レビュー

Snapdragon X2 Eliteの実力は? 次世代AI PC「OmniBook Ultra 14-kg」を試す(1/3 ページ)

日本HPの「OmniBook Ultra 14-kg」は、Qualcommの最新プロセッサ「Snapdragon X2 Elite」を搭載した14型の薄型軽量モバイルノートPCだ。各種ベンチマークによるパフォーマンス検証からArm版Windows特有の互換性まで、次世代AI PCの実力をチェックする。

 日本HPの「OmniBook Ultra 14-kg」は、Qualcomm最新のSnapdragon X2 Eliteを搭載した個人向けの14型薄型軽量モバイルノートPCだ。CPUのSnapdragon X2 Eliteは、先代のSnapdragon X Eliteから大幅な強化がされており、パフォーマンスやバッテリー駆動時間が気になるところだ。

 今回はSnapdragon X2 Elite(X2E-90-100)を搭載する最上位構成の評価機を入手したので、パフォーマンスや使い勝手を検証していこう。


日本HPの「OmniBook Ultra 14-kg」は、Qualcommの最新プロセッサを採用した薄型軽量の14型モバイルノートPCだ。今回はSnapdragon X2 Elite(X2E-90-100)を備えた評価機をチェックした

全方位で強化された18コアの最新Qualcommプロセッサを搭載

 評価機の基本スペックをチェックしよう。CPUは、QualcommのSnapdragon X2 Elite(X2E-90-100)だ。CPUコアの構成は、プライムコアが12基、電力効率重視のパフォーマンスコアが6基の合計18コアで、プライムコアの最大ブースト周波数は5GHz。TSMCの3nm(N3)プロセスルールで製造される。

advertisement

 Qualcommによれば、CPUコア性能については、先代との比較で同電力時で最大31%、同性能ならば最大43%省電力になったという。また、GPUコアのAdreno X2も新アーキテクチャを採用し、こちらも先代比では同電力で約2.3倍の性能アップを果たしたとしている。

 さらに特定のAI推論に特化したNPUの性能も強化されており、従来の最大45TOPSから、Snapdragon X2 Elite(X2E-90-100)では85TOPSへと大幅に強化されている。


CPUはQualcommのSnapdragon X2 Elite(X2E-90-100)を搭載する。CPUコアは高性能なプライムコアが12基、電力効率重視のパフォーマンスコアが6基の合計18コアで、最大ブースト周波数は5GHz。TSMCの3nm(N3)プロセスルールで製造される

パームレスト部分にSnapdragon X2 EliteとCopilot+ PCのバッジがある

GPUとして新アーキテクチャのAdreno X2コアを統合。前世代との比較で、同電力で約2.3倍の性能を持つという

NPUの推論パフォーマンスは最大85TOPSだ。こちらも先代の最大45TOPSから大幅に強化された

PCI Express 5.0x4対応の爆速SSDを搭載

 メモリはLPDDR5X-9523を32GB搭載する。全てオンボード実装のため、増設や交換はできない仕様だ。ストレージにはPCI Express 5.0 x4対応の高速NVMe SSDを搭載している。


メモリ容量は32GB(LPDDR5X-9523)だ。オンボードで提供されるので、増設や交換はできない仕様だ

ストレージは容量2TBのPCI Express 5.0 x4対応SSDを搭載する。評価機はPHISON製だった

CrystalDiskMark 9のスコア。PCI Express 5.0対応SSDならではの高スコアをマークしている

タッチ操作対応の3K有機ELディスプレイを採用

 画面サイズは14型で、2880×1800ピクセル表示に対応した有機ELディスプレイ(OLED)を搭載する。有機ELディスプレイは、画素を構成する素子自体が発光するため、色の再現性に優れ、繊細な階調表現も得意だ。最大輝度は500ニトで、DCI-P3を100%カバーする高い色再現性も備える。

 個人向け製品だからだろうか、パネル表面は光沢仕上げで、タッチ操作にも対応している。鮮やかさは強調される一方、照明や外光が映り込みやすい点は注意が必要だ。


14型で2880×1800ピクセル表示をサポートした有機ELディスプレイを搭載する。500ニトの高輝度、DCI-P3 100%の広色域に対応している。パネル表面は映り込みやすい光沢仕上げだ

ディスプレイは約130度まで開く

アルマイト加工が施された美しい外観

 ボディーは、アルミニウムの鋳造プレス製法で製造されており、表面はアルマイト加工により美しく仕上げられている。米軍調達基準のMIL-STD-810Hに含まれる20項目の耐久テストをクリアする頑丈さも併せ持つ。

 突起部を含まない公称のボディーサイズは、約311(幅)×215(奥行き)×7.3~10.7(厚さ)mmで、重量は約1.27kgとなっている。なお、ゴム足まで含めた最厚部は17~18mmほどある。それでも、薄型軽量で持ち運びやすいサイズではある。


ボディーはアルミニウムの鋳造プレスで、アルマイト加工により美しく仕上げられている。カラーは青みがかったシルバー(ストーンブルー)を採用する

実測の重量は公称値と同じ1.27kgだった

小型軽量でプラグと一体になったACアダプターを採用している。USB PD(Power Delivery)対応で最大出力は65Wだ。USB Type-Cケーブル込みの実測重量は166gだった

ボディー裏面。奥側に排気口、両サイドの手前側にスピーカーが配置されている
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.