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» 2009年11月26日 00時00分 公開

本田雅一が“超解像”の進化を体感:IPS×超解像×オーバードライブチェンジャー搭載で“動画に強い”23型フルHD液晶――三菱電機「RDT231WM-X(BK)」に迫る (2/2)

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より使いやすさを求めて付属品も強化

 さて、前回RDT231WMを評価した際、使い勝手に関してリクエストしていたことがあった。それは通常のPC画面と動画の映像モードを、もっと手軽に切り替えるユーザーインタフェースが欲しいということだ。

 念のために申し添えておくと、RDT231WMの操作性は一般的なPC用ディスプレイとして悪い部分があるわけではない。しかしPCだけでなく、多様なデバイスを接続することを考えると、動画に適した設定と、一般的なPC画面を見る際に適した設定を素早く切り替えたくなる。

 これに対して三菱電機は、各映像モード(DV MODE)ごとに設定パラメータを記録しておき、映像モードを切り替えることで多様なニーズに応じようとしていた。これはいいのだが、切り替え時にはいったんディスプレイ本体のボタンでモード切り替えを指示する必要がある。操作に難しさはないが、手早く切り替えながら使うには少々面倒を感じる。

カード型リモコンの付属により、画質の設定や入力切り替えが手軽に行えるようになった

 そこでRDT231WM-X(BK)にはカード型リモコンが添付されるようになり、リモコン上の「DV MODE」切り替えボタンを押すことで、動画用と静止画用のモードをトグルで切り替える機能が加えられている。リモコンは超解像の強度、ブライトネス、音量、映像入力切り替え、画面サイズ(スケーリング)などの設定にも利用でき、これによって使い勝手が大きく向上した。

 これは一例だが、そのほかにもユーザーからの要望を取り込み、製品の改良につなげている部分は多い。RDT231WM-X(BK)は、RDT231WMにも装備されていたアナログRGB入力端子を用いたコンポーネント映像(色差信号)入力機能を備えているが、アナログRGBのミニD-Sub端子とコンポーネント映像のD端子を接続するケーブル/アダプタが入手しづらく、機能としては存在していても使える環境を整えるのが難しいという意見が多かったという。そこでRDT231WM-X(BK)では、ミニD-Sub端子とD端子を接続するためのケーブル/アダプタを標準添付している。

デジタルメディア事業部 モニター事業センター営業部 業務課 担当課長の山内浩氏

 「せっかく機能としてはあっても、ケーブルやアダプタの入手に困るようでは使えません。そこで思い切って付属することにしました」と話すのは、デジタルメディア事業部 モニター事業センター営業部 業務課 担当課長の山内浩氏。

 RDT231WM-X(BK)はIPSパネル採用の高級機とはいえ、一方で価格対性能比を重視したお買い得度の高い製品だ。不要なコストは可能な限り落としたいところだが、あくまでもユーザーの使いやすさを追求する姿勢は三菱電機らしい。

 そもそも高価なIPSを使うよりも、安価なTNのほうが売り上げ台数を稼ぐ上ではずっと有利だ。それにIPSはPC向け液晶ディスプレイの世界では“遅くて動画向きではない”という印象が根強く残っている。その中でIPSをDiamondcrysta WIDEシリーズにラインアップするには、それなりの覚悟が必要だったはずだ。

 山内氏はRDT231WM-X(BK)の位置付けを「高級な上位機種ではなく、視野角や動画性能などにこだわりたいというユーザーのために用意したバリエーションの1つです。パネルの価格が異なるため、値段まで同じというわけではありません。しかし、用途に応じて“やっぱりIPSのほうがイイよね”と考えるお客様に、選択肢を持ってもらおうということです」と語る。何とも心憎い配慮ではないか。

映像入力はHDMI×2、HDCP対応DVI-D、アナログRGBのミニD-Subの4系統を装備し、PCやゲーム機、レコーダーなど、さまざまな機器を同時に接続できる(写真=左)。ミニD-Sub端子にはゲーム機のD端子からの信号を入力でき、付属のD端子−ミニD-Sub信号ケーブルとD端子中継アダプタを経由することで、Wii®などを手軽に接続することが可能だ(写真=右)

IPSの強みと三菱ならでの味付けで奥深い1台が完成

補正信号によって音のゆがみを抑える「DIATONE®リニアフェイズ」技術は健在。3ワット+3ワット出力のステレオスピーカーも内蔵し、PC向け液晶ディスプレイとしてはサウンド面にも注力している

 さて、一通りRDT231WM-X(BK)を使ってみた感想だが、PC向け液晶ディスプレイとして使った際の完成度は、TN液晶パネル採用のRDT231WMとは大きく違う。予算が合うならば、絶対にRDT231WM-X(BK)のほうが満足度は高い。顔の位置が変化する度にガンマや色味が変化してしまうTNよりも、どの角度から見てもガンマカーブやRGBバランスが変化しにくいIPSのほうが、格段に安定した画像に見える。

 画面解像度は1920×1080ドットのフルHDであるため、いわゆるWUXGA(1920×1200ドット)のモデルに比べると縦方向の解像度がちょっと少ない。しかし、この価格でこれだけの画質が出せるなら文句はなかろう。

 もちろん、Blu-ray Discなどの動画視聴時、ゲームプレイ時の画質もいい。SD映像しか出力できないWii®をリファレンスに使ってみたが、ゲーム機に対してはとても有効に超解像が効いている。また、1920×1080ドットの画面解像度はフルHDのソフトを上下の黒帯なしで表示できるため、動画との相性ではWUXGAより上という見方もできるだろう。

 しかし、最もRDT231WM-X(BK)の素性のよさを実感できるのは、Blu-ray Discの映画を観賞しているときだ。映画というのは、動画像を見るだけのために開発されたテレビでも、再生時の絵作りが難しい素材である。暗部からハイライトまで、キレイにトーンカーブを作り、安定したホワイトバランスでなければならない。

 たいていの低価格なPC向け液晶ディスプレイは、特に暗部のホワイトバランスが不安定で、暗い場面では階調レベルごとに変化する色付きが気になることが多い。一般的なPC画面と映画では、頻繁に利用する(重視しなければならない)輝度範囲が異なるためである。ホワイトバランスが不安定だと、色と色の相関も乱れがちだ。

 しかし、そこは液晶テレビも開発している三菱電機。心得たもので、「ダークナイト」や「きみに読む物語」など、数本の映画ソフトでチェックしてみたが、大きな違和感はなかった。PC向け液晶ディスプレイを動画などの多用途に活用するという範囲であれば、十分によく整えられている。

 さらに画質を細かく追い込むだけのパラメータが用意され、目視で色調整をさらに追求できる「EASYCOLOR!2」というソフトが添付されている点も見逃せない。これは測色器を別途用意しなくとも、付属の色調整用チャートを見ながら、液晶ディスプレイの特性を本来の設計値に近づけるよう微調整できるソフトだ。

 このように購入しやすい価格帯のIPSパネル採用PC向け液晶ディスプレイでありながら、動画も得意とする多彩さだけでなく、きちんとコダワリ派の使いこなしにも対応する奥深さが、RDT231WM-X(BK)の1番大きな魅力というのが率直な感想だ。

IPS液晶パネルの採用をはじめ、オーバードライブチェンジャーや超解像技術の改良によって、RDT231WM-X(BK)はRDT231WMよりさらに静止画にも動画にも強い1台となった。求めやすい価格にも注目したい。左から、山内氏、白崎氏、筆者

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年12月25日