画面はより明るく、質感も向上したスマートウォッチ「Amazfit Balance 3」は普段使いとしても買いか?:スマートウォッチ ナビ(2/3 ページ)
Zepp Healthのスマートウォッチブランド「Amazfit」(アマズフィット)から、日常使いにフォーカスしたフラグシップモデルの最新作「Amazfit Balance 3」が登場した。今回は実機を試し、前モデルからの変更点や実際の使用感を中心にレビューをお届けする。
ディスプレイ:3000ニトの明るさと指紋コーティングの追加
ディスプレイは1.5型のAMOLED(有機EL)で、解像度は480×480ピクセル(323ppi)だ。パネルのサイズと解像度はBalance 2と同じだが、最大輝度が2000ニトから3000ニトへ引き上げられた。カバーガラスはサファイアガラスを継続採用している。
画面が大きく明るいため、屋外での視認性は良好だ。直射日光下でも時刻や計測データの確認で不満を感じる場面はほとんどないだろう。ただし、この見やすさは先に触れたサイズの大型化と表裏一体でもある。1.5型の画面を確保するために約51.4mmの直径が必要になったという理解になる。
バッテリー残量が30%未満の場合は3000ニトの輝度はサポートされないとのことだ。また、自動輝度調整を有効にした場合、環境によっては最大2000ニトにとどまることもあるという。
サファイアガラスには指紋コーティングが施されている。Amazfitは、これまでサファイアガラス採用モデルに追加コーティングを施さない設計を採ってきた。2025年9月発売の「Amazfit T-Rex 3 Pro」のリリースでは、その理由を「サファイアガラス本来の光沢と透明感(非常に高い透過率)を最大限に引き出すため」と説明している。
そこに挙げられていた根拠は3点で、光学ロスを最小化して本来の発色を維持すること、モース硬度9の表面をそのまま生かしてコーティング層の擦り傷や剥離/白濁を防ぐこと、そしてアウトドアでの長期使用でも経年劣化が起こりにくいことだ。同時に「その反面、指紋が付着しやすくなる場合がある」とも認めていた。
Balance 3はこの方針が変わったのか、コーティングが施された。実際に使ってみると、指紋や皮脂が付きにくく、付いても拭き取りやすい。そして、メーカーが懸念していた発色への影響は、筆者には全く感じられなかった。
T-Rex 3 Proで挙げられた3つの根拠のうち、2つはアウトドアでの過酷な使用と長期の耐久性を前提にしたものだ。日常使いを主軸に置くBalanceシリーズで、指紋の付きにくさを優先する判断は理にかなっているだろう。タッチ操作する製品である以上、あってしかるべき仕様だったとも言える。もっとも、シリーズが異なる以上、これをAmazfit全体の方針転換と読むのは早いかもしれない。
バッテリー:公称最大21日間に対し、実測は1日8~10%の消費
バッテリー容量は658mAhだ。公称値は通常使用で最大21日間、ヘビーユースで最大10日間、常時表示(AOD)使用時で最大7日間、高精度GPSモードで41時間、省電力GPSモードで84時間とのことだ。
実際に試した条件は、常時表示オフ、心拍の連続モニタリング(5分間隔)、睡眠モニタリング、各種通知の受信、そして約2時間のGPSを使ったウォーキングという内容だ。この使い方で、3日間の平均で1日あたり8~10%の消費だった。単純計算では10~12日程度持つことになる。
GPSの利用に限れば、2時間で約4~5%の消費だった。計算上では約40~50時間となり、公称の高精度GPSモード41時間とおおむね整合する。公称値と実測が大きく食い違うことはなさそうだ。
公称の21日間には届かないが、これは毎日GPSと連続心拍計測を回している条件によるものだ。この使い方で10日以上持つなら、実用上の不満はない。週1回の充電で運用できる部類だろう。
運動関連機能:HYROXとのグローバルパートナーシップ
Balance 3は、フィットネスレース「HYROX(ハイロックス)」の公式ウェアラブルパートナー製品にあたる。Amazfitは2026年4月にHYROXとの3年間のグローバルパートナーシップを発表しており、本機はそれに基づくモデルだ。
HYROXは1kmのランニングとワークアウトを交互に8回繰り返すハイブリッド競技だ。Balance 3には、種目別のラップタイム計測と競技中の進行状況を把握するHYROXレースモードに加え、会場情報の取り込みとVirtual Pace機能を使ったレースPLANの作成、競技中にPLANとの差を確認してその場でペースを調整するリアルタイムペース修正、レース後の分析と他選手との比較といった機能が搭載されているという。
筆者はHYROXについて詳しくないのだが、HYROXの公式Webサイトによると、2025年には世界80以上の都市でレースが開催され、55万以上のアスリートが参加したとのことだ。
その他、スポーツモードは180種類以上を搭載し、筋力トレーニング25種類とスポーツ動作8種類の自動認識にも対応する。
測位はデュアルバンドと円偏波アンテナによる6衛星測位システムに対応する。64GBのストレージを内蔵しており、オフラインマップにも対応している。事前にダウンロードは必要だが、ランニングやウォーキング中に周辺地図や自分の通ったルートを確認できる。また、上位モデル譲りの「周辺を検索」にも対応しており、コンビニやトイレ、公共施設といった周辺スポットをウォッチ上から探せる。
スマートフォンがあれば、そちらで探した方が早そうだが、スマートフォンを持たずに運動に出掛ける場合などには便利だろう。
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