全部入りの「Rokid」か、特化型の「Even G2」「Ray-Ban Meta」か? 注目スマートグラス3製品を徹底比較(5/5 ページ)
日本でも盛り上がりを見せてきた「スマートグラス」市場。しかし、「日常のどの場面で役に立つのか」と疑問を持つ人も多いはずだ。そこで今回は最新の3製品を比較し、ハードウェア構成の違いによって「何ができて、何ができないのか」を、4つの利用シーンから導き出した。
用途と予算で選ぶベストな1台 「全部入り」のRokidの強み
4つの場面で使い比べてみると、Rokid スマートAIグラスはいずれの場面にも対応できる唯一のモデルだった。目の前のものをAIに尋ねるにはカメラが必要で、ナビゲーションや翻訳の字幕を見るにはディスプレイが必要になる。その両方を1台に詰め込んだハードウェアの網羅性は、他の2モデルにはない大きな強みだ。
ただし、全ての場面で最も優れていたわけではない。英語音声のリアルタイム翻訳や字幕表示ではEven G2とほぼ同等で、Even G2には約36gという軽さと、カメラを持たないことによる気兼ねのなさがある。
細かな文字の読み取りでは、Ray-Ban Meta(Gen 2)が及ばなかった一方、こちらはディスプレイを持たないぶん価格が7万3700円からと抑えられている。撮影能力もRokidよりわずかに勝っている印象だ。
また、細かな文字を読み取れないまま、AIが推測で補ってしまう場面もあった。表示された内容をそのまま受け取るのではなく、重要な数値は後から確認した方がいいだろう。この点は3モデルに共通する課題だ。
従って、利用目的が「翻訳字幕の確認」に定まっているならEven G2、「写真や動画の記録と音声AI」で十分ならRay-Ban Metaといったように、用途に特化したモデルを選んだ方が満足度やコストパフォーマンスが高い場合もある。
Rokid スマートAIグラスの10万9890円という価格は、Even G2の9万9800円、Ray-Ban Meta(Gen 2)の7万3700円からと比べると最も高い。それでも、外出先で使いたい場面が複数ある人や、どの使い方が自分に合うかまだ決めかねている人には、1台で一通り試せる点に価値があるだろう。予算と用途に合わせて選んでほしい。
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