日本HPの“全部入り”34型湾曲ディスプレイで変わる、オフィスの生産性 情シスが実機に触れてみた
ハイブリッドワークの定着により、企業の情報システム部門はオフィスにおけるデスク環境の最適化という新たな課題に直面している。今回は、周辺機器の管理工数やケーブルの煩雑さといった情シスの“見えないコスト”を一挙に解決する、日本HPの34型湾曲ディスプレイの実力を徹底検証する。
多くの企業でハイブリッドワークが定着し、オフィス回帰の動きも強まる中、企業の情報システム部門(情シス)には、新たな課題が突きつけられている。それは「オフィスのデスク環境やWeb会議環境の最適化」だ。
特にフリーアドレスを採用したオフィスでは、従業員に充実したデスク環境を提供する難易度が上がっている。
例えば、支給したノートPCだけでは「画面が狭くて作業領域が足りない」「Web会議のマイクやカメラの品質が低い」といった不満が出やすく、かといって外部ディスプレイやWebカメラ、マイク/会議用スピーカー、USBハブといった周辺機器を個別に追加していくと、デスクの上は機器やケーブルで煩雑になり、トラブル時の原因切り分けや備品管理の工数も跳ね上がってしまう。
そんな情シスの悩みを一挙に解決する可能性を秘める周辺機器の1つとして提案したいのが、日本HPの「HP Series 5 Pro 34インチWQHD USB-C 会議モニター - 534pm」だ。
現場の課題を知り尽くした日本HPが放つ「会議用ディスプレイ」の真打ち
今回は、製品を担当する日本HPの安尾浩誠さん(パーソナルシステムズ事業統括 アタッチビジネス本部 市場開拓担当)に市場の状況や製品の特徴を伺いつつ、後半では実際に情シスが実機をレビューし、現場の課題にどう役立つのかを確かめてみた。
日本HPの安尾浩誠さんに聞いてみた
ハイブリッドワークは日本でも珍しいものではなくなりましたが、企業の情シス担当者からは、どういった相談が寄せられていますか?
一番多いのは、PCと周辺機器の接続に関する煩雑さに伴う課題と、Web会議の品質向上に対する要望ですね。特にノートPCがメインになると、どうしても画面の狭さが生産性のボトルネックになりがちです。市場のニーズとしてオフィスに設置するPCのディスプレイにおいても、24型から27型、さらにはそれ以上の大きなサイズへと移行しています。
また、デスクの上が充電ケーブルや外付けのカメラ、会議用スピーカーといった複数の周辺機器で乱雑になり、それらの管理やトラブル対応が情シスの大きな負担になっているという声も多く聞かれます。
日本HPでは、そうした周辺機器の機能を1台のディスプレイにまとめられる「会議用モニター(カンファレンスモニター)」という製品カテゴリーに注力しており、グローバルでも高い評価を頂いていますよ。
なるほど。そこで今回のHP Series 5 Pro 34インチWQHD USB-C 会議モニター - 534pmの出番というわけですね。ただ、率直に言って一般的なビジネス向けのディスプレイは24型前後が多いと思いますが、34型は大き過ぎませんか? ましてや湾曲型のウルトラワイドは過剰スペックではないでしょうか?
それはですね、単に画面を大きくしただけではない明確な理由があります。例えば、これまで24型のディスプレイを2台並べてデュアル環境を構築していた場合、どうしてもディスプレイの境目(ベゼル)が視界に入ってしまいますよね。34型のウルトラワイドなら、それを1台にすっきりとまとめられるのです。
湾曲型にも意味があります。横に長いExcelのシートを見たり、複数のウィンドウを並べて作業したりする際、画面が手前に向かってカーブしている(曲率1500R)ため、端の方まで視線移動が少なく、没入感を持って作業に集中できます。専門職やプロフェッショナルな方、経営層の方を中心に、このプレミアムな環境が喜ばれています。
確かに2台のディスプレイを1台にまとめられるなら、省スペースにもなりますね。HP Series 5 Pro 34インチWQHD USB-C 会議モニター - 534pmには約500万画素(5MP)のWebカメラや、AIノイズリダクション機能付きマイクなども内蔵されていますが、これらは外付けの製品を使うよりも便利さを感じられますか?
もちろん外付け製品でも役割は果たせますが、ディスプレイに統合されていることには大きなアドバンテージがあります。まず、本製品の内蔵カメラ「Poly Studio」は単なるカメラではなく、オートフレーミングや背景ぼかしなどの処理をカメラ側で行えるため、PC側のリソース消費を軽減できます。
さらに、セキュリティとプライバシーの観点でも大きな価値があります。Windows Hello対応のIRカメラを搭載しているので、Windows 11のPCを接続している場合は、メーカーや機種を問わず顔認証でスムーズにログオンできますし、プレゼンスセンサーによって離席時のオートロックや、近づいた際のアウェイク機能も利用できます。
カメラ自体も、使わないときは本体に格納できるポップアップ式です。これらが全て最適にチューニングされた状態で一体化しているため、相性問題も起きず、不具合による社内ヘルプデスクへの問い合わせを減らすことにもつながるのです。
確かにさまざまな機能や処理がディスプレイ側に実装されていれば、従業員が使っているPCの機種を問わず、生産性を向上させる機能を現場へ均一に提供できそうですね。他にもおすすめポイントや、業務で役立つシーンがあれば教えてください。
やはり「USB Type-Cケーブル1本で全てが完結」するという利便性は欠かせません。HP Series 5 Pro 34インチWQHD USB-C 会議モニター - 534pmは最大100WのUSB PD(Power Delivery)給電に対応しているため、ハイスペックなノートPCでも余裕を持って給電/充電できます。また、有線LAN(RJ45/1000BASE-T)ポートも備えており、ドッキングステーションとしての役割を十分に果たします。PCを接続している限り、リモート管理ツールで管理できる点もHPならではの強みです。
さらに、KVM(キーボード・ビデオ・マウス)機能や、ピクチャーバイピクチャー(PbP)、ピクチャーインピクチャー(PiP)機能も搭載しています。例えば、通常の業務用PCと、特定の処理を行うための別のPCなど、2台のPCを同時に接続して1つの画面に表示させつつ、1組のキーボードとマウスでシームレスに操作するといった、拡張性のある使い方も可能です。
非常に高機能ですね。ただ、ディスプレイ単体として見ると価格もそれなりになるかと思います。なかなか導入するのが難しいと考える企業も多いのではないでしょうか。Webカメラやマイクスピーカー、ドッキングステーションを個別に買いそろえた方が安価で済むと考える人もいそうです。
情シス目線で読み解く、ディスプレイ導入後の運用負担を左右するポイント
HP Series 5 Pro 34インチWQHD USB-C 会議モニター - 534pmが、現場のニーズを踏まえた多機能なディスプレイであることは分かった。では、実際のオフィス環境に導入した場合、具体的にどのようなメリットをもたらすのだろうか。
ここからは、都内のIT企業で情シス部門に所属し、PCやディスプレイの配備から社内からの問い合わせ対応、修理手配までを担う筆者の立場から、HP Series 5 Pro 34インチ WQHD会議モニターの実機に触れつつ、どのような場面で効果を発揮するのかを整理していこう。
オフィスに導入するPCディスプレイを選ぶときに情シスが見ているのは、実はスペックシートだけではない。機材を配備した後に自分たちの手間が増えるか、減るかという運用面での特徴にも目を配ることが非常に重要だ。
USB Type-Cケーブル1本で映像/給電/周辺機器をまとめられる KVM対応もうれしい
まず評価したいのは、USB Type-Cケーブル1本で映像出力と給電をまとめられる点だ。HP Series 5 Pro 34インチWQHD USB-C 会議モニター - 534pmはUSB PDによる最大100Wの給電に対応している。
さらに、USB Standard-Aポートを3基、USB Type-Cポートを1基、有線LANポートを1基備えている。USBハブや有線LANを利用する環境でも、あらかじめ本機に接続しておけば、PCとはUSB Type-Cケーブル1本を接続するだけで、それぞれの機器を利用できる。デスク回りの配線と接続作業をシンプルにできる、スマートな使い方が可能だ。
「配線がすっきりする」という表現は、カタログでもよく見かける。ただ、実務上で効果を発揮するのは見た目だけではなく、トラブルを減らせるところにある。デスクの上にACアダプター、映像ケーブル、USBハブが並んでいる環境では、「充電できていない」「外部ディスプレイが映らない」といった相談が定期的に届く。接続するケーブルが1本になれば、原因を切り分ける対象もそれだけ減るわけだ。
給電が最大100Wという点も運用側にとっては安心材料となる。出力が65Wにとどまる低スペックなディスプレイでは、高負荷時に電力が足りずバッテリー残量がじわじわ減っていくものもある。100Wの余裕があれば、性能重視のノートPCでもACアダプターを併用せずに済むケースが多い。
もう一点、本機にはKVM機能も備わっている。2台のPCを切り替えて使う構成では、一方のPCをUSB Type-Cケーブルで本機と接続し、もう一方のPCをDisplayPortなどで接続した上で、USBケーブルを接続する。
KVM機能を利用すれば、映像の切り替えに合わせて接続しているUSB機器も同時に切り替えられるため、わざわざUSB周辺機器を接続し直す必要はない。
34型湾曲ディスプレイパネルが実現する、視線移動を抑えた快適なマルチタスク環境
HP Series 5 Pro 34インチWQHD USB-C 会議モニター - 534pmの画面サイズは34型、解像度は3440×1440ピクセル、曲率は1500Rの湾曲パネルを採用している。
この形状の利点は、単に画面が広いことだけではない。画面が手前に向かって湾曲しているため、端に置いたウィンドウまでの距離が視覚的に縮まる。首や視線を大きく動かさなくても左右の端まで無理なく追える。
短時間試した範囲でも、同じ横幅の平面ディスプレイパネルと比べて、端の文字が読みやすいという印象を受けた。
WebブラウザとExcel、手順書をPDFで見るといったように、複数のアプリケーションを並行して利用しても、大画面と湾曲ディスプレイパネルにより視線移動が少なく済む。快適なマルチタスク環境を実現できるという点で、業務用として湾曲ディスプレイを導入する意義は非常に大きい。
調達/運用の負荷を減らす、ポップアップカメラ
本機には約500万画素のPoly製Webカメラが内蔵されている。ポップアップ方式を採用しており、使用時だけ上部から持ち上げて利用できる他、角度も調整可能だ。
情シス目線で見ると、これは外付けWebカメラをわざわざ用意する必要がなくなることを意味する。購入や在庫管理、故障時の交換手配といった一連の作業をディスプレイ1台に集約することで、その分手間を省ける。管理対象の品目が減れば、大幅に管理コストも削減できる。
利用する側にとってもこの仕組みは価値がある。使わないときはカメラを押し込んで格納でき、レンズを物理的に隠せるので、プライバシーの面でも分かりやすい安心材料となる。
ハイクオリティーな音声回りも本体で完結する。マイクはAIによるノイズリダクションに対応し、スピーカーは3Wのものを4基搭載している。ZoomおよびMicrosoft Teamsの認証を受けているため、社内の標準ツールがいずれかであれば、動作確認の負荷も軽い。
個人用ディスプレイから会議室まで活用 湾曲21:9ディスプレイの現実的な使いどころ
HP Series 5 Pro 34インチWQHD USB-C 会議モニター - 534pmは執務室の個人用ディスプレイとしてだけではなく、会議用の個室ブースに備えて使うことも検討に値する。
個室ブースにWeb会議用のPCを常設している組織は多い。その場合、ディスプレイやカメラ、マイク、スピーカーを別々に調達して接続することになる。本機であれば、その大半を1台に収められる。設置作業も機材のトラブル対応も対象を減らせる。
ただし、湾曲した21:9のディスプレイパネルは、正面に座る1~2人での利用に最適化された形状だ。従って、大人数で横並びになって画面を見る会議室では、従来の平面で大型のディスプレイの方が適する場面もある点には注意が必要だ。
アフターコロナのオフィスレイアウトの傾向として、少人数向けの個室ブースを設けてハイブリッドワークに対応する働き方が増えている。そうした環境であれば、本機をWeb会議用ディスプレイとして採用することは十分に検討の価値がある。
PCとディスプレイを同じ販路で調達できる、日本HP製品だからこその利点
ここからは製品そのものではなく、その手前の話になる。日本HPを選ぶ実務上の利点として、PCとディスプレイを同じ販路で調達できることが挙げられる。これは、思っている以上に効いてくる。稟議(りんぎ)、見積もりの取得、発注、検収といった一連の処理を一本化できるからだ。
取引先が増えないという点も見逃せない。新規の取引先を1社増やすと、与信の確認や契約書の締結、支払いサイトの調整といった作業が発生する。そうなると情シス単独ではなく、総務や経理を巻き込む形で工数が増えていく。同じ販路で完結するならこの手間は発生しない。
納期の管理対象が1つで済むことも実務では大きい。入社日に合わせてPCとディスプレイをそろえる場面で、追いかける相手が1社であることの意味は小さくない。
PCとディスプレイのメーカーを統一することが効率化の鍵に
窓口の一本化も実務では地味に効いてくる。PCとディスプレイのメーカーが異なると、不具合が発生した際に原因の切り分けが必要になる。
例えば「映像が出ない」という症状1つとっても、PC側の問題なのか、ディスプレイ側の問題なのかによって連絡先が変わる。メーカーをそろえておけば、問い合わせ先も修理窓口も一本化できる。この差は、対応件数が積み上がるほど重要になってくる。
保守についても、HP Care Packを追加することで、ディスプレイを手厚い保証の対象にできるため、社内の標準機を日本HP製品に統一するメリットは非常に大きなものとなる。
情シスの「見えないコスト」を削減し、ハイブリッドワークの質を高めるきっかけに
ハイブリッドワークとオフィス回帰が混在する現在のビジネス環境において、従業員に快適な作業環境を提供することは企業の重要な課題となっている。しかし、そのために周辺機器を個別に追加していては、情シス部門の管理工数やトラブル対応といった「見えないコスト」が肥大化してしまうのは前述の通りだ。
HP Series 5 Pro 34インチWQHD USB-C 会議モニター - 534pmは、高品質なWebカメラやAIノイズリダクション対応マイクを内蔵し、USB Type-Cケーブル1本で映像出力と給電を完結できる。機能が1台に集約されることでデスクの周辺がスマートになるだけでなく、日本HPという単一のメーカーからPCとともに一括調達できる点は、資産管理や保守運用の面で絶大なメリットをもたらす。
単体のディスプレイとして見れば初期費用は高く感じるかもしれないが、運用管理の手間やトラブル対応の削減効果を考慮すれば、十分に費用対効果の高い投資だといえる。オフィス環境の最適化と運用負荷の軽減に悩む全ての情シス担当者にとって、本機は間違いなく検討に値する有力な選択肢となるはずだ。
関連リンク
提供:株式会社日本HP
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2026年9月30日
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.