究極の色再現を目指したキャリブレーションソフト――「ColorNavigator 5.0」(2/4 ページ)

» 2007年12月25日 10時30分 公開
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誰でも手軽にキャリブレーションが可能な新インタフェース

 今回は広色域対応の24.1インチワイド液晶ディスプレイ「ColorEdge CG241W」とキャリブレーションセンサ「i1 Display 2」を組み合わせて、ColorNavigator 5.0によるハードウェアキャリブレーションを試してみた。ここではWindows XP環境で紹介するが、Mac OSでもほぼ同じだ。

 ColorNavigator 5.0を起動すると、刷新されたユーザーインタフェースが起動する。この新しいインタフェースには、あらかじめ「目標リスト」として「写真・デザイン用一般設定」と「印刷用一般設定」の2つが用意されており、いずれかを選択してウィザードに従って作業を進めるだけで、キャリブレーション作業が行えるようになった。

 ここではデジタルカメラで撮影した写真のフォトレタッチ用途を想定し、「写真・デザイン用一般設定」でキャリブレーションを実施してみよう。

【手順 1】

起動直後にはキャリブレーションセンサの選択画面が表示される。今回はi1 Display 2を接続しているので、「Eye-One Display / ColorEdge CX1」を選んで「OK」ボタンをクリックする

【手順 2】

目標リストから「写真・デザイン用一般設定」を選択し、「次へ」ボタンをクリックする。これは輝度100カンデラ/平方メートル、黒レベル最小値、白色点6500K、ガンマ2.2の設定だ

【手順 3】

キャリブレーションセンサを初期化する。平らな面にセンサを置き、センサ部分に光が入らないようにして「初期化」ボタンをクリック

【手順 4】

次はいよいよディスプレイの調整だ。画面上の図に合うようにキャリブレーションセンサを固定する

【手順 5】

キャリブレーションセンサを固定したら、「実行」ボタンを押す

【手順 6】

キャリブレーション中は、センサを重ねた部分に次々とカラーパッチが表示され、自動的に測色が行われる。キャリブレーションの進行状況は右下のグラフで確認できる。このまま2〜3分程度そのまま待っていれば調整は完了する

【手順 7】

キャリブレーションの結果が表示される。ColorEdge CG241Wで試したところ、目標値に対して輝度は0.3カンデラ/平方メートルの誤差、色温度は6Kの誤差しかなく、かなり高精度の結果が得られた。コントラスト比が994:1、黒レベルの最小値が0.1カンデラ/平方メートルと黒の締まりもよい。調整結果に問題がなければ、「保存」ボタンをクリックする

【手順 8】

「OK」ボタンを押すと調整目標値の保存が完了する。調整目標名は管理しやすい任意の名前に変更することも可能だ

【手順 9】

保存したプロファイルはFineContrast(画質モード)の「CAL」モードに自動的に割り当てられる仕組みだ

【手順 10】

現在使用中の調整目標は、黒丸が入った緑色の丸印で示される

 以上でキャリブレーション作業は完了で、実に簡単だ。デフォルトのキャリブレーション目標を利用すれば、輝度、白色点、ガンマを新規に設定する必要がなく、誰でも簡単に一般的な設定でキャリブレーションができる。

 繰り返すようだが、ソフトウェアキャリブレーションではユーザーが手動で調整項目を合わせていくことが求められるため、面倒で時間がかかる割には調整精度にバラツキが出てしまうなど、どうにもハードルが高いというイメージがつきまとっていた。しかし、ColorNavigator 5.0を利用すれば、誰でもスマートに高精度のキャリブレーションが行えるはずだ。

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提供:株式会社ナナオ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年3月31日