PC、映画、ゲームに“もはや隙なし”の完成度――AV入力対応24.1インチワイド液晶ディスプレイ「FlexScan HD2452W」FlexScan HDは第2章へ(2/4 ページ)

» 2008年06月10日 10時00分 公開
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ゲームユーザーに朗報! スルーモードとPSP拡大表示に対応

スルーモードの有効/無効による信号入力から画面表示までの遅延時間の差。スルーモードをONにすると、遅延時間を約1フレーム(約1/60秒)に抑えられる

 ゲームの表示に特化した機能強化も大きなトピックだ。まずはHD2452W内部でいくつかの映像処理をスキップすることで、映像の入力から表示されるまでの時間を高速化する「スルーモード」が搭載された。スルーモードを有効にすると、ゲーム映像の入力から画面表示までの遅延時間を、最大で約2フレーム(約2/60秒)短縮して、約1フレームに抑えることができる。

 わずかな違いと思うかもしれないが、ゲームコントローラーの入力に正確なタイミングが要求されるリズムアクションや対戦格闘といったゲームでは、数フレームの遅延が勝敗を分ける要因になるため、コアなゲーマーにとっては見逃せない機能といえる。

 特筆したいのは、スルーモードが有効でも、カラーモードの「FineContrast」をはじめ、各種の画質調整機能や画面サイズ設定が使えることだ。他社のスルーモード搭載モデルでは、スルーモード有効時に画質調整ができない場合が多いが、HD2452Wならばスルーモード有効でも自分好みの画質でゲームをプレイできる。無論、スルーモードと画質調整を併用しても遅延時間に変化はない。

 もう1つは、ゲーム専用のスケーリング機能だ。AV入力時に480i/pの低解像度なゲーム映像をドットバイドットで表示する「リアル」と、縦横を2倍に拡大表示する「2×リアル」というスケーリングモードが用意された。また、アスペクト比を指定する「2×アスペクト4:3」と「2×アスペクト16:9」というモードもある。この機能は、特に古いゲームで正確なドット表現を求めるユーザーにおすすめだ。1920×1200ドットの液晶パネルを採用したHD2452W上で480i/pのドットバイドット表示を行うのはさすがに表示領域が小さいが、2×表示は非常に実用的だと感じた。

480i/pの映像をドットバイドット表示の「リアル」に設定すると画面中央に小さく表示されるが(写真=左)、「2×リアル」に設定すると縦横が2倍に拡大されて表示領域の大きさと精細さのバランスが取れる(写真=右)

新型PSPとの高い親和性はHD2542Wならではだ

 加えて、ソニー・コンピュータエンタテインメントの携帯ゲーム機「プレイステーション・ポータブル」(PSP)にフォーカスした表示モードの「ポータブル」も追加された。薄型軽量化を果たした新型PSP(PSP-2000)にはD端子/コンポーネント端子のビデオ出力機能が搭載されたが、一般的なTVではゲーム画面の四方に黒帯ができてしまい、全画面拡大表示ができない。ところが、HD2452Wのポータブルモードを使えば、新型PSPのゲーム画面をアスペクト比を維持したまま全画面拡大表示できるのだ。

 HD2452Wの液晶パネルはアスペクト比が16:10(1920×1200ドット)なので、新型PSPの16:9映像(480×272ドット)を全画面表示すると、上下に少しだけ黒帯が残るが、左右の幅いっぱいまで拡大表示できるため、PSPのゲームをあたかも据え置きゲーム機のような感覚で味わえる。画面が大きくなることで迫力や視認性が高まることから、ゲームにより没頭できたり、腕前アップにも一役買ってくれるはずだ。新型PSPのユーザーであれば、まさに目からウロコの新機能といえるだろう。

新型PSPの映像を全画面拡大する「ポータブル」モードを用意(写真=左)。PSPの画面を中央に小さく表示することも可能だ(写真=右)

 さらにもう1つ。カラーモードの「FineContrast」に、新たに「ゲーム」が追加された。「ゲーム」モードでは、暗いシーンでの視認性を向上させるため、暗部の階調を少し持ち上げた明るめの画質になる。単純に全体の明るさを高めているわけではないので、中間調から明部にかけても自然な発色だ。アクションゲーム、アクション系シューティング、レースゲームなどでは、「ゲーム」モードがマッチするシーンが多いだろう。

 ちなみに、FineContrastの各モードは、リモコンの「カラーモード」ボタンで簡単に切り替えられる。ゲーム機の映像だから「ゲーム」モードにしなければいけないというわけではなく、表示するコンテンツに合わせて、自分が気に入ったモードを使えばよい。

 FineContrastの各モードはPC入力とAV入力で異なり、PC入力はテキスト、ピクチャー、ムービー、sRGB、ゲーム(PC)、カスタム、AV入力はスタンダード、シネマ、ダイナミック、ゲーム、カスタムだ。細かい点だが、初代モデルで「ソフト」と表記されていたモードが、HD2452Wでは「シネマ」に変わっており、主な用途が分かりやすくなっている。

同じ映像をゲームモード(写真=左)とシネマモード(写真=右)で表示した例。ゲームモードでは暗部の階調が少し持ち上がり、暗いシーンが細部まで見やすくなる。シネマモードは黒の締まりを重視し、全体に落ち着きのあるしっとりしたトーンになる

映画好きとアニメ好きに朗報! 1080/24p対応で映像を正確に表現

2-3プルダウン(上)と1080/24p対応(下)の違い。1080/24p対応では、映画フィルムなどで使われている毎秒24フレーム(24fps)の映像を均等に表示できるため、2-3プルダウンでは動きがギクシャクする映像シーンも滑らかに表示できる

 映画好きのユーザーにとって見どころとなるのが、1080/24p映像への対応だ。1080/24pとは、フルHD解像度(1920×1080ドット)で毎秒24フレーム(24fps)の映像フォーマットを指す。24pの映像は映画やアニメでよく使われるが、多くの表示機器は24fpsを60fpsに変換したうえで表示している。この場合、24fpsの各フレームは2/60秒間表示と3/60秒間表示のフレームに変換される(2-3プルダウンと呼ばれる手法)が、1フレームの表示時間が均等ではないため、映像によっては動きがギクシャクして見えることがあるのだ。

 そこでHD2452Wにおける1080/24p対応の手法だが、24fpsの映像を2倍の48fpsに変換して表示する(48Hz駆動)。変換後も各フレームの表示時間が均等なので、2-3プルダウンではギクシャクする映像シーンでも、滑らかに表示できるのだ。映像中の被写体やタイトルが上下や左右にゆっくりと移動するシーンなどでは違いが分かりやすいだろう。

 なお、HD2452Wの48fps再生を利用するには、映像の再生機器側でも1080/24p出力に対応している必要がある。とはいえ、最近のBlu-ray Discプレーヤー/レコーダーやプレイステーション 3が1080/24p出力に対応しているので、比較的簡単に環境を整えられるだろう。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年3月31日