インターネットを通じた脅威としては、詐欺やデータ破壊に加え、SNSなどを通じたコミュニケーションから子どもが犯罪に巻き込まれる、といったケースも考えられる。そのため、子どもが使用するPCでは、危険なコンテンツに接しないようにコントロールする必要がある。
標準的なWebブラウザの1つであるInternet Explorerには「コンテンツアドバイザ」機能が用意されているが、登録されているWebサイトが少ないため、ほとんど役に立たない。
一方、KIS2011の「ペアレンタルコントロール」機能を使用すれば、ユーザーごとにカテゴリを指定して柔軟に閲覧を許可、またはブロックできるようになる。閲覧可能かどうかの制御はページ単位で行われるため、一部に問題のあるコンテンツを含むWebサイト全体が閲覧できなくなることはない。また、PCやインターネットの使用時間制限、SNSやインスタントメッセンジャーソフトの使用制限といった設定も可能だ。
個人情報の送信制限を有効にしておくと、指定した個人情報を送信しようとしたときにKIS2011が自動的にブロックしてくれるようになる。ちなみに、登録した個人情報は完全一致しなければブロックされないため、全角/半角や算用数字/漢数字、スペースの位置の違いなど、いくつかのパターンで登録しておくと確実だ。
ウイルススキャンの機能が高度になると、どうしてもスキャンに要する時間は長くなってしまう。このためKIS2011では、変更されていないスキャン済のファイルをスキップすることで、スキャン時間を大幅に短縮し、高度な機能と軽さを両立している。
実際にWindows 7 Professionalをクリーンインストールした直後のシステムドライブをスキャンしてみたところ、初回の実行時には8分18秒を要したが、2回目以降は半分以下の3分強で完了できた。また、セキュリティソフトを導入するとアプリケーションの起動時間も長くなる傾向にあるが、KIS2011では前バージョンのKIS2010と比較してアプリケーションの起動も高速化し、Internet Explorerの起動時間が38%短縮されている。
“上級者向け”のイメージが強いカスペルスキーの製品だが、実際に使ってみて、デフォルト状態では意外なほどにおとなしく、クセのない印象を受けた。特に何かを設定しなくても、実直にウイルス定義を更新し、ひたすらPCを守り続けてくれる。しかし、設定をいじり始めるとその印象はがらりと変わり、中途半端な理解ではとても使いこなせないほどの上級者向けセキュリティソフトに変身する。そう、まさしく、あの「顔」のセキュリティソフトというわけだ。
「Kaspersky Internet Security 2011」は、初心者ならインストールして1度だけ完全スキャンを実行するだけで十分すぎるほどの防御力を発揮し、複雑化する最新のインターネット脅威からユーザーを保護してくれる。そしてさらに上級者にとっては、自分の環境にあわせた理想のセキュリティを追求していくこともできる。使いやすさと高度な保護機能を併せ持つセキュリティスイートだ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年11月17日