
バッテリー切れの生じにくいキーボードではあるが、デスクから離れる際には光のよく当たる場所に置いておくのが基本的な使い方になるだろう。
Logi Options+で行えるのは、バッテリー残量や光量の確認だけではない。前述したように、23のキーをカスタマイズすることができる。
筆者の場合は、「デバイスに体を慣れさせろ」を信条としているのだが、K980使用中に何度も誤作動を引き起こす事故が生じたため、カスタマイズしなければならない事案が発生した。
それは、メーカーの自信作である「AI起動キー」の無効化だ。このAI起動キーは、キーを押すだけでCopilotやGemini、Perplexity、ChatGPTといったAIツールを起動させられるというものなのだが、筆者はAIツールアプリを使っていない。必要なときにはWebブラウザで新しいタブを開いてその中で利用している。
そこで、左カーソルキーと隣接しているAI起動キーを無効化することにした。方法は非常に簡単で、K980を接続した状態でLogi Options+を立ち上げ、「キー」画面に表示されているK980のAI起動キーをクリックし、「アクション」から「何もしない」を選ぶだけだ。これで、AI起動キーを無効化できた。
K980の操作に慣れ、AI起動キーを押し間違えることがなくなってきたら、復活させるかもしれない。
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