ミニミニPC「Endeavor NP30S」の“新”活用事例──“メインPCのサポート役”としての活用方法を探る超小型で省電力、価格も2万9820円から(2/2 ページ)

» 2012年03月12日 10時00分 公開
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ネットワークバックアップでメインPCをガッチリ保護

photo バックアップ対象のメインPCがWindows 7 Professional以上であれば、ネットワークドライブ経由でバックアップできる。あらかじめNP30SのHDD内に共有フォルダを作成しておき、これを指定するわけだ

 もう1つセカンドPCが役立つシーン。バックアップPCとして活用してみよう。

 NP30Sは1000BASE-T準拠のギガビットLANポートを搭載しており、さらに内蔵HDDのほか、大容量のUSB外付けHDDも普通に活用できる。それなら、ネットワーク経由でメインPCのバックアップをこのNP30Sに任せてみましょうという提案である。

 本格的な運用を望むならばWindows Home Server 2011のようなOSやサードパーティのバックアップツールなどを用いる方法もあるが、Windows 7にもバックアップ機能は標準で搭載している。ネットワークドライブへのバックアップはメインのPCがWindows 7 Professioalや同Ultimateである必要がある点を注意するだけでOK。バックアップ先であるネットワークドライブ側にはとくに制限がないので、本機の32ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)でも何ら問題はない。

 では、実践してみよう。Windows 7によるネットワークドライブへのバックアップ機能は「バックアップと復元」より実施する。こちらはコントロールパネルの「システム」内にある。

 「バックアップの設定」項目に(メインPCが)Windows 7 ProfessionalやUltimeteであれば「ネットワークに保存」という項目が表示される。ここでネットワークの場所と接続先(ここではNP30Sの)ユーザー名とパスワードを指定するだけで準備は完了だ。次の項目でバックアップの対象を決めればバックアップが始まり、スケジュールタスクを設定しておけば次回から定期的に自動バックアップを行う環境が整う。手間なく手軽にできるので、かなりオススメだ。

photo 本機をネットワークドライブとしてマウントした際のデータ転送速度参考値

 バックアップ作業にかかる時間はバックアップ元のデータ量やLAN速度に応じて変化するが、数10Gバイトのテスト環境で十数分ほどとなる。NP30Sの共有フォルダをネットワークドライブとしてマウントし、データ転送速度をメインPCで計測してみたところ、シーケンシャルリードが36.5Mバイト/秒、シーケンシャルライトが35.93Mバイト/秒となった。こちらは標準的な1000BASE-T対応NASやUSB 2.0接続のHDDと同程度という感じだ。100BASE-TX接続のNASと比べるとかなり快適であることから、やはり本機のギガビットLAN対応の効果はかなり出ていると思われる。

 復元は「バックアップと復元→ファイルの復元」から行う。ここに、バックアップの履歴が表示されるので、戻りたいポイントを選んで「復元」を選べば進行する。もう1つ、メインのPCがWindowsそのものも起動しなくなった場合に備えて「システム修復ディスク」も作成しておくと大変安心だ。ネットワークドライバを組み込んだ修復ディスクで、ネットワーク経由のリカバリが可能となる。


photophoto バックアップした内容は、「ファイルの復元」から復元できる
photo バックアップと復元画面の左列にある「システム修復ディスクの作成」をしておけば、メインPCのOSが起動しなくなった場合でも、CDブートでリカバリすることも可能となる

 さて、NP30Sをバックアップ用途で活用するなら、システムはNP30S本体のHDD内へバックアップし、データはUSB外付けHDDを活用──といったように内容によって切り分けるとよいだろう。NP30Sのストレージ容量が250Gバイトとやや少な目であるためだが、増設できるUSB外付けHDDならデータファイルの肥大化にも柔軟に対応できる。

 また、データのバックアップはWindowsのバックアップと復元機能のVHDファイルのような単体圧縮イメージの形式ではなく、ファイル形式でバックアップしてもよいだろう。こちらはLAN上での共有もより便利であることに加え、万一の際もUSB外付けHDDのつなぎ替えファイルコピーだけで簡単に復旧できる。

 さて、このバックアップ作業/共有フォルダとして活用中の消費電力もやはり10ワット程度と省電力で動作する。今回の例は1ベイタイプのパーソナルNASに近い使い方となるが、1ベイNASの多くは3.5インチHDDを内蔵する構成となるので意外に消費電力量は多めな傾向で、最大数十ワット以上となる例もある。本体の2.5インチの250GバイトHDDのみとした消費電力を比べると、場合によってはパーソナルNASを導入するより消費電力を低く抑えることも可能なのだ。

 そしてNASの代替として利用する場合は、本体にディスプレイを接続できること、そして通常のWindows搭載PCであることが“分かりやすさ”の点で大きなメリットとなる。NASのように別のPC経由でネットワーク管理する必要はなく、Windows 7自身の機能がベースとなるので管理も運用も、手軽に扱えるはずだ。こうしたファイル管理の簡単さ、スピーディなところは、iTunesライブラリのように、家族で共有したいけれどファイル管理もこまめにしなければならないデータにも適する。

2万円台で購入できる満足性能のセカンドPC おそらく「Endeavor NP30S」だけ

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 このようにNP30Sは、圧倒的な“省スペース”、“低消費電力”、“リーズナブル”の特長を生かした「セカンドPC」としての用途にも大変向いている。現PC利用者にとって、メインのPCは当然主軸に据えつつも、セカンドPCのニーズを十分に満たす仕様だ。絶対的なパフォーマンスについてはユーザーに応じて評価は分かれるかもしれないが、セカンドPCとしての利用シーンを生かす使い方であれば、優秀な省電力性能を含めてコストパフォーマンスはグンと上昇するはずだ。

 一方、セカンドPCといえども積極的にガンガン活用してもよい。時にはお父さんのセカンドPC、またある時には家族/子ども用のPC、リビングルームで共有して使うPCなど、コンパクト・低コスト・低消費電力を生かした単体PCとして活用したいファミリー層にもかなりオススメだ。

 最後に、エプソンダイレクトのEndeavor Proシリーズを導入したい層や、自作PCファンからすると、2万9820円という価格はどうだろう。こちらは2012年3月現在、PCパーツの中ではメインストリーム〜上級志向のグラフィックスカードや、256GバイトクラスのSSDといったところの価格帯だ。そうしたパーツでメインPCをパワーアップする方法以外に、物理的に「PCをもう1台入手する」ことでまた別の快適さを得る──これ、今までなかった選択肢だと思う。NP30Sのリーズナブルな価格帯、そして小型・軽量・省電力の特長があるからこそ実現できる「PC利用における新テクニック」である。


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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年3月18日

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