日常に新しい空気を読み込もう――ドキュメントスキャナの「DR-150」でね林信行おすすめの“Mac/iPad/iPhoneペーパレス化”計画(3/3 ページ)

» 2010年11月30日 09時30分 公開
[PR/ITmedia]
PR
前のページへ 1|2|3       

Evernoteと連携させてこそ、本当の魅力を開花

筆者はDR-150のスタートボタンに「スキャン結果をEvernoteへ送る(ドキュメント)」を設定している

 なぜ筆者がスキャンデータをEvernoteへ直接送っているのか、もう少し詳しく説明しよう。世の中にはEvernoteを単なるメモ帳アプリだと思っている人があまりにも多い。しかし、違う。Evernoteの一番の大きな特徴は、iPhoneの写真で撮影したポスターやお店の看板、ホワイトボードの文字、そしてDR-150でスキャンしたチラシやはがき、名刺の文字までも、サーバ側のOCR機能で自動的に文字認識して検索できてしまう、ということだ。これは素晴らしい。

 文字の認識率は100%ではなく、すべてを完ぺきに自動でテキストデータ化できるわけではないが、それでもとりあえずEvernoteに放り込んでおけば、後から何かしらキーワードで検索して情報を見つけ出せるというのは、大きな安心感につながる。

 しかも、読み込んだ情報はすべてEvernoteのサーバ上に蓄積される、いわゆるクラウド型になっているので、Macでスキャンしたばかりのデータを何もしなくても、すぐにポケットの中にあるiPhoneやカバンの脇ポケットに入ったiPadからでも検索、参照できてしまう。iPhoneやiPadを持っているなら、これを使わない手はない。

DR-150でスキャンしたデータをEvernoteに放り込んでしまえば、外出先だろうが何だろうが手元のiPadやiPhoneから、膨大な紙情報のデータを検索したり、見たり、見せたりといったことが可能になる

 例えば、郵送されて来た案内状などの封筒を開け、きれいなチラシに感動し、これは面白いイベントだから行こうと思ったら、カレンダーに印をつけて、後はスキャンして紙は(よほど、どうしてもとっておきたいもの以外は)リサイクルすればいい。

 こうやって周囲の紙を1枚1枚減らしていくごとに、机はきれいになり、気持ちは軽くなり、EvernoteとiPhone、iPadの活用頻度と相対的価値が高まって、という良い循環につながっていくのだ。DR-150とEvernoteの組み合わせには大きな価値がある。

 なお、ここではEvernoteとの連携にフォーカスしたが、DR-150自体にも当然ながら、ドキュメントスキャナの定番機能であるOCR機能は備わっている。DR-150だけでも読み取ったデータにOCRをかけて、キーワード検索に対応したPDFファイルを作成することが可能だ。状況によって、Evernoteに保存してモバイル環境でほかの雑多な情報と一緒に見たり、DR-150単体で検索できるPDFファイルを作って関係者に配布したり、と活用の幅は広い。

生活の中の空気感を変える道具に

「写真スキャン」の設定を新たに作ってみた。保存先や解像度、細かい画質の設定も行えるのが便利だ

 もちろん、Evernoteとの連携以外でもDR-150は有用だ。一例として、筆者は「写真スキャン」という項目を用意して最大解像度の600dpiで、お気に入りの絵はがき、アート展覧会のチラシや案内などのスキャンを始めている。送り先はiPhoto、といいたいところだが、iPhotoに入れるのはできれば自分で撮った写真だけに絞り込みたいので、それ専用のフォルダを用意して、そこに放り込んでいる。それでどうするのか。

 実はMac OS XのFinderに標準で備わっているCover FlowやQuick Lookの機能もため込んだ写真を眺めるのには、なかなか便利な機能なので、これを使って、なんとなく疲れた時とか、インスピレーションが欲しい時に眺めている。人間、根を詰めて仕事をしていると、どんどん思考の幅が狭くなり、先細りになっていってしまう。こんな時、ふと自分をウキウキさせてくれるようなことがあると、急に考えが前向き、あるいは上向きになってきて、いろいろと新しいインスピレーションがわいてくることが多い。

 これが紙の情報となると、デスクの上や引き出しの中に置きっぱなしになってしまいがちだが、一度スキャンしておけば、Macの画面上でちょっとした作業の合間にでも心地よく眺めることができる。もっとも、ずっと同じ写真ばかりだと、だんだん飽きも出てきてしまうので、たまにDR-150で新しいお気に入りをスキャンして、日付順で並べて眺めることがいい刺激になる。

 きれいな写真やチラシばかりではない。これからの季節、クリスマスカードや年賀状といったグリーティングカードも増えるが、これらもDR-150を使えば、簡単にカードの表面と、内側に書かれたメッセージをセットにしてPDF形式で取っておける(分厚いカードはさすがに取り込めないが)。きれいなクリスマスカードは、ずっと取っておきたい気もするが、かといって永久保存はできない。そんな時、DR-150なら送り主の趣向が分かるカードの表面も、人柄が分かる内側に書かれたメッセージも、両面スキャンでひとまとめにして記録しておくことができる。

 このように、身の回りの、ただ捨ててそこで終わりにしたくはない、数々の思い出や記録をスキャンして、Macに読み取り終えたら、DR-150をパタンパタンと2回折って静かな直方体のオブジェの姿に戻す。場合によっては、引き出しの中に角をそろえてしまってもいいだろう。

 DR-150はMacとの付き合いの中にも、そんなちょっとした静かな作法を生み出して関係を深めてくれる、生活の中の空気感まで変えてくれる魅力的なデバイスだ。

MacとDR-150を組み合わせれば、単純に紙情報を読み込んでペーパーレス化によって身の回りを整理できるだけでなく、ライフスタイルに新しい風を読み込んでくれるかもしれない(林信行氏がサテライトオフィスとして使用している会員制ライブラリー「平河町ライブラリー アカデミーヒルズ」にて撮影)

※ドキュメントスキャナで写真をスキャンすることはできますが、写真そのものに傷などがつく恐れがあります。ご注意ください。

Profile:林信行

フリーのITジャーナリスト兼コンサルタント。アップルの製品やサービス、企業動向を中心として、ブログ、SNS、TwitterなどのITトレンドについても深く取材、執筆活動を行う。最近は国内外での講演も多数こなし、変革を求める日本企業などにアップルやGoogleの哲学、ビジネスノウハウを伝えることにも注力している



前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年12月29日