Epson iPrintより、さらに簡単に、そして幅広い機器で、どこからでもワイヤレスプリントができる新機能として、「メールプリント」が用意されているのもポイントだ(2011年秋にサービス開始予定)。
この機能を使えば、対応するカラリオプリンタにEメールを送信するだけで、メールの本文や添付ファイルをワイヤレスプリントできる。カラリオプリンタの1台1台に固有のメールアドレスを登録しておき、そのメールアドレスにメールを送ることで実現される機能だ。
Eメールを送信できる機器ならば、スマートフォン、タブレット、フィーチャーフォン、PC、Mac、Linuxなど、何でもメールプリント機能を利用できる。プリンタ側でメールの内容を判別してプリントするため、プリンタドライバや特定のアプリをインストールする必要がなく、カラリオプリンタのメールアドレスさえ知っていればOKだ。
メールプリント機能で出力できるデータは、メール本文(テキスト/HTML)に加えて、多彩な添付ファイル(写真、PDF、Microsoft Word/Excel/PowerPoint)に対応しているのがありがたい。
メールプリントの便利なところは、対応カラリオプリンタならば置き場所を問わないことと、プリント元の機器はEメール送信ができればよいことだ。つまり、カラリオプリンタの置き場所は、自宅や会社、友人や親族の家など、どこでも構わない。
例えば、家族の写真をスマートフォンやタブレットからメール送信して、離れた場所で暮らす両親や祖父母の家に設置したカラリオプリンタでリモートプリントするといった使い方ができる。孫の写真を撮ったら、すぐにメールプリントで祖父母の家のカラリオプリンタに送信すれば、サプライズなプレゼントとして大いに喜ばれるはずだ。PCやケータイが苦手な祖父母に手紙や地図などを紙情報として送るFAX的な活用法もアリだろう。
また、ホームパーティや親せきの集まりなどで、自宅にやって来た人たちが個々に撮影した写真も、自宅のカラリオプリンタあてにメールで送ってもえらば、その場ですぐにプリントできる。プリンタドライバやアプリいらずで利用できるメールプリント機能ならではの便利な使い方だ。みんなが撮った写真をPCに一度保存してからプリントという手間がないため、その場でどんどん出力して配ったり、持ち帰ってもらったりと、場を盛り上げるアイテムとして一役買ってくれるだろう。
メールプリントは仕事にも役立つ。会社から、あるいは外出先から直帰するときなど、必要な資料を自宅のカラリオプリンタにメール送信しておく。すると、帰宅したときにはメール送信した資料がプリントされており、すぐに確認できるため、時間を無駄にしないで済むのだ。
メールプリント対応プリンタ | |
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インクジェットプリンタ | EP-904F、EP-904A 、EP-804A/AW/AR、PX-B750F、PX-B700、PX-1700F 、PX-1600F |
カラリオプリンタの新モデルは、アップルの「AirPrint」とGoogleの「Google Cloud Print」をサポートしたことも大きなトピックといえる。
AirPrintはiOS端末(iPad/iPhone/iPod touch)から無線LAN経由でプリントできる機能、Google Cloud PrintはスマートフォンやPCのGoogle対応アプリケーションからプリントできる機能だ。いずれもプリンタドライバや専用アプリを導入せずに、ワイヤレスプリントが行える(Google Cloud Printは2011年秋にサービス開始予定)。
AirPrintへの対応によって、iPhoneやiPadを使ってWebブラウズや写真ライブラリの閲覧中、あるいはiWorkやiBookといったAirPrint対応アプリを利用中に、プリントしたくなったら、画面内のメニューから即座にダイレクトプリントできるので重宝する。また、自宅に遊びに来た友人が持ってきたiPadでiWorkの文書や写真をいろいろとプリントしたいといった場合、自宅のカラリオに簡単に無線LANで接続可能なワイヤレスプリント環境を提供できるだろう。
Google Cloud Printでは、Android搭載のスマートフォンやタブレットでGoogle Docsの文書を見ながら、そのままダイレクトプリントするといった使い方ができる。また、外出先からインターネットを経由して、GmailやGoogle Docsのデータを自宅のカラリオプリンタでリモートプリントすることも可能だ。
アップルとGoogleが提供するプリント機能のサポートは、カラリオプリンタ独自のワイヤレスプリント機能を補完するものとして役立つ。
ここまで見てきたように、スマートフォンプリント対応のカラリオプリンタは、スマートフォンやタブレット端末の利便性を大きく高め、活用の幅をグッと広げてくれる。
単に“スマートフォンからワイヤレスプリントができる”だけでなく、Epson iPrint、メールプリント、AirPrint対応、Google Cloud Print対応という複数のソリューションがまとめて提供されているのが心憎い。自分のスタイルや利用シーンに合わせて、最適な使い方がきっと見つかるはずだ。
スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスをより積極的に活用したいユーザーは、プリンタの買い換えや導入を検討する際、カラリオプリンタ2011年秋冬モデルをまずはチェックしてみてほしい。これまでのPC周辺機器という枠組みを超えた新しいプリンタライフを楽しめることだろう。
スマートフォンプリントの対応状況 | ||||
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機能 | Epson iPrint | メールプリント | AirPrint | Google Cloud Print |
概要 | プリント/スキャンアプリ | Eメール送信でプリント | iOS標準のプリント機能 | Google提供の印刷機能 |
写真 | ○ | ○ | ○ | ○(現状でアプリなし) |
文書 | ○(Android非対応) | ○ | ○ | ○(Google Docs) |
メール本文 | − | ○ | ○ | ○(Gmail) |
Webページ | ○ | − | ○ | ○(現状でアプリなし) |
クラウドサービス連携 | ○ | − | − | − |
リモートスキャン | ○(同一LAN内) | − | − | − |
今回スマートフォンプリントに使った「EP-804A」は、カラリオプリンタ2011年秋冬モデルで「まよったらコレ!」とエプソンがおすすめするA4インクジェット複合機の主力機種だ。
家庭向けのプリンタ複合機として豊富な機能を備えるうえ、ブラック、ホワイト、レッドという3つのカラーバリエーションが用意されている点に注目してほしい。最近はプリンタをリビングに置いて共有するシーンが増えているため、部屋の雰囲気や好みに合わせて3色から選べるのは気が利いている。
使い勝手については、ユーザーの初期動作に応じて、本体の操作パネルで必要なボタンだけを点灯する「先読みガイド」が、ユーザーを適切にサポートしてくれる。具体的には、ユーザーが原稿台に原稿を置くとコピー/スキャンに関連する操作だけが案内され、メモリカードをセットすればメモリカードに関連する写真印刷などの操作だけが案内される仕組みだ。
幅広いユーザー層がデザインも性能も機能も、そして使い勝手も満足できるような工夫が凝らされており、初心者からこだわり派まで安心して選べるモデルといえる。
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提供:エプソン販売株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年10月20日