どうせ遅いんでしょう? いいえ、Core i7+SSDで“かっ飛び”ます──超小型PC「Endeavor ST150E」の実力検証高速なのに低消費電力+超小型のPCを望むなら(2/2 ページ)

» 2010年11月24日 10時00分 公開
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パワフルなパフォーマンスをベンチマークテストで実証

 超小型ボディにインテルの新世代CPUを搭載したST150Eの実力はどの程度のものか。今回はCore i7-640M+SSD+8Gバイトメモリの“超快適・ハイパフォーマンス”構成とした評価機でベンチマークテストを実行した。主な構成は、Core i7-640M、8Gバイト(4Gバイト×2)のメインメモリ、160Gバイトのインテル製SSD、DVDスーパーマルチドライブ、64ビット版Windows 7 Professional。ST150EのBTOメニューにおいて、性能面では「最高スペック」といっていい構成となっている。

 参考として、スタンダードなデスクトップPCであるEndeavor AT980E(Core i3-530、メモリ2Gバイト、HDD 250Gバイト、DVDスーパーマルチドライブ、32ビット版Windows 7 Professional)の結果、合わせて、PCの耐用年数が約4年であることを想定した旧世代PCの代表として、約4年前のビジネス向けハイスペックPCの構成をほぼ再現した自作PCのスコアを掲載する。

photophoto Core i7-640M搭載のEndeavor ST150E、デスクトップ向けCPU搭載のAT980E、同じくCore 2 Duo搭載の4年前PCと比較

 OS起動やアプリケーション起動、Webページ表示などPCでの日常的な操作を中心にシミュレートする内容のテストを実施するPCMark05の結果は、CPUスコア比でAT980Eに約112%、4年前PCとは約163%と大幅な差を付けたほか、HDDスコアではどちらに対しても3倍以上のスコアをマークし、圧倒的な強さを見せた。SSDの性能が特に秀でていることが分かる。

 HD動画を扱うことを前提にPCで行うさまざまな処理をシミュレートするPCMarkVantageでも、総合スコア(PCMark)の差は圧倒的で、AT980Eの2倍、4年前PCの3倍以上のスコアをマークした。PCMarkVantageは、HDDスコア以外も全体的にストレージ性能の比重が高いこと、またCore i7-640Mが新世代CPUの一部のみがサポートする暗号化命令(AES-NI)に対応している効果もあるといえる。そして、HDDスコアもやはり圧倒的な差が付き、完全に比較対象を圧倒した。かつての主力PCはもちろん、エントリークラスとはいえ現行デスクトップPCでさえも相手にしないほどのパフォーマンスを実現するとは、かなり立派である。TMPGEnc 4.0 Xpressでの動画エンコードテストも4年前PCより約2.3倍も高速だ。コンパクトなボディからは想像できないようなパワフルなパフォーマンスをもっていることを実証しているといえる。

 3D描画に関しては、CPU内蔵のGPUコアを利用するため、あまり得意ではない。DirectX 9.0c対応のベンチマークテストである3DMark06、DirectX 8.1世代のゲームをベースにしたFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3ともにAT980Eと似たスコアとなっているが、息抜きにWebベースのカジュアルゲームをプレイするくらいの用途であれば十分対応できる。

photophoto 3D描画性能はデスクトップ向けCPUを搭載するAT980Eに少し劣るが、Webベースのカジュアルゲーム程度ならそつなくこなすほどの性能は備えている

静音性も大変優秀、消費電力は驚くべき結果に

photo 3パターンでの消費電力を比較

 超小型PCを導入するとなれば、消費電力や静音性も大いに気になるところだ。まず消費電力をアイドル時、Webブラウズ中のFlashムービー再生時、CPUパワーがピークに達するエンコード時、それぞれの状況でシステム全体の消費電力をワットチェッカー(Electronic Educational Devices Watts up PRO)で計測した。

 アイドル時の消費電力は、なんとわずか12.3ワット。4年前PCの約21%、AT980Eと比べても40%しか電力を消費しないという驚異的な結果だ。Webブラウズ時も20ワットに満たず、PCの性能をフル活用するエンコード時も49.2ワットと、4年前PCの半分程度でしかない。ノートPC向けのアーキテクチャを採用するとはいえ、全体として改めて比較してみるとその違いの大きさに驚く。これだけの差があるとなれば、オフィスのクライアントPCをすべてリプレースすればかなりのコスト削減に寄与すると思われ、個人ユーザーとしても月の電気代の違いを実感できるほどになりそうだ。

 騒音のテストは室温22度、暗騒音30デシベルの環境で、本体正面から20センチの距離で測定した。アイドル時や低負荷時は31デシベルで、耳を排気口付近に近づけるとファンの風切り音は聞こえるものの、20センチ離れていれば無音に近い感覚である。静かな部屋でもまったく気にならないのは、モバイル向けCPUを効率的に冷却していることに加えて、アクセス音のしないSSDを採用することも大きいだろう。CPUに高い負荷がかかるエンコード中の騒音レベルは36デシベルと、それなりに値は上がるが、それでも空調整備や電子機器が稼働する環境なら意識しないと分からない。やはり静音性も実に優秀だ。

SOHO、ビジネスユースからコンシューマユースまで、幅広い用途に対応できる超小型PC

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 以上、「かなり快適」なハイスペック構成の評価機でEndeavor ST150Eをじっくりとチェックしてきた。

 ST150Eは、手のひらに乗る超小型ボディであるにもかかわらず、動画エンコードもこなせる高性能、作業時のストレスを軽減する優れた静音性、そして環境性能、すべてを兼ね備えた実に魅力的なPCであることを改めて確認できた。なお、今回の評価機構成は“フルスペック”だけあって価格は16万8630円(ディスプレイ、キーボード、マウスは非同梱)となるが、基本構成価格は6万4890円からとなり、なかなかリーズナブルに導入できる。自分の望む構成がいくらほどになるか、まずはカスタマイズシミュレーションを行ってみてはいかがだろうか。

 ちなみに、今回は個人ユーザーがメインPCとしての利用するシーンを意識したフルスペック構成で検証したが、ビジネスPCの導入/リプレースを考えている企業ユーザーにとっても非常に魅力的な存在だ。近年、温室効果ガスの削減など環境問題が世界的に重要視されており、企業には環境問題への積極的な取り組みが求められるようになってきているだけに、強力な環境性能は電気代削減によるランニングコストの圧縮とともに、需要積極導入する理由になりうるだろう。ビジネス向けとしてはクライアントPC向けに光学ドライブを非搭載にしたり、シリアルポートを追加したり、バックアップやセキュリティソフトのサポートや保証サービスを柔軟に選べるなど、ビジネス向けPCで実績を積み重ねてきたエプソンダイレクトならではのメニューも用意する。

 Endeavor ST150Eは基本構成価格で6万4890円から。グッと低コストで省電力なビジネス向きの構成にも、パワフルなハイスペック構成にも仕上げられる。ともあれ、置き場所を選ばず、机の上が広く使える省スペース性は、一般的なデスクトップPCでは絶対に代用できない強力なアドバンテージだ。しかも、小さくて省電力だというだけのPCならいくらでもあるが、小さくて省電力であるにも関わらず、これだけの性能を持ち、静音性にも優れるというPCはなかなかない。個人ユーザー、ビジネスユーザー問わず、このサイズと豊富なBTOメニューに魅力を感じるのであれば、購入を検討するに値する価値は十分にあるといえるだろう。

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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年11月30日